【開催見解】第23回名古屋競馬(2/1~2/5)

2016年1月31日

名古屋けいばは「梅桜賞シリーズ」と銘打って2月1日~5日までの計5日間で開催されます。ここでは各日のメインレースの展望をお伝えします。
 
 初日のメインはB-2組「節分特別」1600m
 一見して好調馬が少なく、B級上位の割にメンバーの層が薄いといった印象です。これは2日目の騎手競走に上位馬が選抜されたため。ただ、一部の不振馬を除けば力量は拮抗しており、穴党の方も楽しめるレースになりました。そんな状況下で白羽の矢を立てたのはピースポーター。南関東からの転入初戦は休養明けでもあり、大幅な体重増がこたえた様子。レースぶりを見ても本来の反応ではなかった印象です。それだけに叩いての上積みは予想以上のものがあるとみています。冬期遠征2走目となる金沢馬ベルノトライの変わり身も十分。マイル戦の大外枠はちょっとつらいですが、最初のコーナーをうまくしのいで先行できれば粘り込みが期待できそうです。追い切りを強化してきたサンマルウィーク、一瞬の脚には見るべきものがあるトウショウエディタあたりも流れ次第で上位進出が可能でしょう。
 
 2日目のメインはB級「東海スーパージョッキーズ」1600m
 記者選抜によりピックアップされた12頭に、名古屋7名、笠松5名のリーディング上位の騎手が騎乗しての争い。実力が拮抗しており、白熱したレースが繰り広げられることは間違いありません。ただ、馬券となるとまれに見る難解な一戦。1頭たりともおろそかにできません。中心として期待するのはイナセナ。前走で連続連対がストップしましたが、内容的には悲観するようなものではなかったですし、末脚の良さがこのようなメンバー構成で生きると判断します。ただ、マイル戦は3戦3勝のアカデミックドレス、安定感を増したペイシャンスゼータ、昨秋のひとマクりが強烈だったミュゼキングダムあたりは首位まで狙えそうで、他にも伏兵が多数。一筋縄では収まりそうもありません。
 
 3日目のメインはA-3a組「サイネリア特別」1400m
 珍しいことに出走馬の大半が1カ月ほどあいた形になりますが、これは降雪により中止になった前開催の3日目に出走予定だったため。特に割り引くことはないでしょう。ピンクノサイロ、ハナノパレード、ベニバナオンリーなど、先行馬がそろったことで緩いペースにはならないはず。となればアルファメールの決め手が炸裂しそうです。ただ、前走は早めの競馬を意識したためか、思ったほど弾けなかった印象。今回も比較的頭数がそろいそうなので、少しのロスが響くかもしれません。これよりは前で運べるマルカシグナスやアナザーデイ、ハマればアルファメールに匹敵する破壊力を持つリアライズキングも上位争いに加わってきそうです。
 
 4日目のメインはA-2組「ねこやなぎ特別」1600m
 重賞ではあと一歩及ばないベルラインですが、前走の白銀争覇も着順ほど負けていません。一枚落ちのメンバーなら格好をつけてくれると思います。実績馬ノゾミカイソクは良くなっているのは確かですが、最近は発馬が甘くなっているのが気になります。これとの比較なら、体調上向きのゴールドピューマ、正月の尾張名古屋杯を制したワンダフルタイム、相手なりに堅実な走りを見せているブライトシンプーもほとんど差がないでしょう。
 
 5日目はシリーズメインの3歳牝馬重賞「梅桜賞」1800m
 昨年はトーコーヴィーナスが圧勝したレースですが、今年はあそこまで傑出した存在はありません。地元の大将格はホウライマリーン。スピードに関してはここでも上位なのは明らかですが、1800mという距離をどう乗り切るかがポイントでしょう。ただ、昨秋のゴールドウィング賞当時に比べると状態は今回の方が上で、期待は十分に持てます。他地区からの遠征馬ではコパノミライに注目しますが、中央移籍後に減った馬体の回復が鍵で、輸送が絡む今回は微妙な情勢。狙うなら体重増が望ましいと思います。ライデンリーダー記念で2、3着だったベッロポモドーロ、メガホワイティもかなり有力とみています。特に前者は前走の園田クイーンセレクションで2着と、さらに自信をつけており、距離も融通が利きそうな感じがします。

 

 

(文:競馬東海 寺澤 正勝)

 

競馬東海

 

楽天競馬 ネット新聞スタンド

  • 地方競馬ネット新聞
  • 日刊競馬
  • イー新聞
  • コンビニプリント競馬新聞

楽天競馬 公式SNS

  • FaceBook
  • Twitter

キーワードから探す

RSS

このページの先頭へ

開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

ポイントで競馬新聞が買える!地方競馬ネット新聞