【開催見解】第2回名古屋競馬(4/18～21 重賞:東海クイーンカップ）
名古屋競馬は「東海クイーンカップシリーズ」と銘打って、４月１８日～２１日の計４日間で開催されます。ここでは各日のメインレースの展望をお伝えします。
初日はシリーズメインの３歳牝馬重賞「東海クイーンカップ」（１６００ｍ）
グランダム・ジャパン３歳シーズンの一戦で、今年も高知、金沢、兵庫、船橋からの遠征馬５頭を加えたフルゲート１２頭の争いとなります。中でも素質上位とみているのがヤマミダンス。大井で惨敗後、さらなる馬体減で迎えた梅桜賞では、不安視する向きもある中で５馬身差の圧勝。その後は馬体を立て直すためにじっくりと調整していたようです。これまでとは一転して２カ月半ぶりの実戦になる点がどうかも、むしろいい結果が出るような気がします。まずは当日の気配に注目したいところ。若草賞を制したタッチスプリントは、あの爆発的な末脚を再び駆使できれば勝ち負けでしょう。臨戦過程も前走以上で期待が持てそうです。同じく高知から参戦のワンダフルメモリーは前走が圧巻の大差勝ち。一気の相手強化でも、外枠から流れに乗れればタイトル奪取も可能かもしれません。迎え撃つ東海勢はメモリーミラクル、カツゲキマドンナ、イスタナの重賞ウイナーがスタンバイ。４年前のウォータープライド以来、地元馬の優勝馬が出ていないだけに意地を見せて欲しいものです。
２日目のメインはＡ－３ａ・中央５００万交流の「名古屋ＣＣジュピター賞」（１９００ｍ）
これまでの傾向通りに中央馬優勢とみるべきです。実績で一歩リードと思えるのがピッツバーグで、数々のＧ１を制覇したモーリスの半弟にあたる良血馬。そのあたりには魅力を感じますが、今回は去勢手術明けになる点に一抹の不安があります。代わって中心に推したいのがキャプテンロブロイ。デビューからの６走連続を含めて７回も１番人気に支持されており、ダート２度目となった前走で前進を見せました。続けての地方競馬場への遠征は勝利にこだわったものといえるでしょう。昨年８月以来となるゴテツに配当的な妙味がありそうです。昇級戦の前走は新馬戦以来の芝のレースで戸惑いがあったのでは。勝ち上がるのに１２走を要していますが、相手なりのタイプのように思えます。
３日目のメインはＡ－２組「吉野桜特別」（１６００ｍ）
連続開催ということもあり、回避馬が続出して少頭数になりそうです。前走で久々に勝利を挙げたトップフライアーの連勝が濃厚と思えます。叩いたことで動きに本来の鋭さが増しており、どうやら復調成った様子。厄介な存在になりそうな先行馬が回避したことで展開も思惑通りに運べるでしょう。焦点は次位争いになりますが、バッサリと切り捨てることができる馬は皆無。少頭数でも、人気はそれなりに割れそうな気がします。
４日目のメインはＡ－１組「ダイヤモンドオープン」（１６００ｍ）
ここも回避馬が続出して少頭数になるのが濃厚です。ただ、前々回の昇竜杯の上位馬カツゲキライデン、キクノセントロ、オンワードハドソンがそろって参戦予定で、それにメモリージルバなどが加わり、馬券的にはそれなりに楽しめそう。中でもじんわりと調子を上げているキクノセントロが絶好の狙い目とみましたが、力量差はほとんどなく、少数激戦といった印象です。
（文：競馬東海 寺澤 正勝）
