【開催見解】第7回名古屋競馬(6/20~23 重賞:名古屋でら馬スプリント)

2017年6月19日

 

 第7回名古屋競馬は6月20日(火)~23日(金)までの連続4日間。では、初日からメイン競走を紹介していきましょう。

 

 初日(20日)のメインはスーパースプリントシリーズ(SSS)の『第7回名古屋でら馬スプリント』。ワンターンで争われる800mの電撃戦で東海・北陸交流となっています。今年は金沢から一昨年の読売レディス杯の勝ち馬エトワールドロゼら3頭が出走。迎え撃つ地元・東海勢もサンデンバロン、ハイジャ、そして昨年の覇者ハナノパレードと豪華です。

 そんな中で記者が注目しているのはレディエントブルー。中央では福島の1,150mのダートで新馬勝ち。500万条件でもハナを切って2着とスピードはなかなかのもの。名古屋移籍後もオープン(1,400m)で2着しており、この際のテンの4ハロンが48秒7。サンデンバロンのハナを叩いています。ここでも行き切れる可能性はあり、単の魅力は十分でしょう。ヤネは重賞ハンター・大畑雅章。東海ダービーに続く2開催連続重賞勝ちを狙っています。サンデンバロンの丹羽克輝騎手も久しぶりの重賞勝ちに燃えています。「勝ったら大畑に向かってガッツポーズするからな」と負けていません。エトワールドロゼは一昨年になりますが、名古屋コースの経験があり、長距離輸送でも力を出せるタイプ。金沢生え抜き馬であり、こういった馬の頑張りは応援したくなりますね。昨年の覇者ハナノパレードの連覇なるかにも注目ですが、自身の体調がイマイチの様子であり、昨年とは違って層が厚くなって、情勢は厳しそう。ならば笠松のハイジャ、モツれたときのサマーサラファンのほうが上かもしれません。

 

 2日目(21日)はA-3b組の『インパチェンス特別』(1,600m)です。登録の段階で名前のあった7連勝中のアセイラントと3歳馬カツゲキマドンナは回避。ここは前開催の2組で人気を分けたマイネルカリスト(1着)とノボリフジ(3着)の3度目の対決になりそう。これまで1勝1敗のがっぷり四つで、前回先着はマイネルのほう。ですが、今回は1,800m→1,600mと距離が短縮したことで、再び際どくなりそうです。前者は目下絶好調であり、陣営も強気の姿勢を崩していません。対して後者は前走に関しては普段以上に手前の替え方がギコちなかった印象。その点をどう矯正してくるかになるでしょう。他では重賞勝ちもあるメモリードルマン、脚質に幅が増したサカエダビクトリーあたりでしょうか。

 

 3日目(22日)はA-3a組の『パキラ特別』(1,600m)です。オープンでは通じませんでしたが、一枚落ちのメンバーなら、エーシンマックスの反撃に期待。1,400mでは交流戦を含む2勝を挙げていますが、道中のズブさを見ると、マイル戦ぐらいがちょうどいいのでは? とにかく手堅いブランニューが相手筆頭でしょう。確実に伸びてくる馬で、馬券からは外せない存在。オープン勝ちもあるエーシンフルハウスも暑くなって徐々に復調気配。他ではキタノシャーロットですが、順調さを欠いた点で割り引きは必要かも。

 

 最終日4日目(23日)はA-2組の『磯ノ木特別』(1,400m)がメイン。今開催は初日の「でら馬スプリント」があったため、実質はここが最上級クラスでオープン馬も何頭か出走しています。ただ、回避馬も多そうで頭数はこぢんまりしそう。無理のないローテに好感が持てるオンワードハドソン、鋭いキレが持ち味のマルカンパンサーが有力ですが、2走前に高配当を演出したピースフルリバティや単騎逃げが見込めるワンダフルタイムにも勝ち負けの可能性はありそうです。

 

(文:競馬東海 寺澤 正勝)

 

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