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【開催見解】第16回名古屋競馬(10/24~27 重賞:ゴールドウィング賞、ゴールド争覇)

2017年10月23日

 第16回名古屋競馬は『ゴールドシリーズ』と銘打って24日(火)から27日(金)までの連続4日間開催。

 今開催は初日に東海地区2歳チャンプを決める『ゴールドウィング賞』、最終日には11年ぶりに復活した『ゴールド争覇』が組まれています。台風一過の下、秋競馬をご堪能ください。それでは各日のメインレースを紹介していきましょう。

 

 10月24日・初日のメインは2歳重賞『第56回ゴールドウィング賞』(1600m)。

 近年は名古屋、笠松それぞれで行われる認定競走との兼ね合いもあって必ずしも全員集合とはなりませんが、 大半の馬にとって初のマイル戦となるため、将来も見据え各陣営、重きを置いているのは間違いありません。今年は名古屋9頭に対して、笠松2頭という布陣。まず注目は3戦3勝のサムライドライブでしょう。 牝馬ながらなかなかの好馬体の持ち主であり、デビュー前から評判を集めていました。 まだ緩さもあって目イチの調整といかない中での3連勝は素質の高さの証明。 胴詰まりの体型からは短距離向きの雰囲気がなきにしもあらずですが、1ハロン程度の延長ならこなしてくれるのでは。 メモリーメディアは9月の認定戦で対戦して敗れていますが、前走勝ちでムードは上がってきました。 今回は挑戦する立場と変わりましたが、自在性という点で互角以上の評価でしょう。 割って入る、いや、まとめて屠る可能性があるのが笠松のビップレイジング。すでに秋風ジュニア、ジュニアクラウンと笠松の認定競走を2勝。 名高笠低の傾向が続く昨今ですが、前走では凄みすら感じさせる強さでした。道営時に1700mで(1110)があり、距離の適性で一日の長があります。 一応この3頭の三つ巴の様相ですが、キャリアの浅い2歳馬だけにすんなりとは収まらない可能性も。 その場合は道営時に実績を残しているクルセイズスピリツやディーエスパースンが浮上してきそうです。

 

 10月25日・2日目はA-3組『パンジー特別』(1400m)。

 混戦ムードが漂うレースで、手堅い走りでコツコツ出世してきたテイエムタービン、C級の最下級からのし上がってきたタイセイドライヴ。どちらも出脚があって展開面も融通が利く点で大崩れはないでしょう。リップルトウショウは差しに回って結果を残しました。1ハロン短い気もしますが、展開次第で。オープン2着のあるバイザスコットはコズミがなかなか取れません。当日の気配に注視したいところです。

 

 10月26日・3日目はA-2組『ネリネ特別』(1600m)。

 ここはA級馬、2歳馬と名古屋でもっとも層の厚さを誇る塚田隆男厩舎の3頭(コウエイサムライ、リョーシンヒナタ、ウォーターディル)に注目。コウエイはオープンで2着、中央交流で3着と充実一途。リョーシンは牝馬ながら体調に変動が少なく、当地では(11921)という戦績で、唯一の圏外はオープンの5着と優秀。ウォーターは当地生え抜きの叩き上げでここまで出世してきました。テンの速さは折り紙つきです。3頭で前を固めて自陣に有利に競馬を作ることも可能でしょう。そうはさせじと力が入っているのはヒロノカマオレですが、笠松で2組を勝ったとはいえコーナーで動きが鈍る傾向。スローで流れた場合は不利は否めないかも。他ではシャイニングアロー、キービスケットあたり。

 

 10月27日・4日目は全国交流として復活した『第35回ゴールド争覇』(1400m)。

 ゴールドの冠、全国交流に相応しい豪華な顔ぶれになりました。まずはグレード競走勝ち馬に敬意を表して兵庫トウケイタイガーからの紹介。今春のかきつばた記念ではJRAの猛者を完封して優勝。地方の短距離界では岩手のラブバレットと双璧をなす一頭です。ここを勝って笠松グランプリの青写真でしょう。JBCスプリントではなく、ここを選んだことは言わずもがなの必勝態勢か。そして、地元の雄、いや地方競馬の至宝と言ってもいいカツゲキキトキトの出走です。前走・白山大賞典では2着に来ており、グレード競走制覇の夢もすぐそこに。ただ、2番目の紹介となったのはやはり1400mという舞台。戦績が物語るとおりで同馬が最高のパフォーマンスを見せるのは中・長距離戦。現実に今春の東海桜花賞ではトウケイタイガーに完敗の2着でした。この条件では主役を譲らざるを得ないでしょう。この後は東海菊花賞(1900m)→名古屋グランプリ(2500m)の予定。ここを使わないと日程があきすぎてしまうためで、ローテ重視との捉え方も必要かと。9歳を迎えて昔の名前で出ています感のある浦和サトノタイガーですが、JBCスプリント2着(2014)の実績は軽く扱えません。佐賀のマサヤは休み明けと長距離輸送で仕上がりに注目。地元の3歳馬ポルタディソーニは折り合いに進境を見せています。もしここで見せ場を作れるようなら今後に楽しみが持てるのですが、試金石でしょう。

 

(文:競馬東海 寺澤 正勝)

 

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