【開催見解】第21回名古屋競馬(12/18~12/22)
18日と20~22日の4日間、「ウインタースプリントシリーズ」が繰り広げられる名古屋けいば。先週に続いて2週連続の開催となる。
12月18日(月)1日目のメインはB-1組「山羊座特別」(1400m)
連続開催とあって顔ぶれはそう変わらない。それなら最先着のワイズセレクションに注目が集まるのは当然か。詰まった日程でも疲れなど見せないし、安定した差し脚は魅力的である。ただ、距離短縮がいいとは言えない。単騎逃げが見込めるメイショウウララカ、叩いた上積みが大きいグラマシーの巻き返しには注意。下から上がってきたオーゴンワンダー、ひと息後でも仕上がりがいいサンレイフレンチが穴候補。
12月20日(水)2日目のメインはA-3b組「コウヤマキ特別」(1600m)
鋭い決め手で転入以来の連勝を5に伸ばしたアスタークライ。連闘で出走に踏み切ってくるあたりは体調面の裏付けがあってこそ。距離据え置きも歓迎のクチで連勝を伸ばしそうだ。これに続くのは堅実味がウリのコウエイサムライとテイエムタービン。一発なら転入初戦が鮮やかだったシャドウウィザード、攻めの気配がいいアスターオーシャン。連闘が向きそうなテイエムシャンパンの激走にも注意。
12月21日(木)3日目のメインはA-3a組「デージー特別」(1400m)
二次戦一本の調整で臨むリョーシンヒナタ。相手関係や近走内容から人気に中心に推されるのは間違ないだろう。だがしかし、いいころの状態にない印象で、体調面は決してプッシュできない。他馬が付け入る隙は十分。候補はひと叩きしたマヤノオントロジー、前走に見どころがあったキタノシャーロット、取り消し明けでも地力秘めるマヤブリリアント。大穴はこの時季の走りがいいケントリュウコウ。
12月22日(金)4日目のメインはA-2組「もみの木特別」(1600m)
注目は3歳ピンクドッグウッド。2歳時に当地所属で大井・東京2歳優駿牝馬を勝った実績があり、船橋に移籍後の3歳春の京浜盃では後のJDダービー勝ち馬・ヒガシウィルウィンにコンマ2秒差の競馬をした逸材。仕上がり状態も問題なく、いきなり結果を求めたいところ。だが、古馬陣も黙ってはいない。一次戦を使わずここに臨むヴェリテ、ホウライマリーン。スピード勝負は望むところで、序盤から激しい競馬になりそうだ。
(文:競馬東海 寺澤 正勝)