【開催見解】第23回名古屋競馬(1/15～1/19 重賞：新春ペガサスカップ)
名古屋競馬は「新春ペガサスカップシリーズ」と銘打って、１月１５日～１９日の計５日間で開催されます。ここでは各日のメインレースの展望をお伝えします。
初日のメインはＢ－１組の「孔雀座特別」（１４００ｍ）
前開催の前に番組賞金の控除があったこともあり、前走勝ち馬を主体に編成された特別戦ですが、メンバー構成がガラリと変わった印象。連勝馬や連続連対中の馬が多数そろって見応え十分の一戦になるのは必至でしょう。中でも前走の勝ちっぷりが良かったヴォルスングが高い支持を集めそうです。南関東からの転入初戦は前半モタモタした面を見せましたが、加速がついてからの脚はかなりのインパクトがありました。距離短縮はマイナスかもしれませんが、大外枠がそれを補いそうな雰囲気です。ここにきてメキメキと頭角を現してきたビターレも有力で、前走では初の好位づけからの勝利を飾っており、さらに連勝を伸ばすようならＡ級入りは間違いないでしょう。生え抜きの４歳馬ゴールドトランプも本来の活気を取り戻しており、一角崩しの筆頭になりそうです。
２日目はシリーズメインの３歳重賞「新春ペガサスカップ」（１６００ｍ）
デビューから５連勝中のサムライドライブが不動の中心。前走も圧倒的な人気に応えており、ゲートの飛び出しの速さも目につきました。ここも主導権を奪っての押し切りが濃厚とみます。しかし、これまでの中では最も歯応えのある相手を迎えることになりそう。その筆頭格が笠松から参戦のドリームスイーブル。前走のジュニアキングが強い内容で、レース後の丸野騎手のコメントには自信があふれていました。馬っぷりも良く、相当な活躍が見込めそうです。それに次ぐのが認定戦２つを含む４連勝中のユーセイスラッガー。直前の動きは本来の鋭さにもう一歩といった感じでしたが、実戦にいっていいタイプ。あまり気にする必要はないのかも。メモリーメディアやキーワンダーにも上位争いの資格がありそうです。
３日目のメインはＡ－３ａ組の「プリムラ特別」（１６００ｍ）
転入後は連対を外していないシンゼンタイガが馬券の中心に最適でしょう。寒さが厳しくなってからも体調は高いレベルで推移しており、今回の追い切りもシャープな反応を見せていました。前走惜敗のメモリートニックも首位候補で、Ａ級入り後も軽快な先行力に陰りはありません。前走が見どころ十分だったシャドウウィザード、ハマれば一網打尽の決め手を持つピースフルリバティがこれらに次ぐ存在になると思います。
４日目のメインはＡ－２組の「まんさく特別」（１６００ｍ）
新春盃で惜敗したポルタディソーニですが、１８００ｍであれだけやれたことから、距離にはある程度融通が利きそうです。今後の視界は広がったと言えるでしょう。明け４歳世代ではトップクラスの実力を持つだけに、ここは何とかしておきたいところ。既存勢力ではブランニューで、間隔が十分にあいた今回は意欲的な調整で臨んできそうです。すんなり先行ならしぶといキタノシャーロット、塚田厩舎のリョーシンヒナタ、コウエイサムライ、アイオシルケンなども首位圏内で、組み合わせ次第では思わぬ高配当が出そうな雰囲気です。
５日目のメインはＡ－１組の「ガーネットオープン」（１８００ｍ）
目標はあくまで先でも、もはやカツゲキキトキトは負けられない宿命。最近はスタートも安定しており、ポカの心配はほぼ皆無でしょう。相手探しに専念となるわけですが、スローが見え見えなのでヴェリテがお勧め。ただし、これもキトキトの胸三寸で、早めに仕掛けてくるようだと結構厳しくなるかもしれません。前走で久々に存在感を見せたドナルトソン、休み明け４走目にして勝利を挙げたマイネルカリストなどにも手を広げた方がよさそうです。
（文：競馬東海 寺澤 正勝）
