【開催見解】第9回名古屋競馬(7/16~20 重賞:名港盃)

2018年7月15日

 第9回名古屋競馬は7月16日(祝・月)が初日、1日休みを挟んで18日(水)、19日(木)、20日(金)の4日間開催で行われます。先週末には名古屋も最高気温が37℃とまさに酷暑到来。馬も人も大変な季節になりましたが、それに負けず劣らずの熱い戦いが繰り広げられそうです。
 
 初日のメインは、海の日を彩る重賞「第22回名港盃」(1900m)。注目はG1帝王賞で7着に健闘したカツゲキキトキト。早くからここへの参戦を表明しており、少し日程は詰まっているものの、元来が丈夫な馬で疲れは全然ないようです。「地方交流レベルで負けるわけにはいかないし、問題ない」と錦見師、大畑騎手も声を揃えるし、先日他界されたオーナーへの手向けにするためにも快勝劇を演じてもらいたいもの。同馬が主役、中心の見立ては不動ですが、ここへきてグングン調子を上げてきているのが東海公営最強牝馬の座を確固たるものにしたポルタディソーニ。中間の追い切りも抜群の動きで、王者との差をどれだけ詰められるか注目です。遠征馬は4頭。昨年のこのレースの覇者である兵庫エイシンニシパは遠征するほど実力を発揮するタイプのようです。同じく兵庫のノブタイザンは一昨年の兵庫ダービー馬。安定感はありませんが、一発の魅力は秘めていそう。金沢マイネルリボーンは展開がどハマリしたとはいえ、前走では悲願の初重賞勝ち。名古屋コースの経験も豊富です。そしてミキノハルモニー。かつて名古屋に在籍して7連勝を成し遂げ、中央へ帰参。1600万条件で2着するまでの出世を果たしました。思い出の地でどんな戦いを見せてくれるか楽しみです。他では今年の東海ダービー馬ビップレイジング。当日輸送もクリアできたことは大きいでしょう。実績馬メモリージルバや当地(12100)のアセイラントも穴人気しそうです。
 

 2日目は9Rに中央未勝利交流の『名古屋チャレンジカップ・ラズベりー賞』(1400m)。前々開催は地元のアップメイが勝ったりと、中央馬絶対のムードはなくなりました。そこで注目は1400mになってから4連勝という地元のホウライフリート。主戦の村上騎手も「出走できれば目標は 西日本ダービー」という逸材です。時計も1分29秒台は余裕で出せそうですし、現状の力試しには格好の舞台では。中央では2着が2回あるビーアマルフィ、3着3回のウインルーカス。新馬戦5着のカリンカは初ダートでどうかでしょう。また、10RはC-6組の『天白川特別』(1400m)。下級条件ですが、「将来はオープン」と期待される大器ナインオクロックが出走。中央500万条件では全く通用しませんでしたが、どうやら体調が整っていなかった様子。地元で立て直せば夢の現実味も帯びてくるはず。ここも単なる通過点では。

 

 3日目のメインはA-2組の『くすの木特別』(1400m)。2組といっても、初日に名港盃と昇竜戦が組まれたために、層は薄くなりました。ノボリフジ、コウエイサムライ、アタックガール、テイエムアニマンテなどが有力ですが、どれも帯に短し襷に長しの印象。展開次第で混戦は必至。ピンクドッグウッドにも復活してもらいたいものですが、近走の内容を見ると…。
 4日目はA-3組の『ハイビスカス特別』(1600m)。前開催、叩き3走目で復活勝利を挙げたアイオシルケン、同2着のゲスワット、同3着のアイルーロスが引き続き有力ですが、惨敗したサザンオールスターも巻き返しに燃えています。距離が1ハロン延びることがいいほうに出れば。他ではゴールドトランプですが、夏負けが進行中。安定感の出てきたウォーターエイトは1開催見送った点がどう出るかでしょう。

 

(文:競馬東海 寺澤 正勝)

 

競馬東海

 

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