【開催見解】第20回名古屋競馬(12/5~7・10 重賞:マイル争覇)
第20回名古屋競馬は12月5・6・7日に10日の4日間「マイル争覇シリーズ」が行われる。
12月5日(水)1日目のメインはB-1組「射手座特別」(1600m)。
フラワーイレブンはここを目標にして仕上げは順調だし、ゆとりのあるローテーション。距離延長も問題なく、地力からしてハナにさえ行ければ勝ち負けだろう。ただ、それほど出脚は鋭くない。同厩舎モダンガールはともかく、ブレードクィーン、ヴィエントゴールド、エスペレラヴニールらに先んじられると万事休すのパターンもありうる。これらが競り合うようだと差し馬の出番。中でも中間の様子から歩様がずいぶんとよくなったザッツアモーレ。距離延長も追い風で、まとめて差し切るシーンも想定しておきたい。
12月6日(木)2日目のメインはA-3組・中央500万以下の交流戦「名古屋CCヴァルカン賞」(1900m)。
中央500万交流は中央優位に間違いなく、こと1900mに関しては独壇場。中央場所で勝ち上がったキクノロージス、ナムラキヌ、ニホンピロレスター、エイシンメッセに、笠松で2勝を挙げて戻ったニホンピロカラスがどこまで、という構図でいいだろう。地元馬で期待するならアイルーロスだが、スピード勝負になるとかなり分が悪そうだ。
12月7日(金)3日目のメインは重賞「マイル争覇」(1600m)。
名古屋では2009年以来というから9年ぶりの施行となる。その復活を祝うように出走予定馬は豪華な顔ぶれとなった。名古屋最強馬カツゲキキトキトを筆頭に、最強牝馬ポルタディソーニ、好調・塚田厩舎からはメモリートニック、ウォーターディル、サンデンバロン、さらに今年の3歳戦線の主役だったサムライドライブも参戦してくれた。そして園田からはキクノステラ、キーアシストがやってくる。馬券はキトキト中心も、以下は大混戦模様。大いに楽しめそうだ。
12月10日(月)4日目のメインはA-2組「寒椿特別」(1600m)。
寒くなって馬力が増してきたゴールドトランプ。前走はインで動くに動けない展開となり、完全に脚を余した4着。この間隔で出走に踏み切ってくるからには体調面に問題はなさそうで、スムーズに運べれば勝ち負けに加わってくれるはず。続くのは快進撃が続くストリートスマート、展開に融通が利くようになったサザンライツ、好調が続くシャイニングアローあたり。穴っぽいのは8歳暮れの転入でもやけに元気がいいウォースピリッツ。
(文:競馬東海 寺澤 正勝)