【開催見解】第22回名古屋競馬(1/1~4 重賞:湾岸ニュースターカップ、新春盃、名古屋記念)

2018年12月31日

 2019年最初の名古屋けいばは1月1日(火)~4日(金)の日程で行われる「新春シリーズ」。ここでは各日のメインレースについて解説したい。

 

 1日は、3歳馬の一戦「第2回湾岸ニュースターカップ」(1400m)。名古屋、笠松デビュー馬限定の3歳重賞である。名古屋勢はデビュー以来7戦全勝のエムエスクイーンが暮れの笠松・ライデンリーダー記念へ、そして前開催の若獅子特別を圧勝したアンタエウスが回避したため、このレースで3~5着のユウストレート、コマガイム、オイコイケが有力視されるが、これらとの比較ではフォアフロント、ブライアンビクターの笠松勢に分がありそう。ジュニアキングを制した前者をわずかに上位視するが、11月22日の認定競走でこれに先着した後者もほぼ互角か。名古屋の重賞では珍しく笠松勢のワン・ツーが見られるかも。

 

 2日は、B・C級混合の「尾張名古屋杯」(1600m)。B級では一般編入後1→2→1着と息を吹き返したジューンシェイカー、転入5戦目で初Vとようやく馬場に対応してきた元中央1勝馬ダニエル、転入新馬ながら昨年10月に南関東B3で2着がある実力馬ディーエスノーブルあたりが主力を形成。C級では転入後2連勝、前走のC-1特別で前述ジューンシェイカーに競り勝ったライブリテックス、転入後(3.3.0.0)ながらワンパンチ秘めるリーゼロッテあたりが挑む図式か。力量比較ではほとんど差は感じないだけに、自分のレースをやりきった馬に勝利の女神が微笑みそうだ。

 

 3日は、古馬の重賞「第58回新春盃」(1800m)。賞金順で13番手以降、あすの名古屋記念の下で、実質A-2クラスで行われる一戦。これが1400mなら4連勝中のスムーズジャズが勢いの違いを見せ付けるところだが、スピード偏重型で距離延長は微妙な印象がある。他馬にも付け入るスキはありそうだ。昨秋のA-2や昇竜戦で、勝てないまでも好勝負を連発したアスタークライ、明け4歳世代でトップクラスの実力を有すウォーターループ、前開催の昇竜戦で1、2着のテイエムアニマンテ、エスタシオンが距離適性の差(4頭全て1800mで勝ち鞍あり)で逆転を狙う。勝負は最後までモツれそうな予感。

 

 4日は、シリーズメインでもある「第22回名古屋記念」(1400m)。暮れの名古屋グランプリではまたもや中央勢の分厚い壁に阻まれたカツゲキキトキトだが、地元馬同士の重賞では負けられぬ立場だろう。ただ、2走前のマイル争覇では久々の1600mとあってか道中の行きっぷりが案外だった。最後は力でねじ伏せたが、さらに1ハロン短縮となると一抹の不安が。昨秋のゴールド争覇、笠松グランプリで他地区の強豪相手にも決してハナは譲らなかったメモリートニックでどうか。同馬の他に3頭(サンデンバロン、リョーシンヒナタ、メモリーフェーブル)がスタンバイする塚田厩舎が包囲網を張れば金星も十分!?

 

(文:競馬東海 寺澤 正勝)

 

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