【開催見解】第27回名古屋競馬(3/11・13~15 重賞:名古屋大賞典[JpnIII]、中京ペガスターカップ)
第27回名古屋競馬は3月11日(月)・13(水)~15日(金)の4日間、「名古屋大賞典シリーズ」が行われる。では順に各日のメインレースを紹介していきたい。
初日・11日(月)はB-1組の「うお座特別」(1800m)
初日恒例の勝ち組による特別戦はどうしても逃げ先行馬が集まりがち。まずは展開面がポイントになる。そういう点を加味すれば中心はオンワードマリーに落ち着く。差して味があり、競馬がうまい。前走ではB-2特別を勝つなど、着実にステップアップしている。距離を考えると魅力なのが決め手があって、体調も上昇気配のディーエスノーブル。新たな一面を見せたジューンシェイカーも勝ち残りの形になるだけに簡単には譲らない。ハイレベルの戦いが繰り広げられそうだ。
2日目・13日(水)は3歳重賞「中京ペガスターカップ」(1800m)
出走条件は東海地区でデビューした馬に限定。注目はスプリングカップでも人気に推されたトリマゴラッキ。結果は6着で不満も、久々ながら連対を果たした新春ペガサスカップの内容から反撃は十分。3走目の今回は本領発揮の場だ。この馬に先着したのがフォアフロント。長いと思われた距離で強い勝ち馬に張り付かれての粘りは価値が高く、今回は主役級。他では休養明けをあっさりと逃げ切ってしまったメモリーパール。先行する競馬で開眼してくる可能性がありそう。
3日目・14日(木)は中央交流重賞(Jpn3)の「名古屋大賞典」(1900m)
今回の中央勢は4~5歳のフレッシュな顔ぶれ。そんな中にあって将来性と実績を兼ね備えたのがグリム。すでに重賞2勝しており、年末の名古屋グランプリ3着も記憶に新しい。当時は人気を背負い距離もやや長かったことを思えば内容は濃く、コース経験のアドバンテージも大きいと見る。勢いなら佐賀記念勝ちのヒラボクラターシュ。好位差しで競馬がうまいという点も魅力。オープンを勝って臨むテルペリオンも不気味。ガンガン飛ばすタイプだけに展開の鍵も同馬が握っている。
4日目・15日(金)はA-2組「里桜特別(1400m)
各馬の力量が接近しており、難解な一戦。距離が1400mということを考えるとラピッドライズあたりが面白そう。強敵そろったオープンでもまとめていたように好調子をキープしている。同じく先行型のユーセイスラッガーも有力。ラピッドが逃げ、この馬が番手という流れだと行った行ったの目も。妙味なら苦しい競馬ながら最後は小差まで詰めたアイオシルケン。紛れるとすれば初戦でメドを立てたオトコギが突っ張った場合。その場合は差すストリートスマート、マントンにも出番が。
(文:競馬東海 寺澤 正勝)