【開催見解】第28回名古屋競馬(3/25・27~29 重賞:若草賞)
第28回名古屋競馬は3月25~29日の4日間、「若草賞シリーズ」が行われる。
3月25日(月)1日目のメインはB-1組「ペガサス座特別」(1600m)
ホウライフリートは勝って同条件であり、ゆったりとしたローテで仕上がりも順調。展開面もある程度、融通が利くとなれば再び主役に名乗り。ただ、転入初戦の勝ちっぷりが鮮やかだったグレートブレス、引き続き岡部騎手が手綱を取るウォーターレラは素質面でヒケ目なく、すんなりさえ叶えば逆転の目もありそうだ。これらが競り合ってくれれば出番が回ってきそうなのは追い込み型のプラチナクイン。以下ではプローチダ、スーパーラッドだが、地力の面でちょっと差がありそうだ。
3月27日(水)2日目のメインはA-3組・中央500万下「名古屋CC ジュノ賞」(1900m)
中央500万交流は中央勢が優位な鞍。今回も中央場所で好走歴があるフィールドブリーズとエイシンムー、伸びしろがありそうな4歳馬ニホンピロマドンが有力視され、これらの仕上げ次第では中央勢の上位独占ということもあるだろう。対する地元勢は叩き3走目のマントン、ひと息後も好仕上がりを見せるオールージュに期待したいが、1900mという距離が少々ネックになりそう。この距離だと中央勢とは瞬発力や持久力の差が結構出てくるので。
3月28日(木)3日目のメインは3歳牝馬の全国地方交流重賞「若草賞」(1400m)
中心はゴールドリングか。前走後はここを目標に調整され、入念に乗り込み仕上がりは順調。前走では3番手からの競馬で逃げ一辺倒ではないことを証明できたし、現状は距離短縮も好都合だろう。重賞初制覇へ王手。相手は前走が強かったトリゴマラッキ、ハッピーフライトとみたが、グランダム・ジャパンの一戦とあって各地から多数遠征してくる。中でも馬場2走目の上積みが期待できる兵庫リリコが岡部騎手を配して勝負気配。佐賀で底を見せていないニュールック、地元重賞で安定した走りを見せる兵庫イケノオテンチャンも要注目だ。
3月29日(金)4日目のメインはA-1組「アクアマリンオープン」(1600m)
サンデンバロンの力が一枚上のメンバー構成。ただ、勝つには勝った前走内容にやや不満が残るし、気温の上昇があまりよくないタイプ。それだけにマイル戦に自信をもつ上がり馬ミラクルシップ、ここを目標にして仕上げてきたサムライドライブ、メモリートニックらの逆転があってもいいだろう。地力の面ではウォーターディル、オトコギもいいところだが、すんなり先手がかないそうにない相手。今回は控えめが正解か。
(文:競馬東海 寺澤 正勝)