【開催見解】第10回名古屋競馬(8/2・7~9)

2019年8月1日

 今週の名古屋けいばは8月2日(金)、翌週の7日(水)~9日(金)の日程で行われる「ひのき・あすなろシリーズ」。ここでは各日のメインレースについて解説したい。

 

 2日(金)はB級で行われるひのき杯(1400m)。普段のB-1組の1着賞金44万円に対して、120万円という3倍近い賞金。しかも、シシャモムスメ、マヤノフロスティ、アビゲイル、エルミニョンヌと先行タイプがそろって激戦は必至だ。展開面からすると、好位からひと伸びが利くリーゼロッテがいいか。前走は同日のA-2組を0秒3上回る好時計勝ち。2着以下に2秒もの大差をつける圧巻のパフォーマンス。6月28日戦で後塵を拝したカノウムスビはいるが、得意の1400mで逆転可能とみた。これを追うのは直近5走で4勝と本格化ムード漂うカノウムスビ、一戦ごとの体重増が充実ぶりを示すアビゲイル、連勝が止まるも前走だけで見限れぬマヤノフロスティあたり。前がモツれればトーホウウノやニュークラウンにも出番が。

 

 7日(水)は当地A-3組と中央1勝クラスとの交流戦である「名古屋CCアポロ賞」(1400m)。前回の同鞍(6月12日・ネプチューン賞)では1900mの距離とあって回避馬が続出したために質、量ともに地元馬が劣勢。中央馬が1~4着を独占する結果となったが、今回は中央1000万(現2勝クラス)から転じたグレートブレス、前走でA級昇格後初Vを飾って意気上がるヨミがスタンバイ。これらには上位争いの期待がかかる。一方で、地力に勝る中央馬では、昨秋の同鞍(ヴェスタ賞・1400m)で2着の実績があるアスカノハヤテ、クラス慣れして前走の小倉1700m戦で0秒1差に粘ったキクノロージズあたりが有力か。他では、笠松の未勝利交流戦を1分26秒1の好時計で勝ったサウンドカナロアに注目したい。

 

 8日(木)はA-2組の「サルビア特別」(1600m)。本来の出脚を取り戻して前2回の同鞍をモノにしたペイシャブルーに、これを1秒2も上回る好時計でA-3組を勝ったウォーターレラが挑む図式。前者が貫禄を示すか後者の勢いが勝るか、これらの先行争いは非常に楽しみだ。両雄並び立たずなら、オープンでは劣勢でも2組に降りれば幅を利かすアセイラント、前が競り合う展開になれば一気に突き抜けていいトーホウリーガルも一網打尽の力を秘める。他では、着実に力を蓄えて追い比べなら差はないセイウンシナツ、落馬中止の汚名をそそぎたいジューンシェイカー、この日程で使えるのなら再度期待できるメモリーフェーブルもスキあらば食い込む構え。展開ひとつでどう転んでも不思議ない混戦模様だ。

 

 9日(金)はC級で行われるあすなろ杯(1400m)。こちらも普段のC-1組の1着賞金34万円に対して、100万円という3倍近い賞金。当然各馬、力の入る一戦だが、中では中央1勝クラスから転じて初戦を飾ったスズカハイルーラーが最右翼か。入厩後の気配、追い切りの動きから半信半疑だった前走でも2番手から力強く抜け出してみせた。時計比較で優位に立ち、上積み幅を考慮すれば、十分に連勝が狙えそうだ。これを追うのは相手なりで派手さはないが地力は確かなロングバージョン、走り慣れた1400mなら計算ができるキンショウ、地方馬場で6戦5勝と底を見せていないルールブレイカー。休養を挟んで3連勝中のケンレヴァンテ、先手を奪えば4戦全勝のアメージングハート、馬場に慣れて当地初Vのナリノリリーと伏兵陣も多彩だ。

 

(競馬東海 鬼頭信正)

 

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開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

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