【開催見解】第18回大井競馬（2/24～28）

　今回の大井競馬は２月２４日（月）から２８日（金）まで５日間。３日目の２６日（水）に第５回フジノウェーブ記念・ＳIIIが１４００メートルで行われます。

　初日のメインレースは黄梅賞がＢ３、Ｃ１選抜馬、距離１４００メートルで行われます。前走を勝ち上がった馬は不在で混戦模様になりましたが、注目は転入緒戦でＢ２、Ｂ３の１４００メートルを２着のコスモワッチミー。移籍前は交流重賞に数多く参戦した歴戦の古豪。鞍上吉原騎手を迎えてキレのある追い込みを見せて１分２６秒８。相手が弱化してチャンス到来です。デキの良さでは目下２、３、３着のコウザンフォルテ。マイルまでなら安定しており、逃げ差し自在の機動力が武器です。キングクリチャンは前走でＢ３を２着と力は十分。混戦になれば同馬の末脚が生きるでしょう。この他では休み明けでも距離得意なキタカイガン、ラインプライド、サーストンサラあたりが上位を形成しそうです。

　２日目のメインレースは飛梅賞がＢ３二組の選抜、距離１２００メートルで行われます。ここは現在、Ｃ２、Ｃ１の１２００メートルを連勝しているロマンスを巡る争いでしょうか。長期休養を余儀なくされましたが、完全復活を印象付ける２連勝。元々の格からＢ３に昇級しても五分に渡り合うスピード能力を秘めています。転入緒戦を２着のアースパイプは吉原騎手でイキナリ好走。ＪＲＡ五百万実績から今回も上位争いは必至でしょう。交流の前走は崩れたラブミークリームですが、自己条件に戻ればスピード的に挽回は十分。短目の距離では安定しているカズノヘイロー、休み明けでも追い込みは捨て難いモンテチェルビーノ、近走はひと息でも能力ではヒケを取らないマイネルバルビゾンあたりが有力候補です。

　３日目のメインレースは第５回フジノウェーブ記念が１４００メートルでスピードを競います。東京スプリング盃創設以来、４連覇を飾ったフジノウェーブの功績を称え、今年から改名されましたが、偉大な先輩に続けと実力馬が顔を揃えました。地元の大井からは明け４歳のソルテに注目。昨年のクラシックは惜しいところで涙を呑みましたが、その力量は世代トップクラス。年末、年始のオープン特別を連勝して再び重賞路線に戻ってきました。大井のこの距離は初めてになりますが、全く問題ないとみます。遠征馬が多い顔触れですが、船橋からは強豪ガンマーバーストがエントリー。今回は休養明けになりますが、昨秋からオープン特別、埼玉新聞栄冠賞、勝島王冠を３連勝中。南関最強クラスの１頭が１４００メートルでどのような競馬をするか注目。ジェネラルグラントは昨年の京浜盃を楽勝した後、羽田盃、東京ダービーを４、２着。今回は水沢のダービーグランプリ１着以来になりますが、大型馬の割に鉄砲が利くので古馬相手にどこまで通用するのか必見でしょう。浦和の大将格ジョーメテオは昨年のゴールドカップで重賞勝ち。ＪＲＡの根岸ステークスは惜しいところで涙を呑みましたが、０秒３差の６着は価値があります。この他では昨年のアフター５スター賞の１着馬、ハードデイズナイト、船橋記念２着のエーシンジェイワンが名を連ねます。

　４日目のメインレースはゴールデンステッキ賞がＢ２、Ｂ３の選抜馬、選定騎手により１８００メートルで行われます。何れも腕達者の競演だけに今年も白熱したレースが予想されますが、中心は文句なしに地元のジョイアでしょう。ここまで１５戦して１１勝。大事に使われており６歳ながらフレッシュな状態。前走が今回と同じ舞台を快勝しており異論はありません。これに挑むのは中距離路線の４歳馬イワミノキズナが前走勝ちの勢いを生かしたいところ。転入緒戦を逃げ圧勝、２戦目はジョイアの２着だったディアフォルティス、休養明けを逃げ切った期待の４歳馬ホクトマックイーン、先行有力なドラゴンロックス、追い込み一発のトラッパニ、休み明けでも昨年の京浜盃９着、羽田盃５着のオーネットエースに魅力があります。

　最終日のメインレースは上山新場外オープン１周年記念がＢ１、Ｂ２の選抜、距離１４００メートルで行われます。スピード馬が揃いましたが、転入後を５、１、２着と確実に慣れが見込めるミヤジシェンロン、元道営の実績馬ミータローが前走２着と上昇気配。クラス上位の性能を誇る快速ノースソルジャーが人気を分けそうです。近走は波に乗れないヴァレイオブローズですが、ツボにハマれば一発の力があり、侮れない存在。前走はＢ１、Ｂ２の１２００メートルで大駆けを果たしたスマートルシファー、前走は準オープンで崩れたマルタシュンプウが自己条件に戻って巻き返しを図ります。

　ケイシュウニュース　田島啓行