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【開催見解】第19回大井競馬(3/20~24 重賞:京浜盃)

2017年3月19日

 大井開催は3月20日から24日までの5日間。春の訪れとともにクラシックの足音が近づいている。

今回3日目に実施される第40回京浜盃は、3着までの馬にクラシック第1冠、第62回羽田盃(5月10日)への優先出走権が与えられる重要なステップ。

京浜盃勝ち馬の多くはこのあと羽田盃へと駒を進めているが、過去10年を見ても、トップサバトン、ナイキハイグレード、クラーベセクレタ、ハッピースプリントの4頭がクラシック第一冠を制覇。

クラシックへ直結するレースといえるだろう。それだけに春を占う一戦として注目度は高い。今年は完成度の高い道営からの移籍組の存在が焦点になりそうだ。

 

 また、競馬場の門を入ってすぐのトゥインクルステージ横に設置された「マトメーター」。的場文男騎手の勝ち星を7000勝の大台に向けてカウントダウンするものだが、あと14と迫ったところで「待った!」が掛かった。

15日船橋の返し馬で馬を御す際に突き指をして翌日には騎乗変更。痛みが出てみるみるうちに手の甲が腫れ上がったため病院で検査をしたところ左第5中手骨を骨折していることが判明し約2週間の要加療となった。

今開催は的場文男騎手不在。大目標達成はしばしオアズケだ。

 

 さて、初日は「開設3周年記念オフト京王閣賞」がメイン。B2四組、B3二組による1200m戦だが、本命はロードメビウス。

中央からの移籍から5戦目になるが一貫して1200m戦を使われ、近2走は好タイムで連勝中。早仕掛け気味に上がってくる強い内容で上積みを期待させるもの。ゆったりしたローテーションも好感で、クラスは上がっても即通用しそう。

相手はロイヤルキングが筆頭。前走はB1下相手に掲示板を確保。自己条件なら崩れることはないはず。休養明け二戦で苦戦しているキーパンチャーも今回はこれまでとは違った作戦で臨む予定で、進境に期待する。

ノーフォロワーも昨年の優駿スプリント(重賞)で4着に粘ったことを考えると休み明けがふがいないがまちがいなく素質は高い。

 

 2日目には「アクアマリン賞」。A2下の1800m戦で、勝ち馬には準重賞のブリリアントカップ(4月20日)への優先出走権が与えられる。

長距離を得意とするタイムビヨンドは前走の金盃6着。1800mはギリギリの距離だが、道営→大井を繰り返すなかで道営記念馬に輝き、大井で過ごす3度目の冬季はこれまでに比べて馬自身の心身の強化を感じさせる。

自己条件の組み合わせなら南関東初勝利のチャンス到来。

 レイディルアレナは道営から転入した当時はC1クラスで、そこから5連勝。初めて臨んだ重賞の金盃では見せ場をつくることなく9着だったが、格上相手にもまれた経験が生きる可能性も。実力からはヒケを取らない。

昨年の優駿スプリント優勝馬エイシンヒートは休養から復帰後の四戦で揉まれるレースとなり苦戦。やはり先行力を生かしたレースがベストで、思い切って先手を取れば距離問わず本来の持ち味を出せそうだ。

 

 3日目は「第40回京浜盃」。

これまでしのぎを削ってきた3歳トップクラスに加えて強力な移籍馬もここから参戦。

2017年クラシックを占う見逃せない一戦になった。

注目は新たに南関東クラシックに乗り込んできたローズジュレップ。道営リーデングの田中淳司厩舎から南関東リーディングの小久保智厩舎への移籍というだけで食指が動くが、

全国から2歳ダートの強者が出走するダートグレード兵庫ジュニアグランプリを快勝し、全日本2歳優駿では逃げて3着に粘った強者。NARグランプリでは「2歳最優秀牡馬」に輝いている。

道営時代から課題とされてきたのは左回り。クラシックでは右回りの大井コースが舞台であり、どんな走りを前哨戦で見せるのか楽しみでならない。

 ローズジュレップ同様に道営で活躍したヒガシウィルウィンはニューイヤーCから船橋に移籍して緒戦から重賞勝ち。北海道2歳優駿でエピカリスの2着している実績もあり、展開問わない瞬発力と馬群の中から力強く突き抜けるタフな精神面が魅力。

南関東生え抜きも実力馬揃い。大井の外回りコース向きの切れ脚が身上なティーケーグラスにとって距離延長はプラス材料。ひと叩きされて大幅に良化しているマルヒロナッツオー。

ここから戦列復帰するハイセイコー記念馬ミサイルマン。前走の「クラシックトライアル」で直線突き抜け、すでにクラシックへの出走権を得ているブラウンレガート。

 

 4日目は「隅田川オープン」は少頭数になりそうだが、実績からもジャルデイーノの巻き返しに期待する。

前走の金盃では展開も向かず11着に大敗しているが、レース後に真島騎手がコメントした「もっと短い距離の方が持ち味が生きる」という言葉通り、マイルへの短縮がカギになりそう。長距離戦も勝っているが、マイル以下では8勝している。

距離への幅広い対応力があるムサシキングオーはその器用さゆえにあと一歩勝ちきれない惜しいレースが続いた感がある。2015勝島王冠以来の勝利の美酒を味わいたい。

中央からの移籍後4連勝して注目を浴びたテムジンは広いコース向き。得意の大井コースで新年緒戦から弾けてほしい。再調教試験明けをひと叩きされ、以前のような大胆な逃げを期待したいリアライズリンクス。

 

 最終日のメインはB1二組、B2二組の1400m戦の「八丈島フリージア賞」。

目下2連勝中とすっかり軌道にのったコスモグリズリー。前々走のフェブラリー賞では好位から抜け出す会心の勝利。前走のスプリングタイム賞では直線一気で突き抜け強い競馬で重ねてきた。ここでも好レース必至。

グッドネスは大井に所属していた2014年以来、3年ぶりに大井コース出走になるが、好位でレースができるようになったことで古巣でも好勝負。

長期休養後はひと息入れながら調子を上げてきた短距離の切れ者マルモリロイヤル。先行力あるナイキアドヴァンス。

 

 

 

競馬ブック 中川明美

 

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