【開催見解】第17回大井競馬(1/22~26 重賞:TCK女王盃[JpnIII])

2018年1月21日

1月22日(月)から26日(金)までの大井開催は昼間開催で行われ、24日(水)には交流重賞第21回TCK女王盃が行われる。他にも23日(火)に桃花賞と25日(木)にはウインタースプリントと準重賞が2レース組まれている。
 
22日(月)のメインレースは金盃トライアル(オープン 2400メートル)。読んで字のごとく次開催に行われる金盃のトライアルを兼ねたオープン特別。ここは実績的にはウマノジョーが有力だが、近走が物足りないし58キロの斤量も楽ではない。また中央から転入初戦のモズライジンは、乗り込んではいるがまだパッとしない感じであまり強調できない。それなら再三重賞で好走しているトーセンハルカゼや、2走前が強かったアサクサスターズの方が信頼できる。あとは報知オールスターカップでコーナーを回りきれず、外に大きくふくれてレースにならなかったスーパーステションは、走り慣れた右回りで変わってきそうだし、末脚確かなレーザー、的場騎手が調教をつけるようになって変わりそうなオリオンザジャパン、力をつけている4歳馬ハイテルカイト、長目の距離だと走りが一変するガヤルド、大井外回りが得意なブレーヴマンあたりが相手になる。
 
23日のメインレースは桃花賞(3歳牝馬オープン 準重賞 1600メートル)。昨年末の東京2歳優駿牝馬で4着に健闘したシングンレガシイにチャンス到来。前々走の勝ち馬はその後ニューイヤーカップで2着。その比較からも牝馬なら上位だ。スピードがあるヴィブラビは、ここでもスピード上位。距離も2度目で息ももつはず。ローレル賞では2番人気に応えられなかったピースフルジョイは、一息入れた前走地元戦で3着に好走し、叩いた上積みが期待できる。鎌倉記念で1番人気に支持されて10着、平和賞3着のシェーカリートは、前走地元ニューイヤーカップで牡馬相手に5着。牝馬同士なら上位進出がある。あとは只今3連勝中のステラピンク、重賞でソコソコの走りができているポッドジゼル、新馬戦を快勝したレッドウルル、勝ち味に遅いが堅実なゴールデンダイヤあたりが相手になる。
 
24日のメインレースはTCK女王盃(4歳以上牝馬オープン、交流重賞JpnIII)。ここはJBCレディスクラシック2着で、次走クイーン賞を快勝したプリンシアコメータが中心になる。ミッシングリンクがいるためハナを切れない恐れはあるが、番手競馬は可能な馬で崩れはない。そのプルンシアコメータをJBCレディスクラシックで破ったララベルも出走してくる。前走後はここに向けて順調に乗り込まれており、連勝も十分。他の中央馬4頭は全てまだ1600万条件の馬だが、層の厚い中央馬なので、交流牝馬重賞なら十分通用する。オールポッシブルは距離克服が鍵になるが、素軽い先行力があり地方向き。ブランシェクールは、後方から行き、早目に動いて行ける器用さがある。タガノヴェローナはJBCレディスクラシック6着、クイーン賞4着止まりだが、成長が期待できる4歳馬で、前走以上の走りが期待できる。ミッシングリンクは何がなんでもハナ。プリンシアコメータを制してハナを切ってマイペースに持ち込めればチャンスはある。ララベル以外の地方馬ではラインハート。前走は内回りを意識して道中脚を使っていつもの末脚が使えず。後ろで脚をためれば上位に食い込んでくる。ララベルと同厩舎のパーティードレスも末脚は確か。前崩れの流れになれば台頭できる。他地区からは高知からルナマティーノ、佐賀からダンシングが出走してくるが、交流重賞レベルでは厳しそうだ。
 
25日(木)のメインンはウインタースプリント(4歳以上オープン 準重賞 1200メートル)。勢いを感じるのはキャンドルグラス。羽田盃3着がある実力馬で、3歳の秋から1400メートル戦にシフトしてからは3連勝。距離短縮は問題なく、今の充実ぶりなら4連勝も十分有り得る。実績的にはサトノタイガー。前走の船橋記念では展開がはまったのは確かだが、直線この馬らしい末脚を繰り出して2着に食い込んで見せた。10歳になったがまだまだやれることを証明して見せた。昨年末の東京シンデレラマイルを逃げ切ったニシノラピートは、本来短距離がベストの馬。牡馬が相手で楽ではないが、この距離ならうるさい。前走のゴールドカップでは、初めての左回りで力を出し切れなかったサブノジュニアは、2走前にアピアにコンマ1秒差まで迫ったほどの馬。地元のこの距離なら巻き返しは可能だ。近走の走りは一息も決め手あるコンドルダンス、前走大敗は気になるが素質高いミッドイェルバハが相手になるが、休み明けの実力馬バンドオンザラン、プラチナグロースの川崎2頭にも注意したい。
 
26日(金)のメインレースはニューイヤー賞(A2 B1一組 1400メートル)。ここは3歳時に東京湾カップを制し、黒潮盃で3着があるソッサスブレイが中心になる。前走は離されはしたがブルドッグボス、ロワジャルダンに続く3着に健闘。明けて4歳になり今年の飛躍が期待できる馬でもある。中央時はこの距離で3勝を挙げているモンラッシュは、転入初戦の前走を5着とまずまずのスタート。叩いた上積みがあり、自信の距離で上位争いに加わってきそう。リコーヴィッカースとリコーベルリネッタの兄弟が不気味。どちらも大井1400メートルを得意にしており、ここでも見劣りはしない。休み明けでも力のあるファイヤープリンスやベルゼブブやコスモグリズリー。底力あるグランユニヴェール、地元の1400メートルならキタノヘイローも侮れない。

 

 

 (勝馬 山形宗久)

 

 

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