【開催見解】第15回大井競馬(12/3~7 重賞:勝島王冠)

2018年12月2日

 今回の大井競馬トゥインクルレースは、12月3日(月)から7日(金)まで5日間。5日(水)に第10回勝島王冠(S2)が行われます。

 初日のメインレースは、B1三組、B2一組選抜によるブルージルコン賞が距離1800メートルで行われます。注目は目下3連勝のモンスターキング。転入緒戦は3着に終わりましたが、以降は圧巻のV3。折り合いに不安のある中で距離を克服しているのは成長の証。直接対決で負かしている面々が多く、組み合わせは今回も有利です。これに挑むのはこのクラスの安定勢力トルナベント。終いの脚は迫力十分で流れひとつでしょう。B3を連勝して勢いがあるショウナンハドルは距離歓迎のタイプ。仕上げが軌道に乗った今なら昇級戦でも狙ってみたい1頭です。

 2日目のメインレースはターコイズ賞が、A2一組、B1一組、距離1600メートルで行われます。地元馬では20ヶ月の休み明けを僅差3着に走ったレイディルアレナが最有力。長期ブランク明けを好走が実力の証明で既に準オープンを勝っている馬。まともなら重賞路線で勝ち負けの器だけに今回は決めてくれるでしょう。同じ荒山厩舎の牝馬コパノビジンは転入緒戦でA2以下の1600メートルを勝ち上がり。続く船橋の準オープンは牝馬戦ながら粒揃いの一戦で惜しい3着。地元で見直しが必要です。シェアハッピーは前2戦、コパノビジンと走って2、2着と五分の星勘定。地力は証明済みだけにここも力が入ります。

 3日目のメインレースは3歳馬と古馬の激突、第10回勝島王冠(S2)が距離1800メートルで行われます。注目の一戦に精鋭、古豪が揃いましたが、先ず注目は3歳勢。マイルグランプリを制したクリスタルシルバーは東京ダービーで的場騎手とのコンビでクビ差の2着。ひと夏越した前走は古馬の一流処を並ぶ間もなく抜き去り圧巻の内容でした。同期のモジアナフレイバーもデビューから期待を集めた大型馬。同馬はダービー4着、秋緒戦は3歳同士のスターバーストカップを使って楽勝。古馬相手でも斤量差があって距離面でも楽しみです。古馬勢では船橋の二枚看板ヒガシウィルウィン、リッカルド。実績は言うに及ばずロスのない立ち回りなら勝ち上がって不思議のない実力馬です。東京大賞典に向けた熱い戦いは見逃せません。

 4日目のメインレースはノースウインド賞がA2二組、B1二組、距離1000メートルでスピードを競います。この舞台のスペシャリストと言えばサマーダイアリー。現にこの条件を勝ち上がっており、持ち時計の59秒1は優秀。近走に比べて相手関係が緩和して巻き返しは必至でしょう。遠征馬のシークロムは抽選対象ですが、同馬は地元準オープンの短距離を連勝中。逃げても差しても競馬ができるのは強味で使ってくれば勝ち負けの一戦。ブリージーストームは道営で3戦しての出戻り。厩舎縁の超良血でスピードは互角。イキナリから期待できる1頭です。転入緒戦は3着に敗れた船橋のヨンカーも力の比較では楽に間に合うので使ってきたら目が離せません。

 5日目のメインレースはスマイルシティ・品川賞がB3一組選抜、距離1800メートルで行われます。登録メンバーから地元同士の争いになりそうですが、当距離では安定した先行力を発揮しているピンクスターの逃げが今回も見処のひとつ。スムーズに走れば大きく崩れることはありません。昇級戦の格上混合を2着したレアルイモンも距離適性を十分に示してチャンスは十分。転入緒戦はイキナリのオープンで厳しかったミスルーアが、走り慣れた中距離になって一変ムードも。この他では距離合うセイカメテオライト、3歳馬のビューティスパインあたりでしょう。
(出走馬予定馬は12月1日現在)

 

ケイシュウNEWS 田島 啓行

 

ケイシュウ

 

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