【開催見解】第9回佐賀競馬（8/1～2、8/8～9）
第９回佐賀競馬は８月１日(土)２日(日) ８日(土)９日(日)の４日間で行います。
注目のレース【２日目】８月２日(日)
ＣＯＭＥＨＯＭＥ九州
里帰りジョッキーズカップウエルカムカップ サラ系３歳－１組 1750ｍ
毎年恒例となった里帰りジョッキーズカップウエルカムカップ。３歳－１組特別。距離1750ｍ。10頭立て。
服部茂(北)・的場文(大井)・真島大(大井)・川原正(兵)騎手４名が里帰りしてきた。地元騎手６名が迎え撃つ。
【マイネルジャスト】は移籍後を３連勝決めて、その後はダービー２着。前走のＪＤＤは相手からも仕方ないが、佐賀ではNo.２馬だけに負けられない相手。動ける態勢も整った。Ｖ決める。
【マドヲアケレバ】は移籍後は４戦目でＶ決めた。牝馬重賞でも力見せていた馬だし、前走くらいはやれる力量だ。上記マイネルジャストは強いが、続ける力は持っている。圏内確保する。
【ウインジラソーレ】は移籍後は５連勝した程の力見せていたが、１組まで来ると相手も強力。状態の落ち込みは感じないし、前で崩れない走りからも上位の存在ではある。圏内は狙える。
【イチザラブ】はスピード生かすタイプで、移籍後は４戦２勝。かなりのスピード持っているが、この距離だと折り合い面が課題となりそう。初めての距離で何処まで辛抱するかだろう。
【ピンクインハート】は追い込んで来るタイプだけに、距離はこれ位はほしい。ここは相手も揃うし、楽ではないが、前が激しくなると最後浮上する。
【カシノフレンジー】は叩きつつ状態は上向いているが、この距離が実績がないし、血統的にもプラスだとは言えない。状態の上向きでカバー出来れば。
【１日目】８月１日(土)
葉月特別 サラ系Ｂ－１組Ｃ１ 1750ｍ
８月１日(土)のメインは葉月特別。Ｂ－１組・Ｃ１混合メンバー。距離1750ｍ。10頭立て。
【アユメライトアップ】は５連勝中の勢い。力をつけているのも確かだが、Ｂ特別をアッサリ勝ったのは高評価。何処からでも動けるが、前で競馬出来ているのも好結果に繋がっている。勢い重視。
【カンスタントリー】は前走で早くも佐賀での10勝目。この距離は佐賀では初めてだったが、積極的に動いて押し切ったし、力は見せていた。距離２戦目は息の入りも違って来る。再度好勝負。
【ウインサーガ】は前走は水が浮いた最悪のコンディション。終い生かすタイプだし、良馬場でやれれば結果も違ってくるはずだ。大きな力の差は感じないし、今度は巻き返してくる。
【ダイワプロシード】は以前に比べるとスタートが今ひとつだが、最後の脚は強烈。末脚の鋭さではこのメンバーでも上位の存在。前半がある程度動くと一気に浮上してくる。要注意。
【ウメ】はこの距離での走りが確実に良くなっているし、距離の適性も感じる。変わらず好メンバーが揃うが、前走の２着馬だけに上位の存在と言える。
【マイネルハーシェル】は前走は大外枠が影響したと思える。今度は内枠だし、経済コースを通って行ける。勝負処で動いて何処まで迫るかだろう。
【２日目】８月２日(日)
ＣＯＭＥＨＯＭＥ九州
里帰りジョッキーズカップウエルカムカップ サラ系３歳－１組 1750ｍ
ＣＯＭＥＨＯＭＥ九州
里帰りジョッキーズカップホームタウンカップ サラ系Ｂ－２組 1400ｍ
８月２日(日)のメインはホームタウンカップ。Ｂ－２組特別。距離1400ｍ。10頭立て。
【ダノンハラショー】は移籍後は４戦３勝。前走は勝ち馬も強過ぎた。今度はそれ程に強力な馬も不在。力を出し切ればアッサリ抜け出しそうだし、ローテーション的にも前走以上。巻き返す。
【テッド】は再び持ち直してきた印象で３着には絡んでいる。まだ本調子だとは言えないと思うが、最後も使っているし、ある程度の位置取りが出来れば崩れはないだろう。外枠もプラスする。
【サンライズウォー】はこの距離だと最後も渋太い脚が使えるし、走りは変わって来る。逃げだけでもないし、ここは前を見ながらの競馬が合いそう。好位置で脚を溜める競馬に徹したい。
【ミスタージャック】は佐賀へ戻っての走りが今ひとつだが、休みを取って立て直して来た。ひと叩きしたぶんも変わって来るだろう。この距離も合うし底力はある。そろそろ注意必要だ。
【クイーンズライフ】は追い込みタイプだけに流れが向かないと届かないが、力が必要な馬場になればチャンスはある。ここは前も速そうだ。
【コスモリュブリュー】は初戦はハイペースでバテてしまったが、今度はそれ程には速くならないだろう。２戦目の上積にも期待したいのだが。
【３日目】８月８日(土)
長崎街道轟木宿特選 サラ系Ｃ１－２組 1750ｍ
第３回池田湖賞(Ｓ２) サラ系３歳以上ＯＰ 1800ｍ
立秋特選 サラ系Ｃ２－１組 1400ｍ
８月８日(土)のメインは池田湖賞。距離1800ｍ準ＯＰメンバー。11頭の登録。
【コウユーヒーロー】は２戦目も期待出来る。初戦は1400ｍだったが、スピード競馬にも対応しての快勝。２戦目は得意の1800ｍ戦だし、あの力強い末脚だと不安もない。連勝決めそう。
【エーシンユリシーズ】は移籍後２戦目から連勝決めた。園田では1700ｍでも勝っているし、これ位の距離までは対応出来るはずだ。上記馬との力の差はなさそうだし、同厩対決ムード。
【カゼニタツライオン】は前走が意外な結果に終わったが、忙しい流れで息のつく暇がなかった。この距離だとそれ程には速くならない。２走前がこの距離を逃げ切ったし、スンナリ行ければ渋太い。
【エイシンガリレイ】は前走は大きく馬体も減っていたが、走りには影響がなかったし、力は出し切れた印象。どちらかと言えばこれ位は距離もほしいタイプ。上位には食い込んで来る。
【セイリオス】は前走は吉野ヶ里記念(重賞)でメンバー的にも厳しかった。ここは得意の距離だけに巻き返して来るだろう。差を詰める。
【４日目】８月９日(日)
さそり座特選 サラ系Ｃ２－２組 1750ｍ
オーガスト特選 サラ系Ｃ１－１組 1400ｍ
第２回尾鈴山賞(Ｓ２) サラ系３歳以上ＯＰ 1400ｍ
８月９日(日)のメインは尾鈴山賞。ＯＰメンバー。1400ｍ短距離戦。12頭の登録。
吉野ヶ里記念２着馬【マイネルパルフェ】に期待したい。力強い末脚で勝ち馬に0,1秒まで迫っていたし、エスワンプリンス不在のここはチャンス。アッサリ抜け出すか。
【シゲルモトナリ】は吉野ヶ里記念３着馬。上記マイネルパルフェには0,3秒の遅れ取ったが、前について行ったぶんが最後伸びなかった。力の差は感じなかったし、逆転も考えられる。
【タガノブリガデイロ】はひと息入れての出走。２走前の朝日山特別でシゲルモトナリには敗れているが、道中がスムーズに流れれば最後も力強い脚を使う。今度は展開も向きそう。押し切りも一考。
【コパノエクスプレス】は吉野ヶ里記念では脚を溜める競馬に徹したが、４着には脚を伸ばしていたし、底力は見せた。今度は積極的な走りで差を詰める。
上位は４頭だが、流れ一つで着順は変わって来る。力の差がないだけに面白いレースとなりそうだ。
（文：全国公営競馬専門紙協会 田中宏信）
