【開催見解】第17回佐賀競馬(11/19~12/4 重賞:カペラ賞、久住山賞、雲仙岳賞)
第17回佐賀競馬は11月19(土)20日(日) 26日(土)27日(日) 12月3日(土)4日(日)の6日間で行います。
注目のレース【1日目】11月19日(土)
第4回JRA認定カペラ賞(S2) サラ系2歳OP 1400m
11月19日(土)のメインはカペラ賞。2歳JRA認定競走。1400m。12頭立て。
【ハクユウロゼ】は連勝後のJrチャンピオンは4着。勝ち馬は強過ぎたが、上位の走りは見せたし、器用に立ち回れる脚も評価出来る。先手取るスピードも持っている。キッチリ決めたい。
【モスフラワー】は移籍初戦はスーパーマックス相手だったが、2着は確保。2戦目は更なる上積みも見込めるはずだ。位置取りはカギとなるが、最後も使っていた。差のない勝負出来そう。
【ガブリキック】は移籍後は5戦4勝。今度は相手も違うし、簡単には行かないが、前走は2番手で折り合っての勝利。力つけているし、位置が取れると力出し切れる。粘り込み注意したい。
【アイディアルレディ】は佐賀デビュー馬。連勝決めてようやく力を出せるようになってきた。佐賀では馴染みの良血馬。相手は強いがここでの走りも楽しみ。
【マリノピュアハート】は長い距離では息が持たなかったが、距離短縮なら変わり身は考えたい。それでもメンバーは揃っている。何処までやれるか。
2強対決ムードも伏兵馬注意。
【2日目】11月20日(日)
初冬特別 サラ系B-1組 1750m
11月20日(日)のメインは初冬特別。B-1組特別。1750m。8頭立て。
【コウザンゴールド】はB特別へ戻ると力が違い過ぎる。前走は1.7秒ちぎる圧勝で16勝目を挙げた。状態さえ維持出来ていれば崩れる事はないし、今度も先手取るだろう。不動の中心馬。
【テイエムマケンゲナ】は3歳馬で確実に力つけている。前走は積極的に前について行くも、最後が伸び切れなかったが、相手関係を考えれば上々の内容。2番手評価も。
【ダノンミル】は前走が意外だったが、B特別を勝った力量だし、流れさえ巧く行けば圏内狙える。崩れもないタイプで、最後はキッチリ詰めて来る。
【コスモポッポ】はひと息入れての出走。力で上位の存在だし、重め残りがなければ2番手は確保出来る実力。追い込みタイプも末脚は力強い。圏内狙える。
【テイエムトッピモン】は前走が不発。この特別でも上位の走りは出来ていた馬だ。3組戦勝って疲れも残っていたのかも。状態が戻れば伏兵馬以上の実力。
コウザンゴールド中心も次着混戦。
【3日目】11月26日(土)
雪待月特選 サラ系C2-1組 1400m
長崎街道塚崎宿特選 サラ系C1-2組 1750m
第3回久住山賞(S2) サラ系3歳以上OP 1400m
11月26日(土)のメインは久住山賞。Bクラスメンバー。1400m。12頭の登録。
【サプール】が船橋で2勝を挙げて帰ってきた。直前は浦和B3三特別で2着。時計差ない接戦だった。状態の良さも伺えるし、佐賀B特別だと通用する戦歴。いきなり好勝負。
【ダンシング】はようやく勝ち味も出てきたし、前走は2番手の流れでベストの走りを見せた。終いの脚も強烈だし、今の好調振りだと不安はない。ここも勝ち負け。
【コウギョウハンサム】は移籍後は5、3、1、4着。今度は1400m戦を選択した。スピードはあるし、この距離の方が合う印象も受ける。最後の脚もしっかりしている。渋太そう。
【サカジロビューティ】移籍初戦は5着。思った走りではなかったが、4番手で揉まれたのが敗因か。逃げ・2番手の位置が取れると変わる。
【モリデンボス】は門別2勝・大井2勝を挙げている。直前は門別A2特別駆け。実績で上位だけに初戦からやれそうだが、1400m戦のスピードについて行けるかだ。
順調さからもサプール・ダンシングの闘いとなりそうだが、伏兵馬も多数。
【4日目】11月27日(日)
九州軽種馬協会協賛 たんぽぽ賞チャレンジトロフィー サラ系2歳九州産 1300m
カシオペア座特選 サラ系C2-2組 1800m
トパーズ特選 サラ系C1-1組 1400m
11月27日(日)のメインはトパーズ特選。C1-1組 1400m。11頭の登録。
【ネオリアライズ】が能力の高さ見せた。37秒台の上がりで快勝と言える内容。あの脚はこのクラスでは一歩抜けている。上を狙える馬だ。連勝決める。
【シゲルワッショイ】は休み明けを叩いた上積み見込める。前走でも4着には迫っていたし、本来の脚が使えれば連対は確保できる。流れも向きそう。
【ホーマンビジュー】移籍後は2、6、3着。1400m戦だと崩れてないし、前走は末脚使ってのもの。あの感じだと何処からでも競馬出来る。上位に食い込む。
【ルナーリンガス】3組を快勝して、再び1組特選へ入った。ここだと相手は強いが、控える競馬で抜け出せたのは評価できる。好位置で流れに乗りたい。
【ライオンクイーン・ジョニーギター】の折り合いはカギとなる。共に抜群のスピード持っているし、枠で流れが決まりそう。粘り込みは注意。
【スループオブウォー】は初戦が今一つ。JRA時の戦歴からは通用する力量。2戦目の変り身期待。
前走の内容だとネオリアライズが抜けている。
【5日目】12月3日(土)
神楽酒造(株)協賛 ひむかのくろうま賞 サラ系C1・2 1400m
第4回雲仙岳賞(S2) サラ系3歳以上OP 1800m
12月3日(土)のメインは雲仙岳賞。A1・2 1800m。10頭の登録。
【マサヤ】は佐賀へ帰ってきての初戦を快勝。一線級OP馬相手だけに評価できる。逃げるスピードも見せたし、この距離だと佐賀No。1かも。ここも主役。
【ヴィルトグラーフ】は前走は勝ち馬トランザムスターに0,7秒差の2着。上がりで負けてなかったが、57kが堪えているのか差を詰めることができなかった。斤量との闘い。
【コスモガラサ】は前走が意外も、2・3走前が長い距離を使っていただけに、1400m戦のスピードに対応できなかった印象。今のOPメンバーだと、この距離が合うかも。
【コウユーヒーロー】は3着が続いている。最後は使っているし、走りは悪くないが、勝ち負けとなると厳しい印象。4番手評価。
【シンゲツ】は前走は3着は確保したが、内容的には今一つ。夏場に比べるとメンバーも揃っているし、今のOPは楽ではない。
上位3頭の闘いとなりそうだが、充実しているマサヤが一歩リード。
【6日目】12月4日(日)
新燃岳特別 サラ系A1・2 1400m
12月4日(日)のメインは新燃岳特別A1・2 1400m短距離戦。11頭の登録。
【キョウワカイザー】は前走は6番手の流れで抜け出した。4角までは届かない位置だったが、直線だけで抜け出したのは流石。状態さえ維持していれば崩れない。
【トランザムスター】は移籍後は2、1着。前走は1800m戦での勝利だったが、初戦はこの1400mでコウユーサムライに0,5秒差。評価できる内容だし、状態も上向いている。
【テイエムチカラ】は復帰後は3、2着だが、スピードで断然。最後が今一つだが、叩きつつ上向いているのも確かだ。いい頃の走りだと差はない。
【メイショウインロウ】は移籍4戦目。思った走りが出来てないが、JRA時は1600m芝で2勝。この距離が合うかも。
【ダイワアズール】が調子を上げてきた。前走のように2番手が取れると力出し切れる。外枠歓迎タイプだ。
2強対決だが、テイエムチカラも上向くはず。上位混戦。
(文:全国公営競馬専門紙協会 田中宏信)