【開催見解】第7回佐賀競馬(7/1~7/9 重賞:文月賞、佐賀ヴィーナスカップ、大分川賞)
第7回佐賀競馬は7月1(土) 2(日) 8日(土) 9日(日)の4日間で行います。
注目のレース【2日目】7月2日(日)
サガン鳥栖杯 第1回佐賀ヴィーナスカップ(S1) サラ系3歳以上牝馬OP 1400m 「地方全国交流」
ヴィーナスカップは今年が第1回目の牝馬OP重賞競走。金沢1頭・笠松1頭・兵庫2頭の参戦。迎え撃つ地元は7頭で11頭立て。
【エイシンアトロポス】 園田12勝馬。A1特別でも2勝を挙げているし、メキメキと力をつけた5歳馬だ。スピードもあるし、折り合える脚も好印象。佐賀のコースは合いそうなタイプ。主力。
【ダンシング】 佐賀筆頭馬。1400mOP戦での勝利はないが、キングプライドに続いた2着は評価出来る。状態も文句ないし、力もつけた。地元の有利さもあるはず。よって2番手に抜擢する。
【ナツ】 金沢代表。4勝馬だが兵庫ダービーで4着した実績。中日杯でも4着しているし、牡馬との闘いで善戦しているのは力のある証拠。牝馬限定だと上位の存在。好勝負出来そうだ。
【ナムラカグヤヒメ】 笠松代表。JRA1勝馬で、笠松J交流で2勝。その後は移籍してA2特別を2勝。笠松は相性の良いコース。小回りの佐賀は問題なくこなせるだろう。最後詰める。
【ドンプリムローズ】 佐賀へ帰ってからは3.2.3着。前走がマサヤに遅れを取った。スピード競馬が合わないのか今一つの内容。それでも地元馬では2番手。
【エンジェルミディ】 園田代表馬。3走前にA2特別で勝利しているが、その時は好位追走。位置取りはカギになる。格上馬も揃っており、展開向かないと。
エイシンアトロポス信頼出来そうだが、次着争いは混戦。
【1日目】7月1日(土)
シューティングスター特選 サラ系3歳-2組 1400m
第5回文月賞(S2) サラ系3歳以上OP 1750m
7月1日(土)のメインは文月賞。B・C1混合。1750m。11頭立て。
【デリッツァリモーネ】 C1格付けからの格上挑戦。圧勝での7連勝中の能力だし、Bクラス相手でも力の差は感じない。ここでも能力見せつける。中心。
【スラッシュ】 B特別でも3.2.1着と好勝負出来ている。力を付けている4歳馬で、位置取りが巧くなったのも好結果に繋がっている。2番手評価は妥当。
【テイエムトッピモン】 崩れないのがこの馬の魅力。勝ち味に乏しい印象は受けるが、脚質的なものも影響しているのだろう。早めに動ければ前走以上。
【ゴールドピューマ】 通算19勝を上げた7歳馬。名古屋ではA1OPで勝っている程だし、能力は相当高い。Bクラスからと条件もいい。初戦だが能力上。
【トモジャクール】 初戦は後方から脚使っての6着。相手を考えても悪い走りではなかった。今後は1750m戦を選択。2戦目は上積み見込める。上位に迫る。
デリッツァリモーネは信頼したいが、次着争いが混戦。
【2日目】7月2日(日)
川上峡特選 サラ系3歳-1組 1750m
ラベンダー特別 サラ系B-2組 1400m
サガン鳥栖杯 第1回佐賀ヴィーナスカップ(S1) サラ系3歳以上牝馬OP 1400m
7月2日(日)の準メインはラベンダー特別。B-2組特別。1400m。12頭立て。
【ハクユウカンベエ】 園田A2特別駆けの戦歴。短い距離を使っているし、スピードありそうなタイプ。追い切りの反応も良く動ける状態。好勝負出来る。
【コスモアモル】 大井で4勝を挙げて帰って来た。相当に力を付けている4歳馬で、これからの走りも楽しみ。佐賀の馬場は合うスピードタイプ。差はない。
【パイロット】 ひと息入れて立て直して来た。追い切りの感じも良かったし、本来の力が出せるデキに仕上がる。外枠もプラスで積極的な競馬が出来る。
【コウザンヒキリ】 前走は相手なりに勝利を挙げたが、シングンガガとの対戦で力があるのを立証した。最後までシッカリ伸びて来る末脚。軽視出来ない。
【モリデンボス】 前走は最後方から3着まで迫って来た。好時計も叩き出したし、あの脚が使えると上位の存在。今度は経済コースを巧く捌けるかどうか。
新規馬との力関係がどうかで、波乱ムード。
【3日目】7月8日(土)
ルビー特選 サラ系C1-1組 1400m
第4回大分川賞(S2) サラ系3歳以上OP 1800m
いて座特選 サラ系C2-2組 1750m
7月8日(土)のメインは大分川賞。A1・2メンバー。1800m。8頭の登録。
【サプール】が休養から帰ってきた。距離はこれ位はまでは対応できるし、問題は久々で息の入りだけ。この相手だと抜け出しも可能。能力期待。
【コスモガラサ】は堅実に脚使っているし、前走の内容からも崩れることはないと思える。順調に来ている事を考慮すれば軸はこの馬か。
【スーパーマックス】佐賀では7戦7勝と相性のいいコース。高知ダービーでの中止の影響はなくシッカリ乗り込んでいる。スンナリだとOP相手でも。
【コスモポッポ】もキッチリ詰めて来るし、大きな力の差はない。今回は相手関係からも闘い易くなっている印象。チャンスはある。
頭数は少ないが、サプールが休養明けだけに力関係は接近。
【4日目】7月9日(日)
COMEHOME九州
里帰りジョッキーズカップ ウエルカムカップ サラ系C2-1組 1400m
COMEHOME九州
里帰りジョッキーズカップ ホームタウンカップ サラ系C1-2組 1800m
大船山特別 サラ系A1・2 1400m
7月9日(日)のメインは大船山特別。A1・2メンバー。 1400m短距離戦。8頭の登録。
3連勝決めた【マサヤ】が今回も中心馬。この距離だとスピードで押し切れるし、スタートも巧い。内容も楽だけに崩れることはない。
【コウギョウダグラス】は使いつつ上向いている。前走は0、4秒差だったが、上がりでは互角。積極的に仕掛けて行けば差は詰まる。
【イッセイイチダイ】は6連勝決めて今度はOP馬相手。マサヤは強いが、まだ底を見せてだけに対戦楽しみ。何処まで通用するか。
【リトルカントリー】前走以上に相手は揃っているが、確実に脚は使えている。崩れも少ないタイプだけに、上位には詰めて来る。
【エイシンテキサス】は使い込めないし、良い頃の走りではないが、崩れてないのは流石。今度も前々で粘り込み狙う。
東眞勢が4頭揃うが、マサヤ一歩リード。
(文:全国公営競馬専門紙協会 田中宏信)