【開催見解】第16回佐賀競馬(12/2~12/10 重賞:師走賞、大淀川賞)

2017年12月1日

第16回佐賀競馬は12月2日(土)3日(日)5日(火)9日(土)10日(日)の5日間で行います。

 

注目のレース【1日目】12月2日(土)

第5回師走賞(S2)。OP。1800m。10頭立て。

【キタサンシリーズ】前走は仕掛けが遅くなって届かなかったが、脚は使っていたし、展開でのもの。状態の落ち込みはないだけに巻き返し可能。主力支持。

【コウザンヒキリ】前走で佐賀2勝目を挙げた。キタサンシリーズ相手の勝利だけに評価出来るし、崩れない走りも能力が高い証拠。脚質的なものはあるが軸に。

【コスモアモル】この距離は10月戦で逃げ切り決めており、対応出来るのを立証。控える競馬も覚えて底力も見せている。ローテーション向く今回は巻き返し十分。

【スラッシュ】外枠となったのは大きなプラス材料。積極的な競馬も出来るし、モマれない展開だと走りもパワーアップする。3番手評価も抜け出し可能。要注意。

【トモジャクール】大きく崩れないタイプだが、好走パターンは外2番手。位置さえ取れば前走のように勝ち負けの勝負が出来る。今度も積極的に前に行ければ。

  斤量面でも有利キタサンシリーズの巻き返しが想定される。好調コウザンヒキリが相手筆頭。コスモアモルも反撃可能。ロングスパートを得意とするスラッシュ。馬体充実しているトモジャクールの上位接近も考えられる。

 

 

【1日目】12月2日(土)

神楽酒造(株)協賛ひむかのくろうま賞 サラ系3歳以上 C1・C2 1400m

第5回師走賞(S2) サラ系3歳以上 OP 1800m

 

12月2日(土)の準メインはひむかのくろうま賞。C1・C2。1400m。9頭立て。

【カシノレビン】前走はC1昇級戦3着。タイムを考えれば力は出し切ったと思えるし、内容も悪くなかった。頭数的にもスムーズ。自在に動ける脚は信頼出来る。

【カシノレアネス】C1-1組特別駆けで格的には上位の存在。条件はいいし、枠も外目で力を出せそうなムード。崩れてないのも評価出来るし、チャンスは十分。

【トキノアイチャン】移籍初戦は脚を伸ばしての3着。前について行く事も出来たし、力強い末脚も目立っていた。あの内容だと期待は持てる。上積みも見込む。

【カシノリクノオウ】前走は距離が合わなかっただけ、得意の1400m戦に戻れば走りは変わって来る、連勝も決めた底力だ。馬体も絞って来るだろう。見直す。

【カシノポップ】前走は差し馬の展開となったが、結果も出せたし、堅実な末脚は見劣りも感じない。格上馬との対戦となるも、前が速いとチャンスもある。

【サウスカントリー】高知Bクラスからの移籍初戦。小柄なタイプで仕上がりがどうかだが、7勝を挙げた戦歴は上位の存在。前で競馬出来ると不気味な存在。

  前走力強い末脚を披露したカシノレビンが主軸。1組で好戦しているカシノレアネスが相手候補。気配上昇するトキノアイチャンが首位へ迫るだろう。距離に泣いたカシノリクノオウが変身見込める。調子を上げているカシノポップに要注意。底力ある元高知B級馬サウスカントリーが穴。

 

 

【2日目】12月3日(日)

的場文男レジェンドカップ サラ系3歳以上 B-1組 1400m

 

12月3日(日)のメインは的場文男レジェンドカップ。B-1組。1400m。10頭立て。

【マックスガイ】門別OP馬。B1特別からの番組となると条件は良いし、直前の追い切りも動いて態勢は出来ている印象。力を出し切ればアッサリ押し切れる。

【ハクユウカンベエ】前走はスタートのトラブル。前で競馬出来るスピードは持っているし、休養明け叩き3戦目で状態も問題ない。ハンデはあるが底力見せる。

【テイエムサンピラー】ようやく立ち直って来た。好調時は7連勝した程の能力だし、状態さえ戻ればB特別でも好勝負出来る。再び外枠で力出し切れる。

【ウインヴォルケーノ】前走は快勝と言える内容。佐賀で13勝を挙げた能力で、3歳時はトップクラスで駆けていた程。この特別は相手も揃うが、先は楽しみ。

【テイエムソッキュウ】霧島賞3着馬戦歴からも、まだやれる馬だし、3走前はこの特別を勝った底力。再び内枠だが、巧く立ち回れば変わって来るはず。

【テイエムトッピモン】今回は1400m戦を選択。距離の融通は利くし、やれない距離ではない。それでも相手は揃っている。ここも流れが影響してくるだろう。

  中央4勝の実績を持つマックスガイ。最終追い切りでも絶好の動きだった。前走、覇を競ったハクユウカンベエとテイエムサンピラーも首位接近。上り調子にあるウインヴォルケーノ。テイエムソッキュウやテイエムトッピモンと言った伏兵陣も台頭する。

 

【3日目】12月5日(火)

JRA交流ミヤマキリシマ特別 混合2歳 2歳九州産 1400m

JRA交流ノカイドウ特別 混合2歳 2歳九州産 1400m

リゲル特別 サラ系2歳 2歳-1組 1750m

 

12月5日(火)のメインはリゲル特別。2歳-1組。1750m。12頭立て。

【マイメン】前走は8月小倉フェニックス賞以来のレースJ認天山賞。久々だったにも関わらず、4角3位と見せ場を作った。流石、認定勝ちした底力。初距離を克服すれば首位は目前。

【エコーズスリー】九州Jrチャンピオン3着とする実績馬。7月にはマイメンとも小差だったように、実力差はない。前走は極端なHペースによって失速は参考外。マイペースなら押し切りまで。

【ムーンパスイエロー】8月J認定勝ちがあるパワー。常に一線級と渡り歩いており、前走8着も0.9差と大差負けではない。巻き返してくる底力があるので、評価落とす必要はないだろう。

【ニッポンタイショウ】近2走以内ではムーンパスイエローに先着する。前走上がりは最速で、2着馬から7着馬までは0.1差の大激戦だった。J認2勝エリザベスセーラに前々走3着。

【リンノゲレイロ】J認天山賞で3着は人気薄での好走。勝負処では一旦後退するも、直線に入って追い上げは、先に抜け出したマイメンを再び差し返している勝負根性。

【ベルセルク】J認カペラ賞ではムーンパスイエロー(九州Jrチャンピオン4着)やリンノゲレイロ(天山賞3着)らと僅差した実力。前走では好調馬ビッグフライトを撃破する活躍で勢いを増す。

  伸びしろを考えればマイメンが主力に相応しい。しかし、有力馬の成長力も脅威。展開に泣いた世代屈指の実力エコーズスリー。J認勝ちがあるムーンパスイエロー。門別1勝馬ニッポンタイショウやリンノゲレイロもスタンバイ。伏兵ではベルセルクが上り調子。

 

 

【4日目】12月9日(土)

おひつじ座特選 サラ系3歳以上 C2-2組 900m

ディセンバー特選 サラ系3歳以上 C1-1組 1750m

第4回大淀川賞(S2) サラ系3歳以上 OP 1400m

 

12月9日(土)のメインは第4回大淀川賞。OP。1400m。11頭。

【アウヤンテプイ】前走折り合い欠くシーンがありながら、2着馬ダンシングに5馬身差と完勝。単純比較でもキョウワカイザーの前走が29秒フラット。佐賀短距離界トップレベルに位置する。

【ダンシング】目下絶好調とする充実ぶり。前走はアウヤンテプイに完敗はするも2着は上等。後続には実績馬コウギョウダグラスやマサヤと言った強豪を撃破している。

【コウギョウダグラス】南関東で13勝した古豪。佐賀短距離界でも欠かせない存在で、特に1400m戦での活躍が目立っている。前走2着馬ダンシングとは差がなく、逆転も視野に入る。

【マサヤ】12月5日の船橋・総の国OPへ登録あったが、回避の可能性もある。出てくれば上位有力馬ともなるし、展開面や実績を考えても巻き返す可能性は高い。

【シゲルクロマグロ】現B級馬で唯一の登録。格上挑戦となる今回だが、近走は4連勝を含む活躍ぶりで、前走は57kgの斤量増に泣いた印象。好調馬だけに通用すれば最大の惑星ともなる。

  前走圧勝したアウヤンテプイは強いの一言に尽きる。中間も好気合・馬体充実で中心評。絶好調ダンシングが対抗で再対決の様相。3着争いではコウギョウダグラス・マサヤが有力となる。格上挑戦シゲルクロマグロが勢力図を伸ばすか注目。

 

【5日目】12月10日(日)

長崎街道北方宿特選 サラ系3歳以上 C1-2組 1400m

神楽月特選 サラ系3歳以上 C2-1組 1750m

烏帽子岳特別 サラ系3歳以上 A1・A2 1800m

 

12月10日(土)のメインは烏帽子岳特別。A1・A2。1800m。11頭。

【キョウワカイザー】今秋始動して2.1.1着とする好成績には九州大賞典の勲章も含む。着差は僅差で2着キングプライドを破ったが、余裕さえ感じられた走り。まだトップギアではない。

【コウザンゴールド】今春はがくれ大賞典にて佐賀のトップホースに君臨するも、その後が善戦止まりが続く。前走は体付きも絞れていなかったが、盛り返すシーンは流石の底力。上乗せ期待。

【キングプライド】淀みのラップを刻んで息の入りにくい展開でもあった。自ら早めスパートで好成績を残してきたパターンが多く、底力で負けていない。改めて注目したい1頭である。

【アクロマティック】前走は上位3頭に水を空けられるも、手堅い走りは健在である。前走着差を埋めるのは容易ではないが、展開次第では急接近も考えられる。マークは欠かせない。

【コスモポッポ】前走5着と入着ラインには到達。前走上がり36秒台を唯一記録しており、好調さを示す予想ファクター。勢力図においては劣勢に置かれるも、長打力秘めているので気になる。

  暮れのグランプリを占う好カードが激突。キョウワカイザーvsコウザンゴールドに視線が集まる。3番手には巻き返しを狙うキングプライドが有力ではあるが、敗戦の評価が分かれるところで予断を許さない戦況。アクロマティックやコスモポッポも複勝圏。

 

(文:全国公営競馬専門紙協会 田中宏信)

 

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