【開催見解】第7回佐賀競馬(6/29～7/8　重賞：佐賀王冠賞)

　第7回佐賀競馬は6月29日(金)30日(土)7月7日(土)8日(日)の4日間で行います。

 

注目のレース【1日目】6月29日(金)

　6月29日(金)のメインはラベンダー特別。B-2組。1400ｍ。12頭立て。

　【ウインヴォルケーノ】力強い末脚で2着に食い込んでいる。勝ち馬を考えても力出し切っている。追い切って体調の良さもアピール。１ゲートだが巧く捌く。

　【カシノエイシ】距離は1400mが合うタイプ。外目の枠を引いたのもプラスだし、向正面から一気に動きそうだ。道中早めに動ければ勝ち負けの勝負に持ち込める。

　【ティーハウス】前走の上がりも素晴らしかったが、確実に最後は使えるし、不利さえなければ上位には絡んでくる。中団辺りの位置は取れるだろう。上位評価。

　【ハリケーンリリー】前走が意外に伸び切れなかったが、勝ち馬から0.4秒差だけに悪い内容ではない。今度も位置取りは可能。積極的な競馬で早めに動きたい。

　【オーミシャンクス】スタートは今一つだったが、最後が使えたのは好印象だし、2戦目は上積みも見込める。馬格もあるし、ここで通用する力持っている。要注意。

　　主力ウインヴォルケーノと対抗勢力カシノエイシが激突する。好調子ティーハウス。堅実ハリケーンリリー。伸びしろ見込めるオーミシャンクスが続く。

 

【1日目】6月29日(金)

　川上峡特選　サラ系3歳　3歳-1組　1750ｍ

　ラベンダー特別　サラ系3歳以上　B-2組　1400ｍ

 

　6月29日(金)の準メインは川上峡特選。3歳-1組。1750ｍ。11頭立て。

　【ニッポンタイショウ】前走は早めに動けたのも良かったが、もうひと伸びほしかった。日程的に素軽さ増すと思えるし、差も詰まるだろう。1ゲートだが巧く捌く。

　【コスモハーキュリー】好スタートを切って積極的なレース運びが勝利に繋がった。馬体も良く見せているし、体調の良さも窺える。今度も前々の競馬で連勝狙う。

　【ビーヴェローチェ】前走は道中のペースが速かったのか、最後が伸び切れなかった。それでも勝ち馬とは0.2秒差だし、展開も影響したのだろう。巻き返せる。

　【サンドラフラッシュ】追い込んでの3着は評価も高くなる。力がある証拠だし、あの走りだと何処からでも動ける。今度はある程度位置取るだろう。抜け出しも。

　【ピーナツ】JRAダートの時計は悪くないし、１組でも通用しそうな力持っていそうだ。発走検査の動きもスムーズ。初戦だが強烈な末脚使いそう。要注意馬。

　　栄城賞5着馬ニッポンタイショウが主力。前走勝ち馬コスモハーキュリー。続いてビーヴェローチェ、サンドラフラッシュと続く。伏兵は新勢力ピーナツ。

 

【2日目】6月30日(土)

　シューティングスター特選　サラ系3歳　3歳-2組　1400ｍ

　開聞岳賞　サラ系3歳以上　B-1組　1750ｍ

 

　6月30日(土)のメインは開聞岳賞。Ｂ－１組。1750ｍ。8頭立て。

　【ヴィンテージイヤー】初戦は可成りのスピード見せたし、最後の脚もシッカリ使った。格上馬の力見せつけての勝利だった。あの走りを見せられると中心馬妥当。

　【ディーエスアクシス】スタートが巧く行ってないが、それでも最後の脚は強烈だし、37秒台の上がりを使っている。道悪もこなせるし、今度も上位の走り出来る。

　【トッケンドーナ】最後は確実に使えているし、位置取りだけだと思える。今度は少頭数で不利も少ないだろう。好位置追走から脚を溜めれば最後は差も詰まる。

　【ムーンパスラブ】前走はひと息入れた後のレースだったし、若干重め残りだったか。今度はローテーションも良くなるし、力出し切れる。あとはB特別での力関係。

　【トモジャクール】佐賀ヴィーナスカップ後をひと息入れたが、日程も詰まっていたし、休みがプラスに出そうだ。砂を被らなければ最後も使うし、外枠はプラス。

　前走で完勝しているヴィンテージイヤーが首位有力。続いて上位争いをしたディーエスアクシス、トッケンドーナ。好調ムーンパスラブ。伏兵は3歳エリザベスセーラ。

 

【3日目】7月7日(土)

　半夏生特選　サラ系4歳以上　C2-1組　1400ｍ

　大分川特別　サラ系3歳以上　A1・A2　1400ｍ

　長崎街道原田宿特選　サラ系3歳以上　C1-2組　1800ｍ

 

　7月7日(土)のメインは大分川特別。A1・A2。1400ｍ。11頭立て。

　【シゲルクロマグロ】前走は好調馬マサヤを相手に2馬身差とする完勝だった。これで岡村騎手とは4戦3勝と抜群の相性である。

　【テイケイネクサス】5月以来のレースとなった前走は、休み明けで本調子でもなかった。錦江湾はあくまで叩き台。前進必至。

　【オウノミチ】強敵ウルトラカイザーを相手に2着は立派だろう。佐賀コースで初連対を記録して、持ち時計の更新にも成功した。

　【アウヤンテプイ】除外明けで順調さを欠いていたが、好メンバー揃った前走は、3着馬イッセイイチダイと小差の争いをした。

　【リトルカントリー】今シーズン5月以降に3勝をマークしており、目下2連勝とする勢いが目を引く。通用すれば長打の魅力。

　5月筑後川特別以来となるシゲルクロマグロ、テイケイネクサス、オウノミチが激突する。続く勢力ではアウヤンテプイ。連勝馬リトルカントリー。

 

【4日目】7月8日(日)

　ルビー特選　サラ系3歳以上　C1-1組　1400ｍ

　RKBラジオ杯　第1回　佐賀王冠賞　サラ系3歳以上　オープン　2000ｍ

　いて座特選　サラ系4歳以上　C2-2組　1750ｍ

 

　7月8日(日)のメインは佐賀王冠賞。オープン。2000ｍ。12頭立て。

　【スーパーマックス】遠賀川賞では2着馬イッシンドウタイを２秒以上も突き放す大差勝ちで、圧倒的なスピードを見せ付け快勝。

　【イッシンドウタイ】佐賀コースは2.2.1着とする巧者ぶりで、連対パーフェクトを誇る。前走は強敵デリッツァリモーネを撃破。

　【デリッツァリモーネ】佐賀スプリングカップではスーパーマックスを相手に0.8差と大きく負けていない。上がり最速で前走2着。

　【サンマルドライヴ】先行馬が活躍したレースで3着止まりも、2着馬デリッツァリモーネとは僅差。先着馬を前々走では撃破している。

　【スーパージェット】栄城賞と高知優駿の両ダービーを制覇する快挙を成し遂げたクラシックホース。息の長い脚を生かしたロングスパートを得意とする。

　スーパーマックスが中心となりそうだ。続く勢力ではイッシンドウタイ、デリッツァリモーネ、サンマルドライヴと混戦。最大の惑星は3歳最強馬スーパージェット。

 

（文：全国公営競馬専門紙協会　田中宏信）