【開催見解】第8回佐賀競馬(7/14~7/22 重賞:吉野ヶ里記念)
第8回佐賀競馬は7月14日(土)16日(祝月)21日(土)22日(日)の4日間で行います。
注目のレース【1日目】7月14日(土)
7月14日(土)のメインは文月特別。B-1組。1400m。10頭立て。
【カシノエイシ】追い込みタイプだが、前走の強襲は素晴らしかった。向正面から早めに動いて4角先頭。馬場条件は更に良くなると思える。今度も巧く捌きたい。
【ヴィンテージイヤー】移籍後は(1)(4)着。前走が思った程に動けなかったが、距離短縮はプラスに出そう。前で競馬出来るスピードも持っている。好位から抜出す。
【パイロット】あと一歩の決め手に欠くところはあるが、特別は相手も強いし、このクラスで善戦できているのは評価したい。2走前の脚だとチャンスもありそう。
【ガブリキック】前走は巧く好位で折り合っていた。モロに砂を被らなければ内々からでも脚使えるし、5月戦のA2・B混合戦の末脚は素晴らしかった。要注意。
【トモジャクール】崩れがないタイプで堅実に脚使うが、このクラスになると決め手での見劣りは感じる。外枠はプラスだし、少頭数は不利も少ない。注意必要。
【フルムーンソング】近走は巧く折り合って力出し切れている。大外枠もプラスしたと思えるが、今度は逃げかモマれる競馬になりそうだ。展開面がカギとなる。
カシノエイシとヴィンテージイヤーの再激突。続く勢力ではパイロット、ガブリキック、トモジャクールが有力。伏兵は好調フルムーンソング。
【1日目】7月14日(土)
ブルースター特選 サラ系3歳 3歳-2組 1750m
文月特別 サラ系3歳以上 B-1組 1400m
7月14日(土)の準メインはブルースター特選。3歳-2組。1750m。11頭立て。
【コスモハーキュリー】連勝決めて勢いも出た。外枠もプラスしたと思うが、中間の乗り込みも活発で状態の良さが窺える。今の末脚だと崩れはない。主力支持。
【コントラスト】移籍初戦は逃げ切り圧勝。力の違いを見せつけた。距離が延びるのは問題ないし、JRA時にダート経験もある。前々で競馬出来れば勝ち負け。
【ピーナツ】初戦は好スタートから渋太い脚見せた。あれだけ前で競馬出来れば佐賀のコースは合う。叩いた上積みも見込めると思うし、今度も好勝負出来そう。
【サンドラフラッシュ】移籍後は(3)(3)(4)着。差のない走りが出来ているが、最後の決め手に欠く印象は受ける。今度は外目の枠だけに2番手辺りを追走したい。
【トーセンプルメリア】最後方から一気に強襲して来た。本来の脚が使えたし、4連勝した程の底力持っている馬だ。勢いに乗ると力の見劣りは感じない。要注意。
川上峡1組で勝利を手にしたコスモハーキュリーが軸になりそうだ。4組を圧勝したコントラスト。前走で好戦したピーナツ、サンドラフラッシュ、トーセンプルメリアが接近。
【2日目】7月16日(祝月)
JRA交流えびの特別 サラ系3歳以上 九州産 1400m
JRA交流大隅特別 サラ系3歳以上 九州産 1400m
波戸岬特選 サラ系3歳 3歳-1組 1400m
カンナ特別 サラ系3歳以上 B-2組 1800m
7月16日(祝月)のメインはカンナ特別。B-2組。1800m。9頭立て。
【ベルセルク】高知優駿後も元気な姿見せており、追い切りの反応からも好調維持の印象。九州ダービー3着の実績からも勝ち負けの能力。B特別で結果出す。
【ムーンパスラブ】B特別で2着の走りが出来たのは評価したい。今回は勢いのある3歳馬が加わって力関係が難しいが、自在に動けるし、古馬の意地見せる。
【ダンツコンフォート】移籍後は2連勝決めて力のあるところ見せつけた。今度は1800m戦で未知の距離だが、脚質からも対応出来そう。どれだけやるか楽しみ。
【モズバンブルビー】園田3勝・大井1勝・高知4勝を挙げた戦歴。直前はA・B混合だし、戦歴を見ても上位の存在。実力があるだけに初戦から気になる。
【ザリーティー】JRA3歳未勝利からの移籍。入着が多く崩れてないのは評価出来るし、乗り込みも意欲的。動ける態勢は出来ており、得意の距離だけに不気味。
【マイメン】遠征が続いて疲れが心配も、園田のじぎく賞4着の走りから、西日本地区では3歳牝馬では上位の力を見せた。牡馬相手で何処まで頑張れるかだ。
3歳トップクラスの実力ベルセルク。前走好戦したムーンパスラブ。連勝馬ダンツコンフォート。新勢力モズバンブルビー、ザリーティー。伏兵は遠征から戻ったマイメン。
【3日目】7月21日(土)
長崎街道田代宿特選 サラ系3歳以上 C1-2組 1400m
大村湾賞 サラ系3歳以上 A1・A2 1800m
サンシャイン特選 サラ系4歳以上 C2-1組 1750m
7月21日(土)のメインは大村湾賞。A1・A2。1800m。12頭立て。
【イッシンドウタイ】王冠賞では3着として、初めて佐賀コースの連対記録が途絶えてしまった。それでも、ハイラップを考えれば良く粘っている。
【デリッツァリモーネ】王冠賞4着と好戦しているが、3着馬イッシンドウタイとは4馬身差だった。上がりでは上回っているので、決め手勝負になれば逆転まで。
【アクロマティック】王冠賞5着に善戦した。上がり最速を叩き出したように、調子を間違いなく上げてきている。直線急浮上の場面がありそうだ。
【トッケンドーナ】6戦連続して連対記録を伸ばしている活躍ぶりが目を引く。強力馬オイカケマショウの後の活躍を思えば、掲示板には届くメドが成り立つ。
【シゲルクロマグロ】今シーズンは4連勝を含む6勝を挙げており、好調さをアピール。但し、900~1400mのカテゴリーに勝ち鞍が集中。ペース対応がポイント。
イッシンドウタイとデリッツァリモーネが再激突する。続いてアクロマティック。勢い止まらないトッケンドーナ。立て直しを図ったシゲルクロマグロ。
【4日目】7月22日(日)
こと座特選 サラ系4歳以上 C2-2組 1400m
ジュライ特選 サラ系3歳以上 C1-1組 1750m
西スポ杯 第20回吉野ヶ里記念 サラ系3歳以上 オープン 1400m
7月22日(日)のメインは吉野ヶ里記念。オープン。1400m。12頭立て。
【ウルトラカイザー】前走では2着馬オウノミチを7馬身差も千切った程の圧巻のパフォーマンスで2連勝を飾る。今シーズンは、すでに5勝を挙げている。
【マサヤ】近走は(1)(2)(2)着とする好調さで、九千部山賞ではウルトラカイザーとアタマ差で首位の座を争ったものである。昨年度のディフェンディングチャンピオン。
【サンマルドライヴ】王冠賞ではスーパーマックスに続く2着と好戦したように、メキメキと地力強化して頭角を出している。柔軟性が高い万能型である。
【オウノミチ】前走の大分川特別では佐賀コース初勝利を挙げており、勢いに乗る1頭だろう。前々走は快速馬ウルトラカイザーを相手に2着と好戦した。
【リトルカントリー】連勝こそ途絶えたものの、強力馬オウノミチを相手に2着好戦は立派である。上がりは最速を記録していたので、急接近する可能性。
中心はウルトラカイザーになりそうだ。続いてマサヤが有力だろう。サンマルドライヴがダークホース。速力自慢のオウノミチ。直線勝負に賭けるリトルカントリー。
(文:全国公営競馬専門紙協会 田中宏信)