【開催見解】第13回佐賀競馬(9/23~9/30 重賞:ロータスクラウン賞)
第13回佐賀競馬は9月23日(祝日)24日(休月)29日(土)30日(日)の4日間で行います。
注目のレース【1日目】9月23日(祝日)
9月23日(祝日)のメインはコスモス特別。B-2組。1400m。8頭立て。
【クラウンスカイ】移籍後は5連勝中。圧勝続きで能力の高さ感じるし、上で通用する走りも見せている。乗り込みも順調で不安がない。ここも中心馬に支持。
【ハクユウロゼ】前走はYジョッキーズ戦。本来の走りではなかったし、最後は強烈な末脚使える馬だ。今度は力出し切れると思える。具合はいい。圏内確保。
【シュダイカ】スピード生かして前走は逃げ切り快勝。今度は内にクラウンスカイが居るが、2番手でも力は出せる。スンナリ流れると思えるし、粘り込める。
【ティーハウス】前走の走りも良かったし、位置取りさえ巧く行けば崩れない。更に相手強化の印象を受けるが、前を見ながら終いも使える。流れに乗りたい。
【ヴィンテージイヤー】2開催の休み明け。乗り込みは出来ているが、大型馬だけに重め残りは考えたい。底力があるだけに一度叩くと変わる。次に繋げたい。
元気一杯の好調整で出走できるクラウンスカイが中心だろう。続くハクユウロゼ、シュダイカが上位有力。上位へ接近ティーハウス。気力充実ヴィンテージイヤー。
【1日目】9月23日(祝日)
シリウス特別 サラ系2歳 2歳-1組 1400m
スピードスター特選 サラ系3歳 3歳-2組 900m
コスモス特別 サラ系3歳以上 B-2組 1400m
9月23日(祝日)の準メインはスピードスター特選。3歳-2組。900m。12頭立て。
【コントラスト】移籍後は5戦4勝。スピードもあるし、決め手の良さで高勝率を上げている。この距離でも2走前に結果を出しているし、不安もない。連勝伸ばす。
【シアワセクル】得意としている距離だが、2走前にコントラストに0.2秒差2着。最後に捕まってしまった。それでも速さで一歩抜けていた。馬場も味方しそうだ。
【スーパーエンゼル】休養明けを3戦叩いた。動ける態勢は出来ているし、距離が短くなると反応も違って来る。2走前は前に行くスピードも見せた。今度は絡む。
【エスワンノホシ】スピードでは負けてないのだが、久々の分は割引が必要だろう。それでも戦歴で上位の実力だし、ポンと切れると粘り込みは考えたい。要注意。
【ピーナツ】前走はYジョッキー戦でスタートは度外視したい。最後詰めていたのは評価出来るし、前に行く脚も持っている。スプリントで何処まで反応出来るかだ。
【カシノアイガー】この距離は経験したが、最後方から追い込んでの6着。最後は使っていたが、脚質的に合わない。展開の助けがないことには絡みまではどうか。
再びスプリント戦で激突するコントラストとシアワセクルが首位有力。続いてスーパーエンゼル、エスワンノホシ、ピーナツ、カシノアイガーと多彩なメンバーが揃う。
【2日目】9月24日(休月)
紅葉特別 サラ系3歳以上 B-1組 1750m
9月24日(休月)のメインは紅葉特別。B-1組。1750m。6頭立て。
【オリンピアスカイ】前走を快勝して2連勝を達成。佐賀コースでは7月以降4戦して3勝を挙げる大活躍である。首位争い期待。
【ムーンパスラブ】中間の調整も非常に軽快なフットワークで、好調を持続する。持ち時計ではオリンピアスカイを上回る底力。
【ロトスキャンダル】主に短距離路線で活躍が目立つので、1750m戦は微妙な印象も残す。それでも、能力の高さで上位進出を狙う。
【モシモ】中央では芝の短距離路線を歩み、勝ち馬とはタイム差ない好戦がある。背中のラインに窮屈さがない。距離適性は高そうだ。
中心はオリンピアスカイが担いそうだ。続いてムーンパスラブ、ロトスキャンダルが有力だろう。最大の惑星は新勢力モシモ。
【3日目】9月29日(土)
長崎街道佐賀宿特選 サラ系3歳以上 C1-2組 1800m
玄界灘賞 サラ系3歳以上 A1・A2 1400m
季秋特選 サラ系4歳以上 C2-1組 900m
9月29日(土)のメインは玄界灘賞。A1・A2。1400m。11頭立て。
【キョウワカイザー】前走は5月以来のレースとなり、調整も好調時ほどではなかった事が敗因。本来が叩き良化型。使いながら調子を上げてくる。
【ウルトラカイザー】今シーズンは3連勝で吉野ヶ里記念を制覇。前走で更に勝利を重ねて4連勝とする。勢いではキョウワカイザーを上回っている。
【イッセイイチダイ】前走のスプリント戦では、強敵シゲルクロマグロを撃破。嬉しい今シーズン初勝利を飾っている。900~2000mに勝ち鞍。守備範囲は広い。
【シゲルクロマグロ】休み明けで挑んだ前走は、6月以来のレースだった。ラスト直線で追い上げてきた勝負根性は特に光った。伸びしろ期待できる。
【マサヤ】優れたスピードを武器に、佐賀A級ではトップクラスの実力を誇る。今シーズンは、1勝2着3回とする活躍。前走は小差負けだった。
キョウワカイザーとウルトラカイザーが首位争い有力だろう。調子を上げているイッセイイチダイとシゲルクロマグロ。続くマサヤも安定勢力。
【4日目】9月30日(日)
オパール特選 サラ系3歳以上 C1-1組 1400m
はくちょう座特選 サラ系4歳以上 C2-2組 1750m
国見岳特別 サラ系3歳以上 オープン 2000m
スポーツ報知杯JBC協会協賛3歳秋のCS
第15回ロータスクラウン賞(アンライバルド賞) サラ系3歳 3歳オープン 2000m
9月30日(日)のメインは第15回ロータスクラウン賞(アンライバルド賞)。3歳オープン。2000m。12頭立て。
【スーパージェット】今シーズンは3歳クラシックで栄城賞と高知優駿のタイトルを手にしている。前走は古馬を相手に善戦。今年からロータスクラウン賞は2000mへ設定されている。栄城賞と距離条件は同じである。最有力は間違いないだろう。
【ベルセルク】佐賀皐月賞2着、栄城賞3着で世代トップクラスの実力。高知優駿や大井・黒潮盃へ遠征して、ひと夏越えて地力強化。前走は出入りの激しい展開。底力は上位である。
【マイメン】ル・プランタン賞の勝ち馬である。佐賀皐月賞では2着馬ベルセルクと小差の走りをしていた。牡馬相手にも好戦歴。1800m戦では6割を超える連対率。距離延びてこそ。
【スターオブソレイユ】佐賀皐月賞で3着した実力。前走は少頭数ではあったが、2着馬パイロットを8馬身も突き離していた。弾みを付け、ロータスクラウン賞へ向けて視界良好。
【ビーヴェローチェ】前哨戦となる佐賀城特選を勝ち上がってきた上昇馬である。前走の直線の伸びは素晴らしく、成長を感じさせる力強い脚力であった。最大の惑星となりそうだ。
高知勢【マイネルセボン】は門別・王冠賞3着の実績がある。同じく高知勢【コウエイスーシェフ】は高知・黒潮皐月賞3着馬レマンコを相手に前走を小差している。
スーパージェットが注目を集めそうだ。クラシックで好戦歴があるベルセルク、マイメン、スターオブソレイユ。遠征馬・高知マイネルセボンの逆転劇も考えられる。上昇馬ビーヴェローチェ魅力。高知コウエイスーシェフに警戒。
(文:全国公営競馬専門紙協会 田中宏信)