【開催見解】第21回佐賀競馬(2/16～24 重賞：飛燕賞、たんぽぽ賞)
第21回佐賀競馬は2月16日(土) 17日(日) 19日(火) 23日(土) 24日(日)の5日間で行います。
注目レース【1日目】2月16日(土)
2月16日(土)のメインは古伊万里賞。3歳-1組。1750ｍ。9頭立て。
【ニチウォ】小柄なタイプだけに若干のムラはあるが、前走は2組特選で1.1秒差まで追い詰めた。先着馬を考えても力をつけているのは確か。ここだと抜け出す。
【モリデンベー】ひと息入れてリフレッシュ。中間の雰囲気も良く、元気に周回する姿見せていた。佐賀若駒賞ではニチウォに先着している。チャンスもあるはずだ。
【ダイリンフェロー】この馬は展開だけだと思うが、2走前は逃げて2着に辛抱した。自分のペースで行けると渋太いし、距離も合っている印象。踏ん張れそう。
【カシノサツキ】使いつつ最後も粘るようになっているし、前で流れに乗れば力出せるタイプ。位置取りとペースはカギとなるが、大きな力の見劣りない。要注意。
【スターオブレビュー】脚質がジリっぽく、まだ未勝利だが、距離は合いそうな感じは受ける。距離に慣れてくれば最後は使えると思える。前次第では絡めそうだ。
首位争いはニチウォとモリデンベーが有力だろう。続く勢力ではダイリンフェロー、カシノサツキ、スターオブレビュー。
【1日目】2月16日(土)
古伊万里賞 サラ系3歳 3歳-１組 1750ｍ
向春特別 サラ系3歳以上 Ｂ-１組 1400ｍ
2月16日(土)の準メインは向春特別。Ｂ-1組。1400ｍ。9頭立て。
【マイメン】前走はスタートで後手を踏んだが、37.1秒の上り使って2着には食い込んだ。勝ち馬は強かったが、底力見せつけたし、今度は抜け出しも可能。主力。
【リュウドカズマ】再び１ゲートとなったが、前走は好位追走から勝負処で動けたし、巧く立ち回れる器用なタイプ。時計の差もなく好勝負は出来るはずだ。互角。
【リトルカントリー】休養明けを2戦叩いた。昨年はＡ2クラスで勝利を挙げていた格上馬。状態さえ戻れば力の見劣りは感じない。3戦目は強烈な末脚使う。
【カクリョウ】連勝決めて特別まで昇り詰めた。今度は相手が違うが、連勝した内容がいい。スタートも巧くなっているし、好位置を追走出来れば絡みはありそう。
【モリデンサンバ】大井Ｂ3駆けの実績。ゲートからの動きも良く仕上がりは順調のようだ。あとは佐賀のコースを巧く立ち回れるかだろう。戦歴からも要注意馬。
マイメンとリュウドカズマの再対決に注目。調子を上げているリトルカントリー。連勝中カクリョウ。新勢力モリデンサンバ未知の魅力。
【2日目】2月17日(日)
ポーラスター特選 サラ系3歳 3歳-2組 1400ｍ
ＮＢＣ杯 第15回 飛燕賞 サラ系3歳 3歳 3歳オープン 1400ｍ
2月17日(日)のメインは飛燕賞。3歳オープン。1400ｍ。12頭立て。
【スーパージンガ】移籍後は4連勝中。圧勝続きで3歳同期では一歩抜け出しているが、今度はニュールックとの対決。スピード競馬だけにスタート決めないと。
【ニュールック】久々のレースだが、稽古の動きは素晴らしく、重め残りなく仕上がった。あとは自分の競馬をするだけだし、スピードで押し切る。対決楽しみ。
【ムーンパスノキセキ】古馬との対戦では3･5着。Ｂクラスで差のない走りが出来たのは流石。前走はハイペースで最後が伸びなかったが自在に動ける。脚溜めて。
【ベルナルド】距離はほしいタイプだが、2走前1400ｍ戦では2番手の位置を取った。ついて行くスピードは見せたし、前を見ながら脚使えるのは魅力。上位の存在。
【スウォードクイーン】移籍後は４戦目で初勝利決めた。道中の行きっぷリもいいし、大外枠はプラスに出る。早めに仕掛けると思うし、この相手でも絡みはある。
佐賀コースでは無敗の強さスーパージンガとニュールックの対決に注目。古馬相手に好戦したムーンパスノキセキ。続く勢力ではベルナルド、スウォードクイーン。
【3日目】2月19日(火)
第23回 ＪＲＡ交流たんぽぽ賞 サラ系3歳 3歳 九州産 1400ｍ
福寿草特別 サラ系3歳以上 Ｂ-2組 1800ｍ
2月19日(火)のメインはたんぽぽ賞。3歳 九州産。1400ｍ。12頭立て。
【ダンツブライト】8月未勝利戦を逃げ切ったスピードの速さ。続くひまわり賞では6着好戦。前走の初ダートでも7着善戦した。
【コチョウジュニア】7月新馬戦を快勝後は、久々のレースとなった1月なずな賞(500万下)で10着に終わる。初ダートは未知の魅力。
【エリーバラード】前走ノカイドウ特別では2着馬テイエムフガエゾの追撃を凌いで初勝利を飾った。佐賀コースとも好相性の良さ。
【ウマカモン】1月未勝利戦では16着と大敗しているが、ノカイドウ特別で3着好戦していた実力。上りでは勝ち馬を上回っていた。
【カシノウィング】初コース・初ダートと課題は多かったものの、レースセンスの高さであっさりクリア。スピードの速さは魅力的。
【カシノホルス】前走4着に敗れてはいるが、2着馬ダイリンフェローとはコンマ3秒差。ミヤマキリシマ特別では上り最速をマーク。
主役は前走好タイムをマークしたダンツブライトだろう。初ダートのコチョウジュニア。トライアルを快勝エリーバラード、カシノウィング。敗戦組ウマカモン、カシノホルスにも注目。
【4日目】2月23日(土)
立春特選 サラ系4歳以上 Ｃ2-1組 1400ｍ
嘉瀬川賞 サラ系3歳以上 オープン 2000ｍ
長崎街道彼杵宿特選 サラ系4歳以上 Ｃ1-2組 1800ｍ
2月23日(土)のメインは嘉瀬川賞。オープン。2000ｍ。8頭立て。
【スーパージェット】前走佐賀記念では6着。5着馬アスカノロマンとは5馬身差だったが、園田エイシンニシパに先着した好内容。
【フォークローバー】ウインターチャンピオンでは4着善戦。その次走の唐津湾賞では2着馬ウェーブキングに快勝。存在感をアピールした。
【スーパーノヴァ】サイネリア賞では2着馬クワッドアクセルを差し切った脚力。次走佐賀記念では大敗するが、地元馬同士ならば実力上位。
【ウェーブキング】佐賀コースは4・2着と成績を伸ばしてきている。前走はフォークローバーを相手に2着好戦した好内容。マイル以上も連対実績あり。
【クワッドアクセル】前走は折り合い一息で、湿った馬場も合わなかったのも敗因だろう。サイネリア賞ではスーパーノヴァと小差だった。
中心はスーパージェットだろう。好調フォークローバー。続く勢力ではスーパーノヴァ、ウェーブキング、クワッドアクセル。
【5日目】2月24日(日)
アメジスト特選 サラ系4歳以上 Ｃ1-1組 900ｍ
オリオン座特選 サラ系4歳以上 Ｃ2-2組 1750ｍ
鏡山特別 サラ系3歳以上 Ａ1・Ａ2 1400ｍ
2月24日(日)のメインは鏡山特別。Ａ1・Ａ2。1400ｍ。8頭立て。
【シゲルクロマグロ】新設重賞ウインターチャンピオンの初代王者に輝いた前走。2着馬ウルトラカイザーを負かして世代交代を告げた。
【ウルトラカイザー】勝ち馬シゲルクロマグロとはコンマ3秒差の争いをしており、明け11歳を迎えても衰え感じさせぬ怪物ぶり。逆転を狙う。
【セクシーボーイ】前走は2着馬オイカケマショウに2馬身以上の着差だった。ウインターチャンピオン3着の実績で、2着馬ウルトラカイザーとは同タイム。
【オウノミチ】最近は逃げ・追い込みと極端なレースの組み立て。本来は先行スタイルで11連対としていた活躍ぶり。立ち回りがポイント。
【キングプライド】前走の中島記念では出遅れも響いて大敗してしまう。昨年5月には豪華メンバー揃ったスプリングカップで優勝した実力。
首位争いはシゲルクロマグロ、ウルトラカイザー、セクシーボーイの三つ巴の様相。続く勢力ではオウノミチ、キングプライド。
（文：全国公営競馬専門紙協会 田中宏信）
