【開催見解】第14回佐賀競馬(10/5~20 重賞:九州ジュニアチャンピオン、九州大賞典)
第14回佐賀競馬は10月5日(土)6日(日)13日(日)14日(祝月)19日(土)20日(日)の6日間で行います。
注目レース【1日目】10月5日(土)
10月5日(土)のメインはさざんか特別。Bー2組。1400m。9頭立て。
【カクリョウ】前走は佐賀へ帰っての初戦だったが、力は出せていたし、大井で揉まれてパワーアップした印象も受ける。2戦目は更に動くだろう。再度主力。
【ムーンライズ】前走は控える展開になったのが影響したのか、本来の走りだとは言えなかった。何処からでも動けるし、今度は差も詰めるだろう。見直したい。
【タッチスプリント】この特別はメンバーも揃って簡単には勝てないが、2着を外してないのは好印象。外枠を引いたのもプラスする。今度は抜け出しも考えたい。
【ライディングハイ】前走は厳しい展開となった。あの走りだとスンナリが理想だが、脚を溜める走りが出来ない事はない。まだまだ見限れない。ここでも注意必要。
【テイエムフガエゾ】得意の距離に戻ったのはプラス材料だが、この特別はメンバー揃うし、位置が取れないことには力が出し切れない。外枠だけに果敢に行きたい。
【ダイメイリシャール】3組で佐賀1勝目を挙げたが、特別に入ると力の差は感じる。それでも馬体が増えていたのは好印象。3k減を生かせれば差を詰めれる。
前走2着と好戦したカクリョウが主軸。力は互角ムーンライズとタッチスプリントが首位接近。実力上位ライディングハイ。続く勢力ではテイエムフガエゾ、ダイメイリシャール。
【1日目】10月5日(土)
さざんか特別 サラ系3歳以上 Bー2組 1400m
10月5日(土)の準メインは時雨月賞。C1ー12組。1400m。10頭立て。
【ガーネットホープ】惜敗が続いているが、レース内容は良く、前走は3番手外の展開で最後もシッカリ脚使っていた。良い走りが出来ている。今だと主力に推せる。
【ヒダザクラ】移籍後は佐賀で3勝を挙げたが、2着も多く崩れが少ないタイプ。実力で上位の存在だが、レース間隔が空いた分は割り引き。能力で対抗するか。
【サンチャールストン】佐賀では1勝の実績。追い込みタイプで届かないシーンもあるが、最後はシッカリ使えている。あとは位置取りと展開次第も外枠プラス。
【シングンラヴソング】前々で流れに乗りたいタイプ。現状では距離が短くなるのはプラスだし、1k減で粘りも見せていた。位置は取れるはず。渋太く絡む。
【ペイシャムーン】前走は4開催の休み明け。それでも37.9秒の上がりは使っていたし、休みがプラスに出た印象だ。状態が上向けば佐賀で4勝した実績もある。
【ロンリーチャプリン】根っからの追い込みタイプで、大きく置かれた展開となるが、最後の脚は強烈。佐賀で3勝を挙げているし、37秒台の上がり軽視出来ない。
連続好戦が続いているガーネットホープが中心。実力首位級ヒダザクラ。好調子サンチャールストンが有力だろう。自己条件に戻るシングンラヴソング。伏兵はペイシャムーン、ロンリーチャプリン。
【2日目】10月6日(日)
神無月特別 サラ系3歳以上 Bー1組 1800m
佐賀新聞社杯 JBC協会協賛 第30回JRA認定九州ジュニアチャンピオン サラ系2歳 2歳オープン 1400m
10月6日(日)のメインは第30回JRA認定九州ジュニアチャンピオン。2歳オープン。1400m。9頭立て。
【ミスカゴシマ】佐賀では4戦4勝の能力。小倉遠征は仕方ないが、地元馬との対決だと一歩リードしているし、今回は佐賀デビュー馬限定。今度も主力に推せる。
【ボディハッカー】前走でのミスカゴシマとの差は大きかったが、次着争いだと上位の存在。馬体重が減っていたのは気になるが、見た目に元気もいい。力出せる。
【ミヤノクリステン】前走が初勝利だったが、一線級馬との対決でも2着には踏ん張っていたし、自分のペースで行ければ力強い。今度は外枠で控える競馬も可能。
【トップレベル】2戦目で初勝利決めた。1400mでの勝利だったし、素質も感じる走り。この中間も時間をかけて調整されている。更なる上積みも見込めそうだ。
【ムーンパスリターン】近走はスタートが今ひとつ。最後は脚使っているが、このメンバーとの対決となると発馬決めたいところだ。末脚見劣りない。位置取れば。
【スターオブファイン】追い込みタイプで届かないシーンも多いが、この中間はゲートから意欲的。鍛え直しているだけに、この馬の末脚は不気味。穴評価以上。
2歳最強クラスのミスカゴシマが中心となる。以下は混戦模様。レースセンス抜群のボディハッカー。好馬体を誇るミヤノクリステン。底見せぬ実力トップレベル。上昇中ムーンパスリターン。穴スターオブファイン。
【3日目】10月13日(日)
ムーンライト特選 サラ系3歳以上 C2-1組 1800m
10月13日(日)のメインはムーンライト特選。C2-1組。1800m。12頭立て。
【サンクエトワール】初コースとなった前走では、直線の反応は素晴らしく、一気に差し切った脚色は着差以上のインパクト。連勝を目指す。
【キービジュアル】中央未勝利戦では、ダート中距離路線でも好戦が目立っているように、距離条件は絶好だろう。力は互角以上。逆転可能。
【エメラルドアイ】前走はスピードと持続力の高さを生かして、3着へと前進した。僅差に粘ったように、マイペースなら非常に粘り強い。
【サンライズフォルテ】レースを使いながら、体付きも絞れてきた。夏負けで苦戦が続いていたが、前走で復活の兆しを見せていた。
【セイウンネルソン】これまで短距離戦が主だった。1800m戦は初距離となるが、末脚の良さが更に引き出せるだろう。距離延長は歓迎する。
【モンテガナール】スタートが遅いので、1400m戦では末脚が届かないシーンが度々。息の長い脚が持ち味で、パフォーマンスを上げてくる。
中心はサンクエトワールだろう。力は接近しているキービジュアルが相手。前走を好戦したエメラルドアイ。気配上昇中サンライズフォルテ。伏兵セイウンネルソン、モンテガナール。
【4日目】10月14日(祝月)
アンドロメダ座特選 サラ系3歳以上 C2-2組 1400m
10月14日(祝月)のメインはアンドロメダ座特選。C2-2組。1400m。12頭立て。
【フラワーパレス】前走は3歳1組で1800m戦へと挑戦。2着好戦して実力の高さを証明した。距離条件は再び戻るが、引き続き好気配。
【ブルベアカーキ】目下3連勝とする勢いの良さ。1400m戦では29秒台の好タイムをマークしていたように、連勝する可能性は高い。
【キリシマアオゾラ】気難しい一面があり、成績が安定しない。それでも、展開が嵌れば前回同様に圧勝する力を持っている。集中力が鍵。
【スマートダッシュ】3歳特選でも確実に掲示板へと載る活躍ぶり。前走は出遅れる不利がありながら5着。スムーズならば前進可能。
【トミケンバディリ】転入初戦を快勝して駒を進めてきた。反応が素晴らしく、調子の良さを物語っている。伸びしろの期待は大きい。
【クラウンジョイア】スピードの速さに優れているものの、ムキになって折り合いを欠いたり。単騎で気分良く直線を向くようなら面白い。
フラワーパレスとブルベアカーキの対決に注目。前走を圧勝したキリシマアオゾラが加わる。続く勢力ではスマートダッシュ、トミケンバディリ、クラウンジョイア。
【5日目】10月19日(土)
五ヶ瀬川賞 サラ系3歳以上 A1・A2 1400m
オクトーバー特選 サラ系3歳以上 C1-1組 1750m
10月19日(土)のメインは五ヶ瀬川賞。A1・A2。1400m。12頭立て。
【ドラゴンゲート】佐賀コースは3連勝とする勢い。前走はスプリント戦で活躍する快速エリザベスセーラを相手に余裕勝ち。中心期待。
【ウルトラカイザー】今シーズン4月戦以降は、全レースで連対を確保する強さ。前走は勝ち馬とは小差。距離短縮なら非常に手強い。
【イケノアサ】重賞では苦戦傾向にあるものの、特別戦では実に安定した成績を残している。前走は勝ち馬と僅差。スピードと粘り強さが持ち味。
【オイカケマショウ】先行・差しとあらゆる展開に対応できる万能型。前走は自己ベストタイムに迫る好時計をマーク。調子が良いのだろう。
【ロードフォワード】4開催休みのハンデを背負っていた前走。掲示板への到達は上等だろう。改めて地力の高さを証明。伸びしろ期待できる。
【シゲルクロマグロ】前走を大敗して、本来の走りが見られなかった。1月戦ではウルトラカイザーに先着している実力。評価落ちなら狙い目。
連勝中ドラゴンゲートが中心となりそうだ。続いて古豪ウルトラカイザー。好調持続しているイケノアサ、オイカケマショウ圏内有力。デキ上昇するロードフォワード。穴シゲルクロマグロ。
【6日目】10月20日(日)
長崎街道牛津宿特選 サラ系3歳以上 C1-2組 900m
九スポ杯 第21回九州大賞典 サラ系3歳以上 オープン 2500m
10月20日(日)のメインは第21回九州大賞典。オープン。2500m。12頭立て。
【グレイトパール】前走は金沢遠征で白山大賞典へ挑戦して6着。掲示板到達は逃したものの、今度は地元の長丁場。スタミナ豊富で距離条件も絶好。
【スーパージンガ】クラシック3冠を達成した3歳最強馬。持久力に優れていて、スタミナも十分。距離延長は歓迎だろう。デキは高水準。
【ホワイトウィングス】2000m戦を克服して、弾みが付いた前走。佐賀復帰してからは連対を外していないように、地力強化を印象付けている。
【サラセニア】前走は得意ポジションを確保できずに苦戦しているが、中央では中~長距離戦で活躍していたように、距離延長でも楽しみは大きい。
【コスモポッポ】今シーズン7月戦以降は、全レースで掲示板を確保する活躍ぶり。前々走ではスーパージンガと僅差があり、展開一つでは面白い。
【トッケンドーナ】7開催休みのハンデを背負っていた前走で、4着善戦していた。九州大賞典は昨年に距離条件を経験。伸びしろ期待できる。
中心は古馬路線最強を誇るグレイトパールだろう。3歳最強スーパージンガが相手筆頭。安定感抜群ホワイトウィングス。前走を僅差しているサラセニア、コスモポッポ、トッケンドーナが続く。
(文:全国公営競馬専門紙協会 田中宏信)