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【開催見解】第17回佐賀競馬(12/7~12/22 重賞:中島記念)

2019年12月6日

第17回佐賀競馬は12月7日(土)8日(日)15日(日)17日(火)21日(土)22日(日)の6日間で行います。

 

注目レース【1日目】12月7日(土)

12月7日(土)のメインはアルデバラン特別。2歳-1組。1750m。8頭立て。

【トーセンザゲーム】前走は初距離が影響したのか、思った程に伸びなかった。それでも5着には食い込んでいるし、前残りのペース。距離2走目は走りも変わる。

【キタカラキタムスメ】道営2勝馬。笠松で1600mを経験しており、距離の対応は出来そう。戦歴からも勝ち負けの力は持っている。初戦から上位の評価したい。

【キンカイレナ】佐賀デビュー馬で4戦目で勝利を挙げた。相手関係を考えても力があるのは確か。今度は初距離だが、脚質的にはこなせそうなムード。素質注意。

【イケノアスリート】移籍後は1.2着。素質があるのは確かだが、コーナーで戸惑っている走り。更にコーナーが増える1750m戦。立ち回りが課題となりそうだ。

【エアーポケット】確実にタイムを縮めているが、追い込みタイプで前のペースに影響されている。自分から動けると結果も変わる。積極的な競馬をしたい。

【ムーンパスリターン】間隔を取っての出走。追い切りの感じからも重め残りはないが、前走の先着馬も居る。これから成長すると思えるし、軽視は出来ないが。

2歳トップクラスで活躍しているトーセンザゲームの反撃濃厚。総合力高いキタカラキタムスメが相手。前走で激戦を争ったキンカイレナ、イケノアスリートの成長力期待。地力強化中エアーポケット。伏兵ムーンパスリターン。

 

【1日目】12月7日(土)

アルデバラン特別 サラ系2歳 2歳-1組 1750m

 

12月7日(土)の準メインはウーマんチャンス。C2-28組。900m。11頭立て。

【リネンアリス】移籍初戦は7着も前について行く脚は見せたし、25秒台のタイムも上々と言える。レース間隔を考えても2戦目の上積みは明らか。好条件で主力。

【パッションフラワー】スタートは巧い方だと言えないが、道中脚が使えたのは評価したい。小柄なタイプで距離は短い方が合う。前走以上の走りに期待したい。

【マリノシンガ】追い切った動きからも仕上がりは悪くない印象。スピードも見せていたタイプだし、久々も対応出来そうなムード。番組にも恵まれて上位の存在。

【コウノトリ】前走でもスピードでの見劣りはなかったが、最後が思った脚が使えなかった。岩手の戦歴からも見直しは必要だし、3戦目は力出し切れるだろう。

【ルトンセラン】3走前に900mを経験している。スタートは悪くなかったが、最後が使えなかったし、前走が今一つ。馬体は増えているだけにパワー出てくれば。

【エレモフィラ】これと言った好条件はないが、この番組だと大きく見劣る事はない。スタートが今一つだが、前走の脚だと状態は上向いている印象。穴で注意。

休養明けを叩いたリネンアリスの伸びしろ大。前走スプリント戦で僅差したパッションフラワーが相手。底力上位マリノシンガ。コウノトリ圏内有力。ルトンセラン、エレモフィラは押さえ程度。

 

【2日目】12月8日(日)

水仙特別 サラ系3歳以上 B-2組 1750m

 

12月8日(日)のメインは水仙特別、B-2組。1750m。10頭立て。

【ビービーボヌール】門別・高知で6勝を挙げた。直前はA2B2特別駆けの実績だし、佐賀B特別でも通用する戦歴。追い切りも動いて態勢は出来た。主力支持。

【タンサンドール】移籍後は3.1.3着。前走は道中での反応が今一つだったが、最後は伸びていたし、掛かりが遅い印象。それでも力は感じた。流れ次第で更に。

【ファイナンス】前走は仕方ないが、久々を叩いて状態は上向き。追い切りも動いて走りは変わって来るだろう。佐賀で7勝を挙げた素質。2戦目の変わり身用心。

【ハクユウジャック】最後はシッカリ使えているが、位置取りで結果も違ってくる。前々での競馬も見せていたし、スタートが切れると絡みは十分。要注意馬だ。

【レアファルコン】走りにムラはあるが、前走で巻き返したのは流石。今度は特別で更に相手は強くなるも一発の力持っている。前で位置取ると渋太いタイプ。

【カシノアイガー】終い生かすタイプ。展開がハマらないと抜け出し迄はどうかだが、崩れない末脚は評価したい。この距離でも脚は使える。前次第では迫る。

総合力の高いビービーボヌールに期待。距離適性高いタンサンドールが相手だろう。デキ上昇するファイナンス。好気配ハクユウジャックが上位へ接近。好調子レアファルコン、カシノアイガーも侮れない。

 

【3日目】12月15日(日)

冬至特選 サラ系3歳以上 C2-1組 1750m

師走賞 サラ系一般 B-1組 1400m

 

12月15日(日)のメインは師走賞。B-1組。1400m。12頭立て。

【ミスカゴシマ】前走はJ認金沢シンデレラカップへ挑戦。勝ち馬との追い比べに敗れるも、地方全国交流で2着は負けて強しの好内容だった。

【モリデンシーザー】転入初戦は好位絶好ポジションを抜け出して快勝。時計28秒台も優秀なもので、上昇度で時計を縮めてくる。連勝を目指す。

【テイエムテツジン】前走は勝ち馬モリデンシーザーとの激戦に敗れてはいるが、上りの脚力では上回っていた程。展開一つで逆転の可能性あり。

【カンバンムスメ】佐賀コースを転入以来2連勝している勢い。機動力に優れており、短距離戦への適性が高い。有力馬との時計の見劣りはなく首位級。

【ウインクレド】通算3勝はJRA 1勝、東海地区2勝。主に短距離路線で活躍している。前走は10月笠松戦で大敗。地力の高さでどこまで。

【アイムウィッシング】JRA1勝の実績。近走は大井C1級で成績が低迷しているものの、佐賀B級で相手緩和された好条件。変わり身に注意。

中心はJ認定3勝を誇るミスカゴシマだろう。前走で激戦を争ったモリデンシーザー、テイエムテツジンが相手。上昇馬カンバンムスメが面白い。伏兵はウインクレド、アイムウィッシング。

 

【4日目】12月17日(火)

JRA交流ノカイドウ特別 サラ系2歳 2歳 九州産 1400m

JRA交流ミヤマキリシマ特別 サラ系2歳 2歳 九州産 1400m

ケフェウス座特選 サラ系3歳以上 C2-2組 1400m

 

12月17日(火)のメインはケフェウス座特選。C2ー2組。1400m。12頭立て。

【ルノートル】前走は4着に敗れてはいるが、ハイペースを早めスパートしたもので、ラストの直線で脚色が鈍っている。マイペース逃走なら首位争い。

【ザブルグ】佐賀コースは2.1.1着と連勝する勢いである。しかし、これまでの決まり手は逃げ一本調子。時計は即通用レベルだけに、あとは展開が重要。

【サンクビジュー】佐賀コースは3.1.3着とする活躍ぶりで、3着以内を外していない。阪神新馬戦で3着している実力。距離適性も幅広い万能型である。

【ツキノレガーロ】佐賀コースは全レースで1.3.3.2着とする安定感。スタート改善していた前走のように、スムーズな競馬ができれば上位圏にも届く。

【クラウンジョイア】前走は好位絶好ポジションでレースを進めるが、やはり持ち味は単騎逃走。折り合い面に課題を残すも、速さは魅力あり。押さえ。

【リュウワンゴーゴー】転入初戦は2着に好戦。勝ち馬エリーアワードと同タイムは高評価できる。持ち時計を縮めてくると、圏内有力候補に浮上する。

反撃必至ルノートルが中心となるだろう。対する相手は連勝馬ザブルグ。安定勢力サンクビジュー、ツキノレガーロが上位接近。速力は軽視できないクラウンジョイア。伸びしろ注意リュウワンゴーゴー。

 

【5日目】12月21日(土)

長崎街道塚崎宿特選 サラ系3歳以上 C1-2組 1800m

周防灘特別 サラ系3歳以上 A1・A2 1400m

 

12月21日(土)のメインは周防灘特別。A1・A2。1400m。12頭立て。

【キングジャガー】主なタイトルは岩手ダービー。今シーズンは勝ち星こそないものの、盛岡・水沢A一組で2着が7回。佐賀コースの経験もあり、気性は初戦向き。

【フォークローバー】前走は6月戦以来のレースとはなったが、有力エリザベスセーラとの激戦を制した。堅実な成績を残している程に能力は高い。上昇期待。

【カクリョウ】佐賀コースは2.1.1.3着と抜群の安定感。前走は勝ち馬にマークされる苦しい展開を僅差に粘ったのだから上等。A2へ昇格した今回は真価を問われる。

【エリザベスセーラ】前走は持ち味のスピードを存分に生かした競馬。斤量面でも恵まれてはいたが、勝ち馬の決め手に敗れてしまう。1400m戦は守備範囲。再注目。

【ダブルコーク】スピード型ではないので、前走は距離条件が向かなかった。休養明けでもあり、1400m戦へと距離延長となる今回は、上昇度で着差を詰めてくるはず。

【ビレッジゴールド】短距離戦でも好戦はしているが、どちらかと言えば中距離戦向き。現時点では先行型が揃っているので、ペースは速くなりそう。末脚警戒すべき。

実績は説明するまでもないキングジャガーが中心だろう。勝負強さ発揮したフォークローバーが相手。好調持続するカクリョウ。速さ魅力のエリザベスセーラ。上昇期待ダブルコーク。伏兵ビレッジゴールド。

 

【6日目】12月22日(日)

トパーズ特選 サラ系3歳以上 C1-1組 1400m

創刊70周年記念 日刊スポーツ杯 第35回 中島記念(ファン選抜) サラ系3歳以上 オープン 1800m

 

12月22日(日)のメインは中島記念。オープン。1800m。12頭立て。

【グレイトパール】前走は名古屋・東海菊花賞へ挑戦。有力ポルタディソーニを3馬身差突き離して快勝。3着以下には10馬身差と強さだけが際立った。中心不動。

【ウノピアットブリオ】佐賀コースは11戦して連対を外さぬ好成績。現在7連勝中であるように、特に前走のパフォーマンスは強いの一言。本番での走りが楽しみになった。

【キングプライド】今シーズン5月戦では有力グレイトパールに続く2着。その後は連勝するも、休み明けの前走は4着に終わる。本来が叩き良化型。前進する可能性が高い。

【ハッピーハッピー】前走は3着スーパージンガを5馬身突き離したものの、勝ち馬ウノピアットブリオとの激戦に敗れてしまう。本番での巻き返しに注目が集まる。

【スーパージンガ】前走はスタートで出遅れる致命的な不利。道中でも行きたがってロスの多い競馬だった。九州大賞典や、佐賀王冠賞での活躍を思えば、底力は上位。

【ドリームリヴァール】前走は息の長い末脚で浮上するも、5着善戦止まり。脚力は光っていたので、あらゆる展開にも対応可能。先行グループが苦戦すると急上昇する。

大横綱グレイトパールは地元馬同士では無敗の強さ。前走は圧巻の走りウノピアットブリオが対抗する。通算27勝の実績光る古豪キングプライド。ハッピーハッピーの速さ警戒。今年の三冠馬スーパージンガの反撃期待。伏兵ドリームリヴァール。

 

(文:全国公営競馬専門紙協会 田中宏信)

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