【開催見解】佐賀競馬（2020/1/3～13）
第18回佐賀競馬は１月３日(金)４日(土)５日(日)６日(月)12日(日)13日(祝月)の６日間で行います。
注目レース【１日目】１月３日(金)
１月３日(金)のメインは新春特別。Ｂー１組。1400ｍ。11頭立て。
【ロードリベラル】賞金減額でＡ２から降級。Ｂクラスも強力馬は居るが、これまでとは道中の流れは違うだろうし変わってきそうなムード。得意距離で変身期待。
【クインズハリジャン】Ｂ特別は見事な逃げ切りＶだったし、寒くなって状態も上げてきている印象。今は前に行く脚もあるし、このメンバーでも引き続き楽しみ。
【ジュンヌダルク】直前の大井Ｂ級で大敗しているが、馬体の雰囲気は良好で最終追い切りの動きも上々。スピードも持ってそうなタイプだし、いきなりから用心。
【クワッドアクセル】この馬もＡ２から降級してきた。今までよりは闘い易いはずだが新規馬や好調馬も居てそんなに楽ではない。外枠だし積極的に前へ行きたい。
【コスモハーキュリー】あと一歩で勝てないが、相手なりにやれるタイプだし堅実な脚も上位の評価できる。現Ｂクラスの安定株だし力的にも大崩れはないとみる。
【イザ】通算２勝はＪＲＡ1200・1400ｍのダート戦で挙げたもの。多少レース間隔が空いていて重め残りは一考も、攻めの動きは悪くない。実績からも軽視は禁物。
得意の距離条件ロードリベラルが中心だろう。上昇するクインズハリジャンが相手。新勢力ジュンヌダルク魅力ある。地力上位クワッドアクセル。好調コスモハーキュリー。伏兵イザ。
【１日目】１月３日(金)
新春特別 サラ系３歳以上 Ｂー１組 1400ｍ
初夢特選 サラ系３歳 ３歳ー１組 1750ｍ
１月３日(金)の準メインは七福神賞。Ｃ１ー８組。1400ｍ。10頭立て。
【マキナガラージュ】園田からの移籍初戦だが、Ｂ２特別で僅差の[2]着があるように能力は持っている。佐賀のＣ１発進だとスピード上位だし、いきなりから注目。
【コルビージャック】前走は鼻出血のアクシデントがありながらも力でねじ伏せて勝利。新規馬や連勝馬も居るが、能力的にはまだまだやれるし、引き続き主力。
【カシノレガーメ】[2]～[3]着は多いが、それ以上の結果が出ない近況。堅実な末脚は上位の評価が出来るも、ここも抜け出しまでとなると展開の助けは必要。
【エリーアワード】４勝目も挙がって、この馬もレースセンスは高いし好内容も続いている。先の勝ち馬が居て、更に相手強化だが、ここも圏内争いには有力だ。
【アルファ】前走のＣ２特選は２番手から軽く追った程度で楽勝。寒くなって一皮剥けた印象だし本格化傾向にある。勢いは本物だし、ここでも目が離せない。
【クラウンハイト】近走は抜け出すまでの決め手はないものの、確実に追い込んではくるし、展開さえ味方すればやれない相手ではない。後方から鋭く迫る。
実績上位マキナガラージュが初戦突破を狙う。６戦連続連対中であるコルビージャックが相手。好調カシノレガーメ、エリーアワード接近する。４連勝の勢いアルファ。伏兵クラウンハイト。
【２日目】１月４日(土)
佐賀若駒賞 サラ系３歳 ３歳オープン 1800ｍ
門松特別 サラ系３歳以上 Ｂー２組 1750ｍ
１月４日(土)のメインは門松特別。Ｂー２組。1750ｍ。10頭立て。
【スウィフトハート】初戦は快勝と言える走りだったし、門別では1800ｍを主に使っていた格上馬。得意の距離だと更に力強さも増しそう。Ｂ特別でも主力に推せる。
【レプランシュ】岩手からの移籍。重賞でも上位に食い込む実力はあるし、ダートの方が走りも良い。初戦で佐賀のコースが合うかどうかだが、実績は上位の存在。
【ロードゼスト】直前は園田Ｂ１特別駆けている力量馬。距離もほしいタイプの様だし、番組条件は悪くない。好メンバー揃うＢ特別だが、戦歴でも互角と見たい。
【コパノステラート】移籍後は６戦２勝。Ｂ特別で上位の走りが出来ているのは評価したい。新規馬が加わって力関係だが、見劣りは感じない。崩れない走り評価。
【ウインヴォルケーノ】連勝はストップしたが、最後脚使って[4]着に食い込んだ。展開を考えると上々の内容。距離も問題ないがメンバー揃った。立ち回りカギ。
【テイエムヒッパシレ】佐賀で７勝を挙げた４歳馬。昨年ロータスクラウン賞[2]着の実績で勢いもある。距離は問題ないし、先手を取れば渋太さも倍増。粘り注意。
スウィフトハートが連勝を狙う。新勢力レプランシュ、ロードゼストが相手だろう。好調コパノステラート、ウインヴォルケーノが接近する。伏兵テイエムヒッパシレ。
【３日目】１月５日(日)
迎春特選 サラ系４歳以上 Ｃ２ー１組 1400ｍ
雷山賞 サラ系４歳以上 オープン 2000ｍ
１月５日(日)のメインは雷山賞。オープン。2000ｍ。12頭立て。
【キングプライド】前走は唯一57kgの負担重量を背負い[4]着は上等。敗れはしたが強い内容であり、先着馬不在なら中心。
【ドリームリヴァール】前走はスタートで出遅れてしまうが、勝負処の脚は素晴らしい追い上げ。スムーズなら逆転まで。
【キングジャガー】大きく躓いて単騎最後方からレースを進めた前走。本来は先行スタイルで活躍。参考にならず度外視。
【サラセニア】九州大賞典[3]着している実力。ステイヤーなので、距離は延びる程に魅力アップ。折り合い重要でリズムが大事。
【スーパーノヴァ】九州大賞典を制した事のある豊富なスタミナを持つ。息の長い末脚が最大の持ち味。調子が戻れば。
【ホワイトウィングス】前走は中島記念[9]着に終わる。折り合い面に不安がないので、操縦性も高く、距離の融通が利く。
中心は実績光るキングプライドだろう。あらゆる展開に対応できるドリームリヴァールが相手。前走人気を裏切ったキングジャガー。気分良く行けるとサラセニア長打。底力あるスーパーノヴァ。伏兵ホワイトウィングス。
【４日目】１月６日(月)
みずがめ座特選 サラ系４歳以上 Ｃ２ー２組 1750ｍ
ニュースター特選 サラ系３歳 ３歳ー２組 1400ｍ
１月６日(月)のメインはニュースター特選。３歳ー２組。1400ｍ。12頭立て。
【キタカラキタムスメ】門別Ｊ認定の勝ち鞍がある実力。総合力の高さは説明するまでもなく、距離条件も絶好だろう。
【エムティリンド】先行スタイルで活躍が目立っているが、ハナで競馬をすると終いが強力に映る。３歳トップクラスの能力。
【ダイメイスイセン】初コース、初距離挑戦となった前走で[4]着に追い上げた素晴らしい脚力。時計を大きく短縮できそうだ。
【ジェイケイワールド】全レースで出遅れる癖があるので、難しさはある。それでも、上位へ接近した前走は好内容だった。
【カシノオーロラ】近走は[5][4]着と好戦している。成長を待ちながらにはなるが、地力強化中。今シーズンの成長が楽しみ。
【ダイリンウルフ】キャリアの浅さで評価は一枚落ちるが、低重心でボリュームのあるシルエット。素材は良いので、経験を積めば。
中心はキタカラキタムスメで異論はない。カペラ賞[4]着エムティリンドが相手。上昇期待ダイメイスイセン。決め手勝負ならジェイケイワールド面白い。伏兵はカシノオーロラ、ダイリンウルフ。
【５日目】１月12日(日)
長崎街道鳴瀬宿特選 サラ系４歳以上 Ｃ１ー２組 1800ｍ
１月12日(日)のメインは長崎街道鳴瀬宿特選。Ｃ１ー２組。1800ｍ。12頭立て。
【ビービーボヌール】前走はスタートで出遅れたにも関わらず[3]着好戦。スムーズな競馬なら首位争い最有力だろう。
【クベーラ】転入初戦を[3]着に好戦しているが、馬群に囲まれ窮屈な競馬だった。脚を余しているので、上昇期待する。
【サンライズタキオン】あらゆる距離条件で活躍しているものの、本質は中距離戦向きだろう。引き続き好調持続。
【レッツゴーゲレイロ】バテない末脚の持ち主で、距離延長は面白そうだ。６戦連続して上位争いしている実力だ。
【キービジュアル】前走は[4]着に敗れているとは言え、[3]着争いとは僅差の走り。堅実さも魅力で、上位へ接近できる。
【グランシャリオ】佐賀コースは[4][4]着と僅差の内容が続く。降級して条件は良くなっている。決め手勝負なら出番。
中心はビービーボヌール。脚を余したクベーラが相手だろう。好調子サンライズタキオン接近する。距離延びてこそレッツゴーレツコ。善戦に終わったキービジュアル反撃。伏兵グランシャリオ。
【６日目】１月13日(祝月)
ジャニュアリー特選 サラ系４歳以上 Ｃ１ー１組 1400ｍ
宝満山賞 サラ系３歳以上 Ａ１・Ａ２ 1400ｍ
１月13日(祝月)のメインは宝満山賞。Ａ１・Ａ２。1400ｍ。12頭立て。
【ドラゴンゲート】佐賀コースは破竹の４連勝とする勢い。前走は[2]着馬を１秒以上も千切る圧巻のパフォーマンス。
【シゲルクロマグロ】初距離挑戦となった前走は[10]着に敗れてしまう。900～1400ｍ戦に活躍が集中。距離条件が好転なら一変。
【フォークローバー】前走は久々となる競馬で激戦の首位争いを制した勝負根性。堅実さが魅力で、距離適性は幅広い。
【カクリョウ】Ａ１Ａ２混合戦で[3]着するなど、実力の高さを証明した前走。直線一気に伸ばした脚力も素晴らしかった。
【トーセンペンタゴン】近走は成績が落ち込んでいるものの、浦和・川崎Ａ２特別で好戦しいている底力。惑星となる。
【テイエムヒッタマゲ】芝・ダートを問わない万能タイプである。能検では３角リードする程のスピード。仕上がり良好。
中心は無敗を誇るドラゴンゲート。相手となるシゲルクロマグロ、フォークローバー実力互角。通用の目途示したカクリョウ。新勢力トーセンペンタゴン、テイエムヒッタマゲに注意。
（文：全国公営競馬専門紙協会 田中宏信）
