【開催見解】佐賀競馬(2020/1/18~2/2 重賞:花吹雪賞、ウィンターチャンピオン)
第19回佐賀競馬は1月18日(土)19日(日)25日(土)26日(日)2月1日(土)2日(日)の6日間で行います。
注目レース【1日目】1月18日(土)
1月18日(土)のメインは筑紫野賞。3歳ー1組。1750m。12頭立て。
【エアーポケット】3歳トップクラスでの3・3着は高評価。時計も確実に縮めているし、力付けているのは確かだ。今度は勝ち馬も不在。主力に支持する。
【ダイリンウルフ】デビューは逃げ圧勝。その後は相手強化で2着だが、使う毎に力も付けている。初距離戦で距離の適性も影響するが、能力で辛抱する。
【オドルキツネ】前走で初勝利を挙げた。終い生かすタイプで距離が伸びて力増す。一線級馬との戦いは初めても、力付けている。この距離でも頑張れる。
【エルゴラッソ】3戦目で初勝利を挙げた。自在に動いているのは評価できるし、前走は末脚使っての勝利。距離の適性がどうかだが、上位の走り出来る。
【ヘンシン】3歳トップクラスだと苦戦しているが、今回はメンバー的には闘い易くなっている。位置取ると渋太いし、外目の枠プラス。粘り込み注意。
【アリラン】スピードでは上位の存在だが、距離の課題が残っている。少しずつは慣れると思えるし、先ずはスンナリ流れたいところ。展開向けば。
強敵不在ならエアーポケットが主役となる。好調ダイリンウルフ、オドルキツネが首位接近。底を見せていないエルゴラッソ惑星。伏兵はヘンシン、アリラン。
【1日目】1月18日(土)
2020M&Kジョッキーズカップ(第1戦) サラ系4歳以上 C2-13組 1400m
筑紫野賞 サラ系3歳 3歳ー1組 1750m
1月18日(土)の準メインは2020M&Kジョッキーズカップ(第1戦)。C2-13組。1400m。10頭立て。
【マースルマン】岩手で3勝を挙げている馬だが、かなりのスピード持ってそうだし、ここだといきなり先手も見込める。追い切りも動いて仕上がりも良さそうだし、戦歴から主力期待。
【ミスターバトルマン】佐賀では勝ち切れていないが、毎回鋭い差し脚は目を引くし、ここに入れば力量的にも勝ち負けは可能。中団辺りをうまく追走できれば、流れ次第では抜け出しも十分だろう。
【ペイドゥレーヴ】出脚は今一つだが、以前よりもスタートは上達しているし、安定して掲示板には届くようになってきた。追い込み一手ではあるが、ここなら一発もありそうだし軽視禁物。
【アネゴ】まだ状態はパンとしていない印象だが、一回使った分は幾らか違うだろうし、今度はメンバー的にも前付けしそう。抜け出しまでとなると流れ次第だが、スンナリだと前残りは十分。
【メイショウエクボ】決め手不足の近況だが、大きくは崩れていないし、今回も番組的に好位置取りは可能。前々でうまく流れに乗れると辛抱できそうな相手だし、粘り込みは注意したい。
【ファーマファイバー】小柄な牝馬だが、なかなか反応の良い脚で浮上してくるし、今回も外枠ならこの馬の力は出し切れそう。勝ち上がって相手強化の印象は受けるが、展開の味方があれば圏内争いには加われる。
新勢力マースルマンが初戦突破を狙う。好調ミスターバトルマンが相手だろう。続く勢力ではペイドゥレーヴ、アネゴが上位形成。注意メイショウエクボ。上昇馬ファーマファイバー。
【2日目】1月19日(日)
2020M&Kジョッキーズカップ(第2戦) サラ系4歳以上 C2-16組 1400m
ホワイトスター特選 サラ系3歳 3歳ー2組 1400m
大寒特別 サラ系3歳以上 B-1組 1750m
山口シネマ杯 第61回 花吹雪賞 サラ系3歳 3歳牝馬オープン 1800m
1月19日(日)のメインは花吹雪賞。3歳牝馬オープン。1800m。12頭立て。
【ミスカゴシマ】地元佐賀では6戦6勝。佐賀では一歩抜け出しているし、乗り込み強化で万全の態勢。不安なく主力に推せる。中心馬。
【トップレベル】前走はミスカゴシマに0.3秒差まで詰め寄った。確実に力付けているのは確か。好状態をキープしているし、流れ次第ではチャンスもある。対抗一番。
【キンカイレナ】前走の佐賀若駒賞ではミスカゴシマの0.6秒差4着。距離にも慣れてきた印象だし、末脚での見劣りはなかった。位置取りの差だけについて行ければ。
【エンゼルリーナ】前走は初めての距離で辛抱していたのは流石。能力の高さ感じるし、距離に慣れるとまだやれる。更に相手は強くなったが、注意が必要な馬だ。
【カミノメグミ】九州産馬でノカイドウ特別3着馬。力も付けているが、前走は1組特選1750m戦で4着に脚伸ばした。更に成長しそうな馬だ。今回の走りも楽しみ。
【ムーンパスリターン】若駒賞でも5着には踏ん張ったし、堅実には駆けているが、上位馬との差は感じる。基本的に1400mが合いそう。何処まで頑張れるか。
佐賀コース無敗を誇るミスカゴシマが中心。本番で逆転を狙うトップレベル。牝馬路線トップクラスの実力キンカイレナ、エンゼルリーナも楽しみ。新味出たカミノメグミ。末脚警戒ムーンパスリターン。
【3日目】1月25日(土)
サイネリア賞 サラ系3歳以上 B-2組 1400m
ふたご座特選 サラ系4歳以上 C2-2組 1300m
1月25日(土)のメインはふたご座特選。C2-2組。1300m。12頭立て。
【ミラクルナイト】リフレッシュ後は9・2・2着と本調子を取り戻す。勝負処の反応も抜群であり、前走時計も優秀。首位有力だろう。
【タガノクロシェット】佐賀コースでは全レースで3着以内とする活躍ぶり。直線は確実に脚を伸ばしており、能力も非常に高い。
【イェーイ】スタートダッシュこそないものの、佐賀コースでは4戦して連対を外さぬ底力。距離条件が忙しくはなるが、中間も絶好調。
【エガオノメガミ】佐賀コースは2連勝を達成している実力である。スピードに優れているので、前走同様にマイペースなら面白い。
【シゲルキャベツ】好位絶好ポジションを抜け出した前走は、接戦を勝利したものであり、勝負根性が光っていた。ここは試金石だろう。
【ナムラガンバロー】近走の勝負処の脚は、勝ち馬以上のインパクトさえ受ける。先行グループが苦戦するようなら、直線一気を決める。
好調馬揃いの好カード。首位争いはミラクルナイト、タガノクロシェット、イェーイ、エガオノメガミの激戦模様。上昇馬シゲルキャベツ。決め手上位ナムラガンバローまで差はない。
【4日目】1月26日(日)
九州軽種馬協会協賛 たんぽぽ賞ファイナルチャレンジ サラ系3歳 3歳 3歳九州産 1400m
睦月特選 サラ系4歳以上 C2-1組 1800m
ガーネット特選 サラ系4歳以上 C1-1組 1400m
サンケイスポーツ杯 第2回 ウインターチャンピオン サラ系3歳以上 オープン 1400m
1月26日(日)のメインはウインターチャンピオン。オープン。1400m。12頭立て。
【ドラゴンゲート】佐賀コースは無傷の5連勝を達成する強さである。前走も着差以上の強さだった。短距離路線では最強と言っていい。
【フォークローバー】勝ち馬ドラゴンゲートを相手に2着好戦している実力で、本番で逆転を狙う。非常に堅実で上位争い有力だろう。
【キングプライド】短距離戦に実績もあるが、本質は中距離戦への適性が高い。休み明け3戦目で完全復活を果たした。万全の態勢である。
【スーパージンガ】1月には小倉遠征も視野に入っていたが、矛先を変えて地元重賞へ。昨年の3冠牝馬である。今年は更なる飛躍を誓う。
【カクリョウ】前走はスタートで出遅れる不利があったので、参考外の1戦。それでも、4着に追い上げたのだから、底力は示している。
【シゲルクロマグロ】近走は10・6着と精彩を欠いているものの、コンディションは良好。展開に泣いた2戦を吹き飛ばすだけのパワーはある。
中心はドラゴンゲートで異論はない。相手はフォークローバー。上昇しているキングプライドが接近する。底力で見劣らぬスーパージンガ。好調持続カクリョウが加わる。穴シゲルクロマグロ。
【5日目】2月1日(土)
球磨川賞 サラ系3歳以上 A1・A2 1800m
2月1日(土)のメインは球磨川賞。A1・A2。1800m。12頭立て。
【グレイトパール】前走の中島記念では強力馬ウノピアットブリオに完敗。蹄低が浅いので、良馬場向きだろう。地元馬同士では連対を外さぬ底力。
【オヤコダカ】距離不足と思われた前走は、力んだり、コース進路を確保できずに、ロスの多い内容。それで圧勝するのだから桁が違う。
【ドリームリヴァール】佐賀コースで連対を外したのは1度だけ。非常に安定した成績を誇り、ひと叩きされた効果も期待できる。上昇気配。
【キングジャガー】大きく出遅れた前々走の反省を踏まえて、前走はハナを主張して逃走。持ち味を発揮したものの、最後はバテてしまった。
【スーパーノヴァ】スタートダッシュが遅く、出遅れる確率が高い。本質はステイヤーであり、やや距離条件が短いが、調子は上向いている。
【テイエムヒッタマゲ】能検では力の違いで、後続馬を大きく引き離した。中央3勝の実績あり。均整の取れた好馬体が目を引く。初戦から楽しみ。
中心はグレイトパールだろう。距離適性高いオヤコダカが上昇する。続く勢力ではドリームリヴァール、キングジャガー、スーパーノヴァは実力接近している。穴テイエムヒッタマゲ。
【6日目】2月2日(日)
長崎街道塩田宿特選 サラ系4歳以上 C1-2組 1800m
2月2日(日)のメインは長崎街道塩田宿特選。C1-2組。1800m。12頭立て。
【クベーラ】前走は勝ち馬サンライズタキオンと首の上げ下げで小差敗れただけ。後続を5馬身差も千切っていた強さ。先着馬不在で勝機だろう。
【グランシャリオ】前走はスタートで出遅れる不利があったにも関わらず、3着へ追い上げた末脚の良さ。力差感じられる内容だったが、スムーズなら。
【ビービーボヌール】佐賀コースでは全レースで出遅れているので、スタートが特に重要となる。有力クベーラに先着があるように、実力は首位級である。
【サーワシントン】近走はスタートも上手に決めている。休み明け以降は徐々に調子を上げており、距離不足の前走で強力馬を相手に2着は上等。
【エイシンブリス】前走は好位絶好ポジションでレースを進めるが、勝ち馬の決め手が上回った。それでも、レースは好内容であり、上昇期待できる。
【オーサムラン】スピードに優れてはいるものの、前走のようにマークが厳しくなっては失速して仕方がない。調子の良さで反撃できるだろう。
今季初勝利へクベーラが前進する。前走で激戦を争ったグランシャリオ、ビービーボヌールが相手だろう。中距離適性が高いサーワシントン楽しみ。調子上向きエイシンブリス。オーサムランの速力警戒。
(文:全国公営競馬専門紙協会 田中宏信)