【開催見解】第9回浦和競馬(12/19~22 重賞:ゴールドカップ)

2016年12月18日

  12月19日(月)から20日(木)までの4日間で行われる浦和開催のメインレースは21日(水)に行われる第54回ゴールドカップ(S3・3歳以上オープン1500m)。

 ここは休み明けを2戦して復調成ったレアヴェントゥーレのスピードが抜けている印象。さすがに重賞となると楽ではないが、地元浦和コースでは5戦5勝。中央時にはダートの短距離戦で3勝を挙げており、スピードに任せての逃げ切りは十分可能だ。相手は東京ダービー4着以来となったダービーグランプリを快勝した3歳馬トロヴァオ。2歳時にハイセイコー記念を制し、全日本2歳優駿4着、羽田盃2着がある実力馬だ。スピード競馬には対応できるはずで、初コースさえ克服できれば好勝負になる。休み明けのカペラステークスでは見せ場を作れなかったテムジンだが、叩いて確実に気配は上向き。重賞を獲るだけの力の持ち主で、一変に期待したい。あとは遠征続きで疲れは心配だが底力上位のサトノタイガー、インタラクションカップを勝ったゴーディー、休み明けを3戦して復調気配のオウマタイム、浦和のこの距離が向くトキノエクセレント、川崎マイラーズの覇者モンサンカノープスあたりが有力だ。

 

 19日(月)のメインは師走特別(B3三組 1600m)。格上げ初戦の前走は、1500mの流れが合わず伸び切れなかったベルモントナイトだが、今回は流れも落ち着きそうで追走も楽になるはず。距離適性も高くここは狙い目。相手は距離克服が鍵になるが、素質的には互角のリースリング。外枠は不利だが、先行力があるシフレデス、距離克服が鍵だが、安定した成績を残しているナガラフライト、元中央1勝馬で今回は相手関係に恵まれた感のあるマイネマレフィカあたりがこれに続く。

 

 20日(火)のメインはけやき賞(A2下 1900m)。ここは岩手から転入初戦となるエンパイアペガサスに注目。岩手在籍時重賞で5連勝、ダービーグランプリではトロヴァオには敗れたが、東京ダービー馬バルダッサーレを退けて2着を確保して地元馬の意地を見せた。仕上げは進んでおり、初戦から走れるデキにある。距離が鍵になるがアンサンブルライフは復調気配。2歳時鎌倉記念2着、平和賞優勝、全日本2歳優駿では地方馬最先着の3着という戦績は伊達ではないはず。ここでは格下の存在だがエスケイアリュールは侮れない。スムーズさを欠いた前走は3着なら上々の内容。流れを掴めれば好勝負に持ち込める。最近の成績は安定しないが、2歳時に鎌倉記念を勝ち、大井記念等重賞で2着3回、東京ダービー等重賞で3着2回があるキスミープリンスは実績上位。このメンバーなら一変があって不思議はない。前走エスケイアリュールに先着したハードクラップは浦和では走りが一変する馬。相手強化ではあるが今回も注意した。中央からの転入初戦になるブルーバレットは500万交流の常連だったので浦和でのコース実績があるし、確実に終い伸びてくるパッパーレの末脚にも注意したい。

 

 22日(木)のメインはファイナルドリーム特別(B2一組 1400m)。ここは3歳の上がり馬ビッグジャイアントに注目したい。一息入っていた前走を快勝と3歳馬らしい成長を遂げている。また元中央2勝馬ジョーウォルターの走りにも注目だ。半兄ジョーラプターの活躍から血統的な魅力があるし、兄は中央時1勝したのみだったことを考えるとそれ以上の素質を秘めているかもしれない。浦和コースが得意なサチノマリアージュにとって、浦和1400mというのはベストの条件。この条件なら巻き返しは可能。2走前に大井B1下で3着に好走したチャコリにも可能性はある。大井の短距離戦はレベルが高く、あのメンバーに入っての3着は高く評価できるからだ。あとは末脚切れるマサニオニカゲ、復調成ったミサノブルーグラス、叩き4戦目でそろそろ粘り込みがありそうなグロシュラライト、浦和の1400mならルックスグーあたりでもつうようしそうだ。

(勝馬 山形宗久)

 

勝馬

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