【開催見解】第10回浦和競馬(2/13~16 重賞:ユングフラウ賞)

2018年2月12日

 平成29年度、第10回浦和競馬は2月13日から16日までの連続4日間開催。開催2日目には3歳牝馬限定の桜花賞トライアルであるS『ユングフラウ賞が行われる。なお、今開催は4日競馬にもかかわらず登録頭数が1235頭と非常に多くなっており、地元浦和在厩馬以外は出走したくても抽選除外になる馬が多数出てきそう。

 

 開催初日のメインはB2・B3一組による1400メートル戦の如月特別。ビットアリエスはゆったりとしたローテーションで1月をパスしたが、追い切りの動きを見る限り、何の不安もなさそう。前走はB1下をV。それで今回はB2下なのだから、条件は有利。スッと流れに乗れて展開、流れも不問。力通りの走りができれば完勝のシーンまでありそう。船橋のオーバークロックとサンガッロは完全に浦和照準のローテーション。ともにコース適性は高く、能力も確かだけに重視は当然。ジョワラルムは昨年の優駿スプリント3着馬。前走後、ジックリと間隔をあけて乗り込んでおり、うまく流れが向くようだとラスト強襲のシーンも。問題はビッグジャイアントの取り捨て。今回は膝の骨折明けで昨年3月以来、さすがに万全とはいえないのだが、3歳時に優駿スプリントで3着、A2下で3着歴もある力量馬だけに、やはり無視はできない。当日の気配優先で判断したいところ。ちなみに当レースは登録が78頭もいて実際に投票してきた馬は22頭。10頭が抽選除外になった。

 

 2日目のメインは3歳牝馬によるユングフラウ賞。1400メートルで、1着馬から3着馬には3月21日に施行される桜花賞への優先出走権が与えられる。先月、大井の桜花賞トライアルである桃花賞が大雪の影響によって中止となり、より一層、クラシックの前哨戦として重要度が増した。暮れの東京2歳優駿牝馬の上位3頭、グラヴィオーラ、ストロングハート、ゴールドパテックが揃って出走。ここへの仕上がり具合、小回りの浦和コースへの適性などがポイントになりそうだが、前哨戦だとしても能力、実績的にまず大きく崩れることはなさそう。この3頭によるV争いが基本戦に。伏兵陣では道営在籍時に重賞勝ちのあるクロスウィンド、船橋の平和賞の勝ち馬リンノストーン、東京2歳優駿牝馬で4番人気になり前走で浦和も攻略済みのエターナルモール、単騎逃げが叶いそうなポッドジゼルなどに要注。

  

 3日目のメインはA2下による1500メートルの梅花賞。ワイルドダラーは浦和に転入後7戦6勝2着1回。崩れたのは休み明け2戦目で二走ボケがあった感じの3走前の6着1回だけ。年明けの先月には格上相手のオープン特別をV。正直、A2にいる器ではなく、今年は重賞路線で活躍してほしい存在。持ち時計の比較でも断然だけに、ここは素直に相手探しだろう。その筆頭はフォクスホールか。これまでA2下で1勝、2着4回(現在、3戦連続の2着)の実績があり、当級の安定勢力といっていい。脚質に柔軟性もあって今回も崩れるシーンは考えにくい。川崎のバーンザワールドは復帰緒戦の前走でフォクスホールを撃破してV。これは能力があればこそ。勝って同条件、反動さえなければここも当然、勝ち負けに。同じく川崎のインフォーマーは昨年の8月から重賞、オープン特別で戦ってきて、ここ2戦は連続しての3着。浦和では4戦3連対という良績があり、自己条件のA2下なら期待は高まる。他では休み明け2戦目のベルゼブブ、モリデンリオなどの変わり身にも要注。

 

 開催最終日は早春特別、B3二組による1500メートル戦がメイン。ヴィガーエッジは転入2戦目、C1に降級した前走でキッチリと変わり身。今回は再びB3に昇級するが、父キングカメハメハの期待馬。軌道に乗りさえすれば、当級あたりは通過点でもいいはず。勢いに乗って連勝を期待。ナムラアヴィは豪快にマクって勝った前走が着差以上の強さ。念願の初勝利を挙げて何かが変わってきそうな感じがする。勝って同条件というのも有利。ここも重視は当然。ハッチャンハッピーは追ってからの甘さはあるが、4着、3着ときて今回が転入3戦目。もうひと押しあれば圏内へ突入。川崎のヴィランドリーは安定した走りを続けていて浦和コースでも過去2戦して2着、1着。逃げ差し自在に捌いてここも上位争いへ。

 

 

(ケイバブック・木村悟)

 

 

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開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

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