【開催見解】第14回大井競馬（11/12～16 重賞：ハイセイコー記念）
平成30年度第14回大井開催は11月12日（月）から16日（金）までの5日間開催で
重賞は開催3日目にハイセイコー記念（SII）。
初日のメインは「深秋賞」1600メートル
転入後の3勝はいずれも千六でJRA新馬勝ちの素質馬でもあるミラクルウィングが主役候補。休み明けでも態勢は整っている印象だ。
ケンルファールは前走5ヶ月ぶりの実戦で展開不利ながら4着と及第点はつく走り。叩いた上積みが見込めるだけに巻き返しは十分。
穴で狙うなら転入初戦がB1下でコンマ8秒差の8着だったバリキ。JRA時の実績から変わり身しだいで侮れない。
2日目のメインは「ノベンバー賞」1800メートル
東京記念のトライアルと本番で連続して4着に健闘したスギノグローアップに最注目。千八への距離短縮でもゆったりした流れになりそうで、流れに戸惑う心配もなく、一連の走りができれば、まず勝ち負け。現級では再三好勝負を演じてきており、前走川崎遠征のオープン特別でも2着したアサクサスターズにも注目だが、オーバーカムも叩いたことで粘りが増せば変わり身あって不思議はない。
3日目のメインは「第51回 ハイセイコー記念（SII）」1600メートル
先週の船橋平和賞で鎌倉記念4着のヒカリオーソが勝利と今年の鎌倉記念のレベルの高さは近年随一とみる。
川崎のグラビテーションは今年の鎌倉記念でヒカリオーソに先着の3着。千五2度目の前走は本来の持ち時計を2秒5詰める力走をみせて、その成長力は目を見張るもの。初の右回りとなるが、8日に大井競馬場へ馬場見せを兼ねての追い切りを消化するなど態勢は万全。同馬自身もそうだが、厩舎としても初の重賞タイトルへ要注目の1戦。
4日目は「シンデレラマイルトライアル」1600メートルが8レースに組まれている。
人気に中心は前走マイルグランプリで6着に敗れたが、あの好メンバー相手に着差が0秒8差なら、むしろ胸を張れるニシノラピート。この舞台には絶対の自信があり巻き返しは十分。もちろん今年のしらさぎ賞（SIII）を制して、前走同舞台のマイルグランプリトライアルで強敵牡馬相手に2着したラーゴブルー、マイルグランプリトライアルでは8着でもこの舞台の適性確かで、南関牝馬ではトップクラスの実力があるファイトユアソングにも注目したい。
5日目のメインは「印西市 コスモス賞」1600メートル
前走は流れ厳しく直線失速して11着大敗のアルティマックスだが、一連の勝ちっぷりから前走だけで壁に当たったとは判断できず、あらためて期待。
エールはブリンカー着用の前走が0秒1差の2着と確かな変わり身。体調面も安定してきており、再度好走も期待できそう。
転入初戦ロードゼストは道営A級で勝ち負けした実績。南関B3なら初戦から勝ち負けして不思議はない。
文 日刊競馬 津田英憲
