【開催見解】第16回佐賀競馬(11/16～12/2 重賞：カペラ賞)
第16回佐賀競馬は11月16日(金)17日(土)11月24日(土)25日(日)12月1日(土)2日(日)の6日間で行います。
注目レース【1日目】11月16日(金)
11月16日(金)のメインはカトレア賞。B-3組。1400ｍ。9頭立て。
【ビービーリフレクト】前走で佐賀11勝目を飾った。鍛え直して力は出し切れたし、時計も立派。追い切りからも状態は維持してる印象で、位置取りも可能。中心視。
【クァンタムギア】37秒台の強烈な末脚を使える。位置取りはカギだが、最後は確実に伸びて来るし、今の好調振りだと不安は感じない。時計の掛かる馬場理想。
【ハクユウロゼ】外目の枠を引いたのはプラスするし、前走は位置取りも巧く行った。少しずつゲートも上向いている。中団辺りの位置が取れると勝ち負けだろう。
【オーミシャンクス】前走は900ｍ戦だったが、鋭い末脚で4着に食い込んだ。距離は短い方が合いそうだが、涼しくなって状態が上向いているのも確か。要注意。
【エリザベスセーラ】3歳重賞が続いたが、馬体も維持しているし、体調面も良さそうだ。今度も力出せると思うが、相手も強力。スンナリの流れが条件となる。
敗戦を巻き返したビービーリフレクトが中心だろう。好調クァンタムギアとハクユウロゼが対抗勢力。調子が上向いているオーミシャンクス。遠征帰りエリザベスセーラに注意。
【1日目】11月16日(金)
カトレア賞 サラ系3歳以上 B-3組 1400ｍ
ハチクマ賞 サラ系3歳以上 C1-6組 1400ｍ
10月27日(土)の準メインはハチクマ賞。C1-6組。1400ｍ。9頭立て。
【リッカハピネス】前走は道中が速くなり、最後が粘れなかったが、今度はスンナリ流れそうなメンバー構成。押し切る力も持っているし、好勝負出来そう。見直す。
【ロザンジェ】前走は馬体も絞れて力も出し切れた。連闘はプラスに出そうなムードだし、素軽さも増すだろう。最後脚使えるのも魅力。前を見ながら最後迫る。
【ストームクルーズ】前走は思ったスタートではなかったが、叩いて状態は上向くはずだ。好位置を追走出来ると思うし、位置が取れると最後も渋太い。変わる。
【ロイヤルアスカ】積極的に前で競馬しているのは好印象。体調も上向いているのだと思うし、少しずつ走りも良くなっている。そろそろ粘り込みも考えたい頃。
【スペリオルラスター】追い込みタイプで今の馬場は合わない印象だが、前走は4着に食い込む走り。上がりも38.2秒と最近では一番。涼しくなって体調は上向く。
実力互角リッカハピネスとロザンジェの対決に注目。上位争いへと接近ストームクルーズ、ロイヤルアスカが有力。成績上昇中スペリオルラスター。
【2日目】11月17日(土)
邪馬渓賞 サラ系3歳以上 B-1組 1400ｍ
11月17日(土)のメインは邪馬渓賞。B-1組。1400ｍ。9頭立て。
【フォークローバー】前走はゴールを目前にして、逃げるシュダイカを差し切った末脚を持つ。佐賀コースの連対記録を4に伸ばしている。連軸に据えたい。
【ツースターク】7月戦以降は連続連対記録5を含み、3着以内を外さない活躍ぶりである。前走3着とは言え、勝ち馬オリンピアスカイとはコンマ3秒差だった。
【カシノエイシ】道悪馬場だと、あまり良い成績を残していないので、良馬場条件なら評価を上げていい。1組戦で好戦が続いているように、地力上位である。
【マイメン】遠征帰りとなるが、金沢コース西日本ダービーでは、園田の強力馬コーナスフロリダを相手に3着好戦。変幻自在に立ち回れる器用さが持ち味。
【シュダイカ】スプリント適性が非常に高く、前走は小差で惜しくも勝利を逃してしまう。ゴール直前までは先頭に立っていた。距離延長さえクリアすれば長打力ある。
前走を快勝したフォークローバーが主役だろう。続く勢力ではツースターク、カシノエイシが有力。3歳馬マイメンが成績安定している。速力自慢のシュダイカ警戒。
【3日目】11月24日(土)
久住山賞 サラ系3歳以上 B-2組 1800ｍ
神楽月特選 サラ系3歳以上 C2-1組 1750ｍ
長崎街道北方宿特選 サラ系3歳以上 C1-2組 1400ｍ
11月24日(土)のメインは久住山賞。B-2組。1800ｍ。11頭立て。
【クラウンスカイ】佐賀コースを目下7連勝とする勢いである。前走は強力馬ムーンパスラブを相手に完勝していた。
【エイシンミキサー】今シーズンは3勝をマークする活躍で、園田コース摂津盃ではタガノヴェリテを相手に5着善戦。
【ムーンパスラブ】前走は前半のペースが速く、先行グループにとっては非常に苦しい展開。着外は仕方がない。
【イイコトバカリ】スタートこそ一息ではあったが、殿から追い上げて、勝ち馬オリンピアスカイとはコンマ2秒だった。
【ロトスキャンダル】7月戦以降は常に掲示板へと到達する手堅い走り。レース内容も僅差ばかりで、惑星となりそうだ。
連勝馬クラウンスカイが人気の中心だろう。対する新勢力エイシンミキサーが相手筆頭。続いてムーンパスラブ、イイコトバカリ、ロトスキャンダルが有力。
【4日目】11月25日(日)
おひつじ座特選 サラ系3歳以上 C2-2組 1400ｍ
ノベンバー特選 サラ系3歳以上 C1-1組 1750ｍ
エフエム福岡杯 第6回JRA認定カペラ賞 サラ系2歳 2歳オープン 1800ｍ
11月25日(日)のメインは第6回JRA認定カペラ賞。2歳オープン。1800ｍ。12頭立て。
【ニュールック】佐賀コースでは2連勝を達成。圧倒的なパフォーマンスで、2歳世代勢力図を塗り替えてしまった。
【オールアウト】Ｊ認定天山賞を快勝。9月戦では強力馬ニュールックを相手に2着好戦する活躍。高い連対率を誇る。
【フェザーパルフェ】イレ込む面があるので、当日のテンションが重要。前走はオールアウトと小差した実力である。
【ローズカラー】九州ジュニアチャンピオンを制した実力。前走はゴール直前で後続馬に交わされるが、見せ場は十分だった。
【ムーンパスノキセキ】7月戦では後の認定馬オールアウトを負かした実力である。前走2組戦を快勝して勢い上昇。
連勝馬ニュールックには逆らえない。天山賞1750ｍで活躍したオールアウト、フェザーパルフェが上位有力。続く勢力ではローズカラー、ムーンパスノキセキ。
【5日目】12月1日(土)
雲仙岳賞 サラ系3歳以上 A1･A2 1800ｍ
神楽酒造(株)協賛 ひむかのくろうま賞 サラ系3歳以上 C1・C2 1400ｍ
12月1日(土)のメインは雲仙岳賞。A1・A2。1800ｍ。12頭立て。
【キングプライド】前走は新設重賞オータムスプリントで4着善戦。5月以来のレースだった。本来が叩き良化型。伸びしろは大きい。
【スーパーノヴァ】九州大賞典のレコードを更新して優勝。佐賀コースでは2.2.3.3.1着とする抜群の安定感を誇っている。
【スーパージェット】栄城賞ダービー・高知優駿・ロータスクラウン賞を制した変則3冠馬。前走は古馬を相手に2着と大活躍。
【イッシンドウタイ】佐賀コースでは連対率8割超えの好成績を残している。全レースで3着以内に活躍。前走は斤量57kgでも大楽勝。
【トッケンドーナ】オータムスプリントでは強力馬キングプライドを負かして3着入線。九州大賞典でも3着馬イッシンドウタイと小差。
【キョウワカイザー】九州大賞典では好位ポジションでレース運びをするが、勝負処で後退してしまう。本調子を取り戻すことが重要。
佐賀1800ｍレコードホルダーであるキングプライドが気配上昇。対する勢力ではスーパーノヴァ、スーパージェットが上位有力。続いてイッシンドウタイ、トッケンドーナ、キョウワカイザー。
【6日目】12月2日(日)
佐賀ウインターダッシュ サラ系3歳以上 A1・A2 900ｍ
12月2日(日)のメインは佐賀ウインターダッシュ。A1・A2。900ｍ。10頭立て。
【シゲルクロマグロ】前走は快速馬ウルトラカイザーに小差で敗れるも、ゴール前までは先頭に立っていたように、負けて強しの走りだった。
【ウルトラカイザー】目標としていたオータムスプリントでシゲルクロマグロとの逆転に成功。連対記録を7に伸ばした。連勝を狙う。
【ロードメビウス】転入初戦となった前走では、1800ｍ戦の未知の距離に挑戦した。結果3着と活躍しており、距離条件好転した今回は本領発揮。
【オウノミチ】本来が先行スタイルで活躍するタイプで、序盤のポジション争いが重要となる。成績が伸び悩んではいるが、JRA 3勝の実績馬。
【アウヤンテプイ】順調にレースを使い込めていない点ではマイナス材料。それでも、通算28勝をマークしている底力。スプリント戦なら色気ある。
得意とするスプリント戦ならシゲルクロマグロが上だろう。底力で上回るウルトラカイザー。上昇気配ロードメビウス。続いてオウノミチ、アウヤンテプイが有力。
（文：全国公営競馬専門紙協会 田中宏信）
