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【開催見解】第19回大井競馬 (3/4~8 重賞:フジノウェーブ記念)

2019年3月3日

 大井競馬は3月4日から8日まで5日間の昼間開催。

 今開催3日目に実施されるのは第10回フジノウェーブ記念。

 東京スプリング盃として創設された第1回から4回までを四連覇したフジノウェーブの功績を称えて第5回からフジノウェーブ記念と名称変更されている。

 フジノウェーブといえば、笠松でデビューし3歳で大井の高橋三郎厩舎に移籍すると、地方馬初のJBC制覇となった第7回JBCスプリントをはじめ9つの重賞タイトル。四連覇の偉業を成したのが11歳の時であり、スプリント界で息の長い活躍をした。引退後は誘導馬として新たな道に進む予定だったが不慮の事故で早逝している。

 

 さて、初日はB2三組による距離1800mの「朧月賞」がメイン。

 B2クラスへの昇級戦になる伸び盛りの4歳牝馬ミスルーアに注目。昨年秋に未勝利で中央から移籍して4戦しているが、1月の前走では10番人気で道中不利もありながら直線一気の鬼脚ですっ飛んできた。ゲート難も改善し、タイムも詰めていきなりから通用しそう。

 相手はトーセンノワール。

 こちらも4歳馬で、ここ2戦は名古屋グランプリ、梅見月杯と名古屋への重賞遠征。梅見月杯では強豪相手に3着まで迫った。地元浦和ではB1下でも勝っている実績馬。

 前走のマイル戦で6馬身圧勝したデブリン。スタートダッシュに課題もあるがスムーズに出て好内容。距離1800mは中央時代以来になるがレースぶりからは適性はありそうだ。

 ひと開催あけて調整されたショウナンパドルは距離克服が鍵。放牧明けのレースぶりがいいカズノテイオー。

 

 2日目は春の恒例ジョッキーデー。

 10Rには大井所属騎手だけが騎乗できる「キャピタルステッキ賞」、そしてメインにはB3選抜馬の「ゴールデンステッキ賞」が行われる。

 ゴールデンステッキ賞は昨年の大井競馬での騎乗成績上位20位と南関東の上位20位の騎手だけが騎乗できるレース。

 ゴールデンステッキ賞に騎乗できる選定騎手は以下の26人。

 有年淳/石崎駿/柏木健宏/今野忠成/酒井忍/左海誠二/坂井英光/笹川翼/繁田健一/瀧川寿希也/達城龍次/西啓太/張田昂/藤本現暉/本田正重/真島大輔/町田直希/的場文男/御神本訓史/本橋孝太/森泰斗/矢野貴之/山崎誠士/横川怜央/吉井章/和田穰治

 1200m戦の「ゴールデンステッキ賞」はジャストザヨコハマの連勝を期待。期間限定騎乗を終えた吉原寛人騎手から本田正重騎手にスイッチし、昇級戦になるがタイムを一戦ごとに詰めている今の勢いのまま突破する。

 ステムパートナーは休み明けの割引はあるが、夏には三連勝した地力馬でいきなりからでも。詰めの甘さはあるが能力的な差はないコスモアリオーゾ。

 

 3日目は「第10回フジノウェーブ記念」。

 冒頭でもふれたようにこの競走を創設から四連覇したフジノウェーブの功績を称えて昨年に名称変更された1400m重賞。勝ち馬にはダートグレード競走の第30回東京スプリント(4月10日大井)への優先出走権が与えられる。

 春季スプリント重賞の序章とあって好メンバーが揃って実力馬が上位拮抗するが、斤量差がポイントになりそうだ。

 最強世代のなかNARグランプリ3歳最優秀牡馬に選ばれたクリスタルシルバーがここから始動。休養明けではあるが乗り込み量が豊富で好仕上がり。今後は短距離路線で進境を開くが58キロがどう響くか。

 叩き3戦目のゴールドC完勝で復活のノロシを上げたキャプテンキング。羽田盃以来の勝利となったが前走でも58キロを背負って勝っている。

 中央から移籍緒戦ショコラブランは実績を考えれば上位争い。短距離に転向して開花し好走続けるキャンドルグラス。レース巧者リコーワルサーは秋に戦列復帰後も一戦ごとに良化見せている。

 

 4日目には「クラシックトライアル」が実施される。

 クラシックの前哨戦としては比較的早い時期に行われるスペシャルなトライアルで、距離は1800m。

 勝ち馬にはいきなり第一冠の羽田盃と第二冠の東京ダービーへの出走権が得られ、2着馬には第一冠・羽田盃の出走権が与えられる。

 切り札となるカードを狙って出走する素質馬たちのなかでも、グラビテーションの巻き返しに期待。前走の雲取賞は休み明けだった上にスローペースで末脚不発。ひと叩きされた上積み十分で展開さえ向けば。

 同じ雲取賞組では3番人気に推されながら1コーナーで挟まれる不利のあったアトムズスピアー。サーブルグロワールは3ヶ月ぶりの実戦もあって直線バテて後退したが一度使った変わり身に期待。デビューから二連勝中のシントーゴールドなどクラシック出走を目指す3歳馬たちが揃った。

 

 5日目メインは「ビスケス賞」はB1三組・B2二組による1200m戦。

 中央交流戦での逃げ切り勝ちが鮮やかだったサンダーマックスを本命視。休み明けでプラス10キロを感じさせない軽快さで好タイム勝ちは評価高い。

 マックスゴーゴーもスピード値はヒケを取らず、年末の特別戦、前走のガーネット賞と連勝中。これまでの勝ち星7勝はすべて1200m戦で挙げている。

 快速の大型馬ロマンコスモもいて同型の有力馬が揃い、先行争いは激しくなりそうだ。

 瞬発力勝負になればトチノペガサス、アポロモンスター、サトノデプロマット。

 

 競馬ブック 中川明美

 

 

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