【開催見解】第1回門別競馬(4/17~24 重賞:コスモバルク記念)
第1回門別競馬展望
いよいよ、2019年度の門別競馬の開幕を迎えた。例年通り延べ80日間の開催、グランシャリオナイターと銘打って、すべてナイター競馬で行われる。出走頭数が出揃うまでの期間は週2日間の日程が組まれているが、初日には全国で一番早い「スーパーフレッシュチャレンジ競走」の新馬戦も行われ、レベルの高い2歳戦もスタートする。
【重賞競走】
○4月23日 第9回コスモバルク記念登録馬 3歳以上オープン 距離1800m
・サラトガスピリット
・スーパーステション
・スズカリバー
・ドラゴンエアル
・サトノプリンシパル
・タイムビヨンド
・オヤコダカ
現時点では登録馬は7頭のために追加登録も受けつけているが、それほど多くは見込めないかもしれない。注目は何といってもスーパーステションだろう。昨年はこのコスモバルク記念を制してから最高峰の道営記念まで、道営では無傷の重賞6連覇を達成したのは、まだ記憶に新しいところ。大井のGI東京大賞典では厳しい展開になりながらも0秒8差の6着。全国的に道営にスーパーステションありを認識づけしたのも確かである。もともと鉄砲も利くタイプであり、今年も旋風を巻き起こすのは間違いないはずだ。打倒スーパーステションを掲げているドラゴンエアル。昨年の対戦成績は4連敗ながらも、コスモバルク記念ではクビ差まで迫っており、絶対的な開きはない。今年で8歳を迎えたが、まだまだ衰えは感じさせていない。同じ田中淳厩舎に転入してきた中央オープン馬のスズカリバーも4月4日の能検で快走して仕上がりの良さをアピール。底力が底力だけに虎視眈々と逆転を狙っている。昨年、不調に喘いでいたオヤコダカが、ひと冬越してどこまで立ち直っているかも焦点のひとつになりそうだ。
【初日メイン】
○4月17日12R なよろ煮込みジンギスカン特別 3歳以上C1-2組以下 距離1200m
1.リボース
2.シンデレラマキ
3.ディーズアマーレ
4.ツル
5.センコーハーバ
6.クインズジャーニー
7.エレノアカフェ
8.レオンマテラ
9.ペンタス
10.アースハーン
11.ブリリアントアリス
12.ミスビセンチ
【展望】
昨年は春開幕から3連勝をマークしたエレノアカフェは、クラスが上がってからは一進一退を続けているが、最終戦ではB3クラスで差のない競馬をしているように、今季は恵まれた条件下のスタートとなった。直前の坂路の動きも実にシャープなものだったし、鉄砲実績もあるだけに、今年も開幕ダッシュを果たせると判断したい。クインズジャーニーは例年通り、冬場は園田に遠征して帰ってきた。門別1200mは連対率5割と相性が良く、帰厩後の調整も順調そのもの。使われてきた強みを生かせる格好の舞台である。同様なことがペンタスにも言えるだろう。遠征先の南関東ではひと息ながらも、右回りの門別1200mなら大きく変わっても不思議ではない。まだ底が割れていないレオンマテラも仕上がりは良さそうだ。
(厩舎の談話)
1.リボース 南関東は前に行く競馬もしていますが、差す形が合っていると思います。力は足りるはずです。
2.シンデレラマキ まだ良化の余地があります。今後、距離が延びても対応できるように馬を作る予定です。
3.ディーズアマーレ 転入緒戦で何とも言いづらいですが、現状は短い距離の方がが良さそうです。
4.ツル レースで体を作っていく馬なので、今回はまだ体が重いと思います。使いながら良くなるはずです。
5.センコーハーバ 十分な量の調教を積んできましたので、開幕からダッシュできる状態。期待しています。
6.クインズジャーニー 冬場も走ってきたが、少し重いかもしれません。でも昨春より体調自体はいいです。
7.エレノアカフェ シーズントップとすると、いい状態ですね。十分に力を出せると思います。
8.レオンマテラ 力は上位だと思うんですが、まだ体が絞り切れない。地力でどう補ってくれるでしょう。
9.ペンタス 冬場の南関東は流れに乗れず勝負に参加できなかった感じ。力を見直したいです。
10.アースハーン 昨シーズンは成績が奮いませんでしたが、もう少しやれると思います。立て直した効果で。
11.ブリリアントアリス 昨春は少し休みが必要でしたが、今年は開幕から参戦できます。先行できれば。
12.ミスビセンチ 今シーズンから扱う馬で、まだ把握し切れていないです。メドの立つ内容を求めたいです。
【新馬戦】
○4月17日9R スーパーフレッシュチャレンジ競走1 2歳新馬 距離1200m
1.ネイチャーアモーレ
2.クリーチ
3.アーネストベルン
4.アイズオンユー
5.ヨハネスボーイ
6.バブリーダッシュ
7.エリタダス
8.リアリティワード
【展望】
3月21日の能検で堂々の一番時計をマークしたアイズオンユーは、均整の取れた好馬体の持ち主であり、ゲートから伸ばされた直前の動きも実に軽快な脚捌き。単にスピードだけで押すタイプとも思われないだけに、注目のデビュー戦を迎えた感じ。能検では好位からグイッとひと伸びしたリアリティワードは、父がサウスヴィグラスだから初戦から全開へ。一騎打ちムードだが、割って入るとすれば、追ってから味を見せたアーネストベルンが面白そうだ。
(競馬ブック・松本英博)