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【開催見解】第4回大井競馬 (6/3~7 重賞:東京ダービー)

2019年6月2日

 初日のメインレースはA2とB1によるアレキサンドライト賞で距離は1700メートル。ここ2戦A2とA2下で連勝を決めているマイネルジャストの勢いが一枚抜けている。メンバー的に今回も楽に行けるはずで展開の後押しも大きい。勝ち星があるだけに距離替わりにも不安なく3連勝だ。

 

 デブリンはここ3戦4着が続いているが、この馬なりに状態は維持している。条件は上がっているが、相手なりのタイプだけに大きな崩れはないはずだし、展開に左右されないのは大きな強味。1700メートルでも注目可能。

 

 サクラルコールは転入初戦になるが、中央オープン馬だったにも関わらずA2格付けは有利。8歳馬ではあるが、それほど数は使われておらず年齢的なものは全く感じない。大井に移籍してもうひと花を咲かせそうな雰囲気だ。

 

 シェアハッピーの前走はしらさぎ賞で9着に敗れたが、今期はその前走を除けば着外なく手堅くまとめているし、牡馬相手でも通用することは証明済み。距離は幅広くこなすタイプだが、マイル前後がベストで距離延長は間違いなくプラス。

 

 ペイシャゴンジセはムラ駆け傾向でアテにはならないタイプだが、2走前にはA1下で同タイムの競馬があり、ここに入れば決め手上位の存在。この距離では5勝を挙げているだけに巻き返しが怖い。

 

 リコーヴィッカースの前走は10着だったが、これはオープンに挑戦だっただけに参考外。ここ3戦は短距離だったが、外回りなら距離の長短は問わないし、極端な競馬しかできないが、展開次第では一発ありそうだ。

 

 2日目のメインレースはA2とB1、中央2勝クラスによる交流戦メトロポリタンジューンカップ。まずは南関勢から取り上げる。前走で連勝がストップしたタマノシュタルクだが、持ち時計を更新して12秒6で乗り切っており、これは相手が悪かったの一言につきる。これまで14戦して馬券圏外となったのは1度だけだし、自分の時計だけ走れば中央勢が相手でも全く見劣る感じはしない。

 

 連勝中のキャプテンハウテンも充実が目立つ。前走は相手なりで時計、着差以上に強い内容だったし、2走前には1400メートルでも結果を残して地力強化は明らか。相手は上がっているが、厳しい流れで渋太さが生きる展開ならより持ち味が生きるはずだ。

 

 

 ツルオカボルトは近走3着と4着が多く歯痒いレースが続いているが、手堅くまとめておりデキは高いレベルで安定。年齢的に大きな変わり身までは見込めないが、2走前には12秒台で乗り切っており、展開ひとつで出番もありそう。

 

 シンゼンスタチューは中央から転入初戦となるが、準オープンで走っていた馬で入着もあるほど。A2格付けでこの条件で走れるのは有利だし、アッサリ勝ってもおかしない力を秘めた馬だ。

 

 中央勢では南関4戦4勝コパノジャッキー。前走は出遅れて案外だったが、中央再転入の初戦だった2走前が見せ場十分で、2勝クラスを勝ち上がれる力があることは証明。距離適性は微妙だが、折り合いの心配がなくなるだけにむしろいいかもしれない。

 

 コウエイアンカの前走は昇級戦で半信半疑だったが、それでも見せ場十分の5着だから及第点以上。右回りに替わるのはプラス材料だし、この血統なら地方のダートは間違いなく歓迎で勝ち負け可能だろう。

 

 前走が思わぬ大敗だったワキノアタリだが、一息後で体調が伴っていなかった様子。再調整された今回は中身が違うはずだし、2勝クラス卒業の力を持った馬。母系からこの馬も地方のダートはプラスに働くはず。

 

 3日目のメインレースは東京ダービーで距離は2000メートル。注目は当然ミューチャリー。レースレコードで圧巻だった鎌倉記念の時点でクラシック候補になっていたが、羽田盃は直線だけで5馬身突き放すインパクト大の勝ちっぷり。羽田盃を目標にして仕上げていただけに更なる上昇となると?だが、デキは高いレベルで安定。極端な馬体減がなければ2冠達成のシーンも。

 

 当面の相手はウィンターフェル。これまで重賞勝ちこそないが、再三好勝負を演じており、素質的には全く見劣らない。当初から目標は東京ダービー、馬体も絞れてキッチリ仕上げており、距離適性ではミューチャリーを上回る。直線で叩き合いの形に持ち込めれば逆転も十分に可能だろう。

 

 カジノフォンテンは雲取賞3着、京浜盃5着、羽田盃4着と詰めの甘いレースが続いているが、大崩れがない点をむしろ評価したい。奥手の血統で成長力に富んでいるし、距離延長もプラスなら上位争いに加われるはずだ。

 

 

 ヒカリオーソはこれまで平和賞と雲取賞を制している実力馬。京浜盃はまさかの殿負けだったが、これは鼻出血の影響で全くの参考外。この中間は大井で調教試験を受けて態勢は整っており、自分の競馬に徹すれば逃げ切る場面も。

 

 その他では羽田盃5着ヤマショウブラック、クラシックトライアルを制したアエノエンペラーも流れ次第では台頭がありそう。

 

 4日目のメインレースはオープンによるムーンストーン賞で距離は1600メートル。注目はラブミークン。今年に入ってからは勝ち切れていないが、昨年はオープン特別で3勝と実力は確か。大井では2戦して1100だからコース替わりは全く問題ないし、ここも自分の競馬に徹して完全燃焼の逃げ。

 

 アルタイルは南関に転入後1201と移籍が成功した格好。前走は1400メートルで連対を確保したが、元々は1600メートル前後がベストのタイプ。自在に捌け展開不問だけにここも崩れはない。

 

 バルダッサーレも徐々に状態を上げており上位の一角。3年前の東京ダービー馬だし、決め手勝負になれば大きく浮上。この馬も距離延長は歓迎だし、久々に勝機を掴みたいところだろう。

 

 前走変わり身を見せたロイヤルパンプだが、中央オープンからの転入だけに納得のできる結果。まだ良化の余地を残しており更なる上昇が見込めるし、安定したレース運びも評価できるだけに展開にも左右されない。

 

 アムールリアンは前走しらさぎ賞2着と着実に力をつけている。コース替わりで牡馬相手と課題があるのは事実だが、今の状態なら楽に通用する感触。1600メートルも大きなマイナス材料にはならない。

 

 セイスコーピオンは休み明けで仕上がり面がポイントになるが、南関に移籍後は重賞3勝の実績。久々の分を割り引いても実力馬だけにノーマークにはできない存在だろう。

 

 5日目のメインレースはB1による東京スポーツ賞で距離は1400メートル。前走で連勝を決めたミルグラシアスは大幅に時計を更新して充実一途。この距離は4310と絶対の自信を持っているし、条件強化でも持ち時計の比較からむしろ上位の存在。

 

 そのミルグラシアスと2走前に接戦を演じて、前走では更に時計を詰めて勝ったレガロデルソルも使いつつの良化は確かで有力候補。こちらはまだまだ成長の余地を残す4歳だけに逆転まで考えておきたい。

 

 一叩きされたレイディルアレナは元々A2下でも勝ち負けできる実力馬。久々の前走は悪条件が重なり惨敗もあり得たケースだったが、0秒7差なら及第点。多少距離は忙しい印象もあるが、型通り良化なら前進が見込める。

 

 モシオトゥニヤは近走入着が1度あるだけだが、ここ2戦のレース振りを見ても復調は確か。以前は1200メートルがベストだったが、2走前を見ても現状では1400メートルの方がレースはしやすい印象。兼ね合い次第では残り目もありそう。

 

 マースインディは休養後は案外だが、これまで重賞でも再三入着があり、このクラスでも好走歴がある馬。今回は走り頃だし、距離替わりもプラスなら展開次第では一発ありそうな雰囲気で注意が必要だろう。

 

 

(勝馬 小栗 啓裕)

 

勝馬

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