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【開催見解】第3回船橋競馬 (6/17~21 重賞:京成盃グランドマイラーズ)

2019年6月16日

 初日のメインレースはB3による船橋競馬場クリーン大作戦記念で距離は1600メートル。昇級戦になるが、船橋移籍後6戦5勝2着1回キングアンドアイは、前走は出遅れながらも後続を突き放す快勝。単純な時計比較からB3でもむしろ上位の存在だし、自在に捌ける点も心強い。死角が見当たらず絶対的な存在といっても過言ではない。

 

 キングズミッションの前走は思わぬ大敗だったが、これは昇級よりも初コースの影響が大きかった様子。調子落ちは全く感じないし、地元に戻って自分の時計だけ走れば十分に巻き返せると見ていい。

 カタヨクノテンシは転入初戦となるが、中央1000万(2勝クラス)からの移籍だからB3格付けは恵まれた印象がある。カネヒキリ産駒だし、障害でも勝ち星があるだけに馬力優先のタイプでおそらく地方のダートは歓迎。配当的な妙味を考えると狙いは今回かもしれない。

 クレイヴソリッシュは勝ち切れないが、末脚確かで近走は着外なしと手堅くまとめている。差しタイプでも道悪を苦にする馬ではないし、昇級は形だけで決め手は上位の存在。前が引っ張る流れならチャンス十分。

 チェンジバイオは長期休養明けを2度使われて着実に上昇カーブ。休養前にはこのクラスでも好走しているし、本来の気合は戻ってきている。うまく同型を捌けるようなら勝機まであると考えていい。

 

 2日目のメインレースはオープンによる短夜賞で距離は1800メートル。オープン特別なら譲れないヤマノファイトが中心となる。去年の羽田盃、今年の報知オールスターCを含めて重賞6勝の実績は光るし、現状では左回りの方がよりスムーズな印象を受ける。前走の大井記念はかなり位置取りが悪かったが、それでも差を詰めて5着だから体調も上がっていると判断できる。

 

 ロイヤルパンプはここ2戦オープン特別でともに2着と十分に力量を示している。大型馬だけにまだまだ良化の余地を残しているし、今回は実績を残している1800メートルで力が入る1戦となるのは間違いない。

 前走でロイヤルパンプを退けたのはソッサスブレイ。一時、低迷した時もあったが、ここ3戦で2勝を挙げて完全復活。元々東京湾Cを制して期待されていた馬だし、ここに入っても本来は互角の力がある。距離延長もプラスに働く。

 エピカリスの前走は転入初戦で注目されたが、やや期待外れで5着。その後に立て直して休み明けの1戦となるが、太目感はなく、調教試験では抜群の動きを披露していた。中央時代にはデビューから4連勝でUAEダービーでも2着があったほど。本来の能力は抜けたものがあり、再生なれば重賞でも勝ち負けできる馬だ。

 チャイヤプーンは出戻り後の2戦は案外だが、昨秋には戸塚記念とダービーグランプリを制したほど。走り頃でひと絞りあり本領発揮なら互角以上の走りができていいはず。軽くは扱えない存在。

 その他では一息入っているが手堅い走りを続けているマルヒロナッツオー、今年のTCK女王盃2着で只今2連勝中マルカンセンサー、前走Vで良化確かヤンキーソヴリンといった辺りも圏内に入ってくる。

 

 3日目のメインレースは京成盃グランドマイラーズで1600メートル。ベンテンコゾウは岩手と道営で重賞7勝の実績。船橋移籍後もオープンで3連勝を決めて前走の川崎マイラーズでも注目を集めていたが、結果は6着。しかし、これは多少間隔が開いていたし、かなり展開が厳しかったので力負けではないし、1度使われた今回は中身が違うはず。地元に戻って巻き返し必至と見ていいだろう。

 

 クリスタルシルバーも当然有力。昨年は東京ダービー2着でマイルグランプリも制しており、最強世代の中でもトップクラスの存在。フジノウェーブ記念、ブリリアントC、川崎マイラーズと3戦続けて3着が続いているが、前走で左回りにもメドがついただけに初コースに不安は感じない。

 リッカルドは船橋に移籍後、重賞4連勝の記録があるほどの馬だし、昨年は帝王賞でも見せ場十分の4着。その後に中央遠征でリズムを崩したが、一叩きされたことで今回は中身も変わってくるはずだし、1600メートル以下の方がパフォーマンスは上がる傾向で距離短縮はプラス。力量的に一変があっても全く不思議はない。

 サウンドトゥルーはここ2戦は物足りないが、中央時代に東京大賞典、チャンピオンズC、JBCクラシックを制した実績は完全に一枚上。正直1600メートル向きとは思えないが、前が引っ張る流れで末脚がフルに生きれば他馬を圧倒する場面まで。

 トーセンブルは不器用で差し一手ではあるが、8戦連続で3着以内をキープしており、近走の安定感は光る。長くいい脚を使えるのが持ち味だし、差しタイプの割りに道悪も全く問題ない馬。平均以上の流れならまとめて差し切るシーンまでありそうだ。

 リアライズリンクスは17年の勝ち馬で18年は2着とこのレースは得意としているし、加えて船橋では7戦して着外なしと最も安定して走れるコース。休み明けだったことを考えれば前走5着は及第点だし、叩き良化型で使えば変わるタイプ。前進を期待する手は十分。

 サダムリスペクトは船橋に移籍してから1勝2着2回と安定した走りを続けている。中央では芝を中心に使われていたが、元々は道営出身だけにダートで再生は納得できるし、今回は一気にメンバー強化だが、相手次第では大幅に時計を詰められるはず。今の勢いを加味しても十分に圏内と見ていい。

 ミッシングリンクは転入初戦となるが、昨年のTCK女王盃を制しており、地方のダート適性は既に証明済み。休養後の2戦もエンプレス杯4着、福島牝馬S5着とまだまだ力のあるところを見せているし、移籍してもうひと花を咲かせる可能性は十分。

 その他ではディアデルレイ、ヒラボクプリンスといった辺りの食い込みにも注意が必要だろう。

 

 4日目のメインレースはA2下による桑島孝春記念で距離は1200メートル。注目はデイジーカーニバル。デビューから3連勝で東京湾Cでは1番人気に推されたように素質を買われていた馬だが、その後はしばらく低迷。しかし、2走前から短距離路線にシフトしからは2連勝と息を吹き返した格好。前走の勝ち時計は同開催のA2下を上回っており、条件強化でもむしろ力量上位の評価でいい。

 

 ロマンコスモは前開催のA2下で勝っており、引き続き同じ条件に出走できるのは有利。勝ち時計では前述デイジーカーニバルに見劣るが、相手なりの面があったのは事実だし、5戦連続で連対を確保しておりデキは高いレベル。安定した取り口も高く評価できる。

 リュウノヴィグラスも3走前の6着を除けば近走は安定した走りを続けている。前走は結果的に3着だったが、これは展開のアヤで全く悲観することはないし、自分の持ち時計だけ走れば十分にV圏内。馬場が渋っても問題はないタイプ。

 レベルスリーは勝ち味に遅い面はあるものの6戦連続で入着と手堅い走りを続けている。距離は幅広くこなすタイプだし、展開に左右されないのは大きな強味。快勝の記録があるだけに道悪になれば尚いいタイプだ。

 ミスターバッハは距離を伸ばした前2戦は4着、11着だが、久々にも関わらず結果を残した3走前が1200メートルだから、現状ではおそらく短距離がベスト。一転して今回は人気を落としそうだが、見限ることはできず、むしろ配当的には妙味がありそう。

 力量的には互角のカスタネットは今回は休みだけに多少の割り引きが必要。それならばハクサンベル、エフェルヴェソンスといったところの方が怖い。

 

 5日目のメインレースはB1下による青柳特別で距離は1700メートル。カジノシップの前走は京成盃グランドマイラーズのトライアルだったが、クビ差の惜敗。重賞挑戦は叶わなかったが、内容的には勝ち馬と同等だった。初コースで距離も延びるが、今回はB1下で大幅に条件が緩和しており、巻き返し必至と見るのが自然。

 

 キタサンコンサートの前走は同着だったが、移籍後の初勝利。中央での内容から当然の結果ともいえるが、これで波に乗りそうだし、距離の長短も問わないタイプ。自在に捌け展開に左右されないのも大きな強味だ。

 ゴッドフュージョンの前走は思わぬ大敗だったが、これは展開が厳しかったし、浦和では多少パフォーマンスが落ちる傾向で度外視できる。A2下でも勝ち負けの実力馬だし、地元に戻れば本領発揮で即反撃だろう。

 アルファベットは一息入れた前走でVだから完全に立ち直っている。先週の地元をパスしてここ狙いのローテーションには好感が持てるし、距離延長も大きなマイナスになるとは思えない。条件強化でも全く見劣る印象はない。

 タイセイブラストは距離は違うが、前走は1600メートルのB1下の条件で勝利を挙げており、引き続き同条件は有利。1800メートルでVがあるし、この距離でも連対の記録があるだけに連勝を狙える。

 フェンドオフの前走は初コースに加えてA2下の条件だっただけに微妙に思えたが、見せ場十分の3着。中央では新馬を含めて1800メートルで2勝、1700メートルに距離が延びても不安は感じず、馬体も増えて体調アップは明らか。

 

 

(勝馬 小栗 啓裕)

 

勝馬

 

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