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【開催見解】金沢競馬 県営第10回[通算第12回]前半(8/25・27 重賞:加賀友禅賞)

2019年8月24日

 2019年度・第12回の金沢競馬は、8月25日(日)、27日(火)、9月1日(日)、3日(火)の4日間。「日・火」の開催に戻ります。重賞が2つ組まれている開催だが、ここでは前半週2日間の展望を。

 

 25日(日)のメイン11Rは「重賞 山口シネマ杯 第6回加賀友禅賞」(3歳牝馬・1400m・1着賞金210万円・JBC協会協賛ラニ賞)

 秋の3歳頂上決戦・サラブレッド大賞典の前に短距離で牝馬ナンバー1を決める一戦。6回目となる今年は距離が1300mから1400mに変更。1コーナーまでの距離が短い1300mを多頭数で争うと展開的に波乱の要素は大きく1番人気は0勝だったが、この距離変更で「逃げ4勝」「内枠の連対率が高い」の傾向は参考にならなくなるかも…。

過去の成績は…

 2014年 馬場:良

1着 2番エトワールドロゼ(金田)田知弘久 1分23秒6 展開1.1.1 4番人気

(ハイペースでも逃げ→3番手→2番手での決着)

 2015年 馬場:良

1着 1番エムティサラ(鈴木正)青柳正義 1分25秒2 展開7.5.4 4番人気

(ハイペースで差し・追込での決着)

 2016年 馬場:良

1着 7番ケイティマーヤ(金田)吉原寛人 1分24秒3 展開1.1.1 3番人気

(ハイペースの離し逃げ→3番手→後方から早目進出)

 2017年 馬場:良

1着 8番バンダイクブラウン(中川雅)赤岡修次 1分24秒2 展開1.1.1 2番人気

(ハイペース逃げ→差し勢がハナ・クビ差まで肉迫)

 2018年 馬場:良

1着 1番アイムホーム(菅原)葛山晃平 1分22秒9 展開1.1.1 5番人気

(ハイペース逃げ→4番手→後方での決着)

 今年は距離も馬場も違うため参考外だが、実力馬が逃げれば押し切るという傾向。3連単はすべて万馬券決着。ハイペースになり、枠順や当日の馬場傾向が結果を大きく左右。

 今年のメンバーは

  1番 スタークィーン 米倉知

  2番 ビーワンビランサー 藤田弘治

  3番 ビシュラ 平瀬城久

  4番 ロンギングルック 中島龍也

  5番 ロゼオランジュ 田知弘久

  6番 スターインステルス 堀場裕充

  7番 トーセンジルコン 青柳正義

  8番 カトリーヌレーヴ 池田敦

  9番 ハクサンフラワー 鈴木太一

 10番 マナミラー 松戸政也

 11番 ミエルミエーレ 畑中信司

 12番 ボルドープラージュ 佐藤友則(笠松)

 ダービー馬ロンギングルックが中1週続きで参戦は少々驚いたが、古馬戦を走っていたボルドープラージュ、ハクサンフラワーらも加わって、展開的にも激戦必至のメンバー。

 金曜までの雨で少し湿り気が残る見込みもあり快足ハクサンフラワーを狙ってみたい。2歳時とはいえ1400mならロンギングルックを問題にしておらず、当地復帰戦だった3走前1400m(古馬B2)も重馬場で水準以上の時計で逃げ切っている。ここ2走は1500mで厳しい展開だけに仕方ない面も。2開催パスしてここに備えたが、むしろ体つきなどは良くなった印象もあり、追い切りもしっかりと。ハナさえ奪ってしまえば勝負になる好条件。

 ロンギングルックも牝馬戦なら当然首位候補で、短距離を意識して攻めも前走以上。近走とは違う忙しい流れで、どこに付けられるかに尽きるが、崩れることはないはず。

 転入前は各地の重賞で好走ボルドープラージュもここが当面の目標だったはず。古馬A級とはいえ、少々物足りないとも言える転入後の内容・感触ではあるが、崩れたのは不向きな1700mで特殊な流れだった前々走だけ。1400mがベスト距離のはずで、同世代の牝馬同士で好位より前で戦えれば、好レース必至。

 7月の笠松・クイーンカップに遠征して2着に逃げ粘ったミエルミエーレも適距離なら見直せる。基本的には逃げか2番手で力発揮の傾向だけに、先行争いがどうなるかだ。

 異例の3連闘で臨むスターインステルスも大井で勝ち星、内から差してきたJRA交流3着もあり、力を出し切った時のパフォーマンスは見劣らない。

 

 27日(火)のメイン(11R予定)は「スマホでも楽天競馬は便利でおトクです特別」(A2-1・1500m)

 デルマアブサン、カトリーヌスリジエ、ライトブリンガー、ハイランドグラス、ハクサンキャノン、ドロダンゴ、パズルリンクス、ワンショットキラー、エトワールドロゼ(回避の見込み)、マリーララヒメ、が出走予定。

 転入後3着→1着のデルマアブサンを中心視。そのここ2走は加減した調整だったが、前開催をパスして態勢を整え直した今回はしっかり追い切りを消化。更にパフォーマンスを上げてきそう。一つクラスが上がっても中央1勝の実績なら壁はないはずで、展開一つ。

 ワンショットキラーの巻き返しにも注目。前が残る流れにもなった前走はテンに動けない弱味が出たし、内枠不利の馬場傾向も重なっての不発と割り切りたい。この顔ぶれなら流れるはずで、変調もなさそう。本領発揮なら脚力上位。

 ハイランドグラス、ドロダンゴも気分良く流れに乗れれば上位。差しライトブリンガー、先行パズルリンクスも実力的には上位だけに、自分の展開にさえなれば。

 

(文:競馬カナザワ 大井 明洋)

 

金沢 カナザワ

 

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