【開催見解】名古屋競馬(2020/1/14~17 重賞:マイル争覇)

2020年1月13日

今週の名古屋けいばは1月14日(火)~17日(金)の日程で行われる「マイル 争覇シリーズ」。ここでは各日のメインレースについて解説したい。

 

14日(火)はB-1組で行われる孔雀座特別(1400m)。B級の勝ち組戦と あって、8頭中6頭が前走1着(1頭はC-2組勝ち)と、どこからでも狙っていけ そうなメンバー構成。3連勝中のトーホウフレーテの取り消しは残念だが、そのぶん 馬券的な興味は増したかも。まずは転入初戦でC-2組ながら1分29秒8の時計で 楽に逃げ切ったヴェルに注目。中央・新馬戦で2着、未勝利戦で3着2回の好素材 で、1勝クラスに準じる戦績の持ち主だ。ならば、B級への昇格に泣く器とは思えな い。これに対して、Bー10→B-6組と圧倒的な強さで連破したキッズジョリー、 1600mの苦手意識を払拭して1400mでさらにと思わすネイビーフラッグ、4 走前に同鞍勝ちがあってひと息後を叩いての上積みが見込めるペイシャゲランまでは 争覇圏とみる。

 

15日(水)はA-3組で行われるプリムラ特別(1800m)。前開催のA-4 組で1着のニシノオリーブと2着のシンゼンムサシの再戦ムード。前後半51秒5- 52秒7の巧妙なペース配分で追撃を封じた前者。これに対して、1ハロンの距離延 長を味方に逆転をもくろむ後者。ここにきての進境度や復調度といった上積み幅につ いては互角と映るだけに、勝負は最後まで分からない。他では、距離延長は大歓迎の 4歳馬マイネルゾンタークに注目が集まるが、若干連戦の疲れが見え隠れするので、 穴っぽいところでは叩きつつ存在感を増してきたリョーシンヒナタはどうか。

 

16日(木)はシリーズメインでもある第25回マイル争覇(1600m)。中央 2勝クラスから転じて5戦4勝、3走前にはAー1特別勝ちがあるエイシンデジタ ル。中央1勝クラスから転じて兵庫クイーンカップ2着→Aー1→特別勝ちのスターリ ングブリス。重賞級が参戦することの多い兵庫勢にしては若干手薄な印象を受ける が、それでも地区レベルの差を考慮すれば侮ってはいけない存在だろう。迎え撃つ地 元勢では実績的には名古屋不動のナンバー2と呼べるポルタディソーニ、昨年6月に これを完封してみせたサムライドライブあたり。ただ、伸び盛りの4歳馬たちには十 分な警戒が必要で、控える競馬を習得しつつあるエムエスクイーン、中央挑戦以前の 輝きを取り戻しつつあるアンタエウスの変わり身に期待。特に後者は正月戦の名古屋 記念で直線鋭伸してポルタディソーニに先着を果たしており、距離延長は追い風とな るだけに要注目だろう。 

 

17日(金)はA-2組で行われるまんさく特別(1600m)。逃げに専念して Aー3特別を連勝とすっかり息を吹き返した様子のヴェアリアスサマー。ここもハナ を切ってしまえばという感触だが、徹底先行型モズオラクルの存在はやはり気掛か り。笠松・白銀争覇では3番手から粘り込む意外性を発揮したことからすると、かつ てほどハナにこだわらない可能性はあるが…。一方で競りが生じれば、元中央オープ ンのヴェネトが黙っていないか。ゆったり運べる1600mに延びてヨミやメイショ ウカラタチの食い込みにも十分に注意したい。

 

(競馬東海 鬼頭信正)

 

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開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

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