【開催見解】第6回川崎競馬(8/20~24 重賞:スパーキングサマーカップ)

2018年8月19日

 

川崎競馬は8月20日~24日までの5日間開催。

22日には「第15回スパーキングサマーカップ」を実施。

2007年から地方交流重賞となって今年は金沢、高知から3頭が参戦し、南関東からは一連のマイル戦戦で実績を積んできた強者揃いで混戦ムードが漂う。

 

7月、8月開催では夏休みを意識したファミリーイベントが数多く催されてきたが、8月も後半になり「夏休みの思い出作りは川崎競馬場で! 」と銘打って家族で遊べる夏休みイベントが盛りだくさん。

最終日の24日にはミニチュアホースとのふれあいやこども縁日に加えて、イメージキャラクターの稲村亜美さんと元プロ野球選手の駒田徳広さんが共演してトークショーやキャッチボールを披露。

また、スパーキングサマーカップデーの予想ステージでは佐藤哲三さんと金子正彦さんの元ジョッキーによる予想対決も!

 

 

 

初日のメインレースはB2(二)・B3(一)による1500m戦の市町村PRレース「第71回秦野たばこ祭記念」。

中央からの移籍以来7連勝を続けるカジノシップが格上相手でもノンストップで突破しそうだ。母は先行力を武器にハイセイコー記念、ローレル賞を制したドラゴンシップという血統背景も魅力的だが、何よりレースぶりが余力を感じさせる好内容。逃げて良し、差して良しのレース巧者で持ちタイムも一戦ごとに更新。斤量差にも恵まれた印象だ。

相手は大井所属ながら川崎に照準を置いたローテーションが好感ミッドアルティザン。前走二番手から抜け出したレースぶりは見せ場十分。今回は57キロを背負うが好走必至。

逃げて2連勝ドリームミリオンは1500mへと距離短縮するが単騎逃げなら。ひと叩きして上がり目十分な3歳馬セイヴェルビット。

 

また、第7競走には「2018夏 川崎ジョッキーズカップ」。

騎手会の提案によって2008年秋にスタートした川崎所属騎手だけが騎乗できる恒例のレースだ。

 

 

 2日目は準重賞「週刊ギャロップ芙蓉賞」。

 3歳馬による戸塚記念トライアルの2000m戦。1、2着馬には今年からSIに昇格した戸塚記念への優先出走権が与えられる。クラシックには間に合わなかった素質馬たちが参戦するほか、戸塚記念出走を目標にして中央から転入してきた実力馬も出走。

移籍緒戦となるトキノパイレーツは、ユニコーンステークスではルヴァンスレーヴにコンマ9秒差の6着。のちにレパードS勝ちしたグリムにも先着している地力馬。中央時代に課題とされた手前を替えるトレーニングを集中的にするなど準備万端で初めてのナイターや小回りコースへと臨む。

 転入戦を差し切ったスペースファルコンは距離への適性もあり上積みが望めそう。

デビューが3歳の3月と遅咲きのジョーグランツはもっか4連勝でデビューからオール連対。スタートに課題はあるもののレースぶりは余力十分。戸塚記念を意識して川崎コースは3戦目になる。

 

 そして3日目はスパーキングサマーカップ。

古馬による真夏の地方交流重賞で、春から続いたマイル戦線もひと区切りとなるがそれにふさわしい実績馬が揃った。優勝馬には日本テレビ盃(10月3日)への優先出走権が与えられる。

 中央から移籍したアルマワイオリを転入緒戦から狙いたい。GI朝日杯フューチュリティーS2着やニューシーランドトロフィー3着などした実力馬。その後は芝の短距離中心のローテーションで苦戦してきたが新天地のダートでの再起を目指す。跳びの良さからもダート小回りへの対応力はありそうだ。

ウェイトアンドシーはスピード値ではこのメンバーでもトップクラス。川崎コースは3戦3勝と適性十分と人気の中心になりそう。

牝馬ニシノラピートは前走のサンタアニタトロフィーから間隔なくぶつけてきたのは好調の証。思い切った先行策で牡馬強敵相手に3着しているように自分の型に嵌まれば強いが、初めての川崎コースが鍵だろう。

重賞戦線で惜しいレースが続く地力馬オメガヴェンデッタ。10歳になるトキノエクセレントも良化の兆しを見せたとなれば実績からも侮れない。

 

 4日目はA2・B1(一)の「葉月特別」。距離1500m。

当初40頭いたエントリー馬が続々と回避し、今季の好調馬ばかりになって混戦模様。

 ニチドウリュンヌの前走は的場文男騎手の新記録更新のかかった大一番だったが最後はわずかに差されて3着。ベストはやはり先行策で、相性のいい川崎コースでスピードを生かし巻き返す。

転入戦シャドウチェイサーは緒戦から不気味な存在。中央時代は準オープンで好走していたが障害転向を経ての移籍。馬っぷりの良さからいきなり激走もありそうだ。

休み明け2連対のレース巧者ゼンノウラヌス。直線一気の末脚ハマればナガラキコウシ。

 

 

 最終日は市町村PRレース「やまなこ五胡 丹沢湖杯」。

B2二組のマイル戦には先行馬が揃い、テンから忙しい競馬になりそうだ。

 注目はヒデノエーデル。名古屋では連対100%の戦績で川崎へ移籍すると8戦して4勝、2着2回、3着1回、4着1回。地方競馬では一度も掲示板を外していないように安定感抜群。今回も瞬発力勝負で決める。

ヴィガーエッジの前走は鮮やかな逃げ切り勝ち。間隔を取りながらのローテーションで夏の消耗も少なくここでもスピード発揮。

一度使った上積み十分ソニックアロー。ハナに行けるとめっぽう渋太いサンダーマックス。

 

(競馬ブック 中川明美)

 

 

 

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