【開催見解】第2回水沢競馬(4/20~29 重賞:留守杯日高賞)

 平成31年度の第2回水沢競馬は4月20日から前半3日間、4月27日から後半3日間の計6日間開催される。

 初日(20日)のメインレースは古馬B1クラスによる短距離特設、一般競走『ヤエザクラ賞』ダート1400m。フルゲート=12頭に対して登録馬は9頭。

 まずは前開催の一組勝ちのコールサインゼロ。門別時代は15勝すべてを1000~1200mでマークしてきたスプリンター。マイルから距離短縮される今回は条件も好転しており、連勝の期待も十分だが、鍵は負担重量。前走の勝利でA級昇級を決めたため、今回は他馬より2キロ増。これがどう出るかだ。

 同レース2着のブラックリバイバルは10歳馬ながら移籍2戦目で変わり身を見せてきた。こちらは全12勝中、10勝をマイルでマークしてきた馬だから、距離短縮がどう出るかだが、まだ良化の余地があるように見える。

 同レース4着のサクセスストーリーはこの春7⇒4着で馬券の対象になっていないが、11勝すべてを1400m以下でマークしてきた短距離の差し馬。1400mという距離で最も狙いたいのはこの馬。

 そして、前開催の短距離特設(水沢1400m)3~4着のカリスマサンスカイとブライアントピース。このあたりまでの争いとなりそうだ。

 

 2日目(21日)のメインレースは古馬B1クラスによる特別競走『駒形賞』ダート1800m。フルゲート=10頭に対して登録馬は14頭。

 好カードだが、注目は前開催、オープンの赤松杯に出走した2騎。3番手と積極策で5着に奮闘したグランユニヴェールは昨年A級ランクの格上。勝ち星こそ1400~1600mに集中しているが、この距離の羽田盃5着がある馬で1800mは十分に守備範囲。

 赤松杯8着のウインルーカスはスタートで大きくつまずき、まったくレースにならなかった。今回のメンバー唯一の4歳馬で、まだまだ伸びしろがある馬。すんなり先行できれば反撃の可能性十分。ただし、この2騎は前週使ったばかり。この稿締め切りの段階で連闘策をとってくるかどうかは何とも言えない。

 前走内容ならダイチラディウスが一番。前開催の二組戦は今季初戦だったにもかかわらず、1度使われていたトミケンカリム以下に快勝。上積みを考えれば特別のここでも侮れない存在に。

 他ではハイパーチャージ、ヴェリイブライト、センティグレード、ケルヴィンサイドの8~9歳勢。いずれも元A級馬で長い距離にも自信のタイプ。この春の動きも悪くなく、展開ひとつで上位争いに加わりそう。

 

 後半週。6日目(29日)のメインレースは3歳牝馬によるグランダムジャパン2019・3歳シーズン第6戦・重賞『第19回日高賞』ダート1600m。フルゲート=12頭に対して登録馬は11頭。

 交流競走となった2010年からの勝ち馬の所属地区は笠松→金沢→川崎→川崎→大井→名古屋→岩手→岩手→道営。各地区ほぼ互角の様相となっている。

 今年は他地区から4頭の登録があるが、主役に期待したいのは地元のエムワンピーコ。昨年9月のデビューからここまで2・1・1・1・1・1着。底を見せていない戦歴も素晴らしいが、なんといっても光るのは今季初戦だった前走=前哨戦のあやめ賞(水沢1400m)。クビ差と着差はわずかだったが、降した相手のボルドープラージュは笠松で秋風ジュニア、ジュニアクラウン、ラブミーチャン記念とタイトル戦3勝、他にもライデンリーダー記念2着、園田ユースカップ2着という実績馬で、冬場使われてきたアドバンテージもあったのだから、この差し切り勝ちは価値がある。

 そのボルドープラージュはこれで逃げて連続惜敗だが、前々走の園田ユースカップでクビ差だった牡馬のジンギは先日の菊水賞(園田1700m)を圧勝。競り負けてこそいるものの、基礎能力は高く、引き続き主力級の扱いが必要だ。

 遠征馬ではグローリアスライブ。デビュー地・門別では3戦目で勝ち上がり、サッポロクラシックカップ、イノセントカップともに4着と、重賞でも掲示板を確保。年明けから川崎に籍を移し、条件クラスながら5戦→2・3・3・1・3着と常に好勝負を演じてきた。牝馬ながら追って味のある差しタイプで、前記・エムワンピーコとの差し比べが見所になるかもしれない。



(文:エイカン 内山達明)

 

岩手 エイカン

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