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【開催見解】第10回大井競馬 (9/16~20 重賞:東京記念)

2019年9月15日

 令和元年度組合営第10回の大井競馬は9月16日~20日の5日間開催。3日目にはSIの東京記念競走が組まれている。

 

初日のメインは「神楽酒造 くろうま天駆賞」 B3三組 1200メートル

 

 前走で連勝がストップ(3着)したハイブログだが、同馬が外めの10番枠だったのに対して連対2頭は内めの2、3番枠。ポジションを取るのに多少は脚を使っただろうし、それでいて0秒1差なら評価の下がる内容ではない。良馬場なら13秒、雨馬場なら12秒台が可能だけに、即巻き返しが期待できる。

 セイジミニスターはまたひと息入っての一戦。まずは気配をみたいところはあるが、ここまでキャリア9戦で〔5022〕の素質馬。前走で現実にB3を勝ち馬からタイム差なしの3着で駆けており位負けもしないだろう。

 クラレッサ、マギーメイはともにC1を連勝しての昇格初戦。ともに逃げタイプでもあるし同型との兼ね合いもカギだが、持ちタイム的には通用するはず。B3昇格後も崩れず走れているロイヤルファルコン、8月11日のサードニックス賞で2、3着だったジュールドミュゲ、ベッピンムーン、休み明けで格付け初戦も優駿スプリント5着なら通用マルヨキングあたりにも十分チャンスがありそうだ。

 

2日目のメインは「’19ゴールドジュニアー」 2歳オープン 1400メートル

 

 川崎のヴァケーションが注目馬だ。デビュー戦が8馬身、2戦目が大差(推定14馬身)差での圧勝劇。いずれも少頭数での競馬だった点を差し引いても勝ちっぷりにスケールの大きさは感じさせる。今回休み明け、多頭数の競馬に加えて大井初コースになるが、あえて地元や浦和を使わずここを狙ってきたのも期待の表れとみる。

 すでに大井コースを克服している強みは船橋のゴールドビルダーで、前走はスローペースを好位で流れに乗り、さっと抜け出すセンスのよさ。雨馬場といえ1分28秒0のタイムも上々だし、ここは連勝の期待もかかる。

 モンゲートラオは前走はゴールドビルダーに敗れたが、レースぶりは悪くなかった。続けて3度目の大井1400メートル戦がここに生きれば。距離延長を苦にしなければストーミーデイ、センターガーネットも上位争いが可能。浦和のファルコンウィングも課題のスタートが決まれば前々走の2着馬に3秒2差圧勝の能力を見直せる。

 

3日目のメインは「東京記念」 SI 2400メートル

 

 JRA5勝の実績を引っさげて転入してきたストライクイーグル。その始動戦となった前走では18キロ増の馬体ながら2着とまずは合格点のスタートを切った。父キンシャサノキセキながら、同馬の産駒としては珍しいダートの長距離砲。その前走を経験しての上積みは当然大きいだろうし、SIのここでも勝ち負け可能とみる。

 このストライクイーグルにJRA実績で大きく上回るのがセンチュリオン。スパーキングサマーカップは終わってみれば1600メートルが短かったということだろう。2400メートルは初めてでも、JRA時2100メートルまで連対があれば距離を不安視する必要もないだろうし、コースも3走前に大井記念(SI)で経験済みだ。同厩のシュテルングランツは距離微妙と思えたスパーキングサマーカップで3着が好調の表れ。昨年のこのレースを含め2戦2勝の大井2400メートルに舞台が変わるのは当然プラスで、すんなり行ければ連覇も可能だ。

 昨年の羽田盃馬のヤマノファイトも前2戦オープン特別とはいえ連勝して、再び軌道に乗ってきた。大井記念をモジアナフレイバーが制するなどレベルの高い世代のクラシックホースで、自身も年明けに報知オールスターカップを制覇なら古豪相手にも臆するところはない。

 トライアルを制したサブノクロヒョウもさすがに長距離巧者の走りをみせたし、同舞台ならこの相手でも上位争い可能だ。ともに前走休み明けを叩いたディアドムス、ハセノパイロは一変まであるかどうか。紅一点マルカンセンサーもTCK女王盃2着なら南関牡馬相手でもヒケは取らないし、軽くは扱えない。

 

4日目のメインは「マイルグランプリトライアル」 3歳以上オープン 1600メートル

 

 アフター5スター賞では強敵相手にタイム差なしの3着と見せ場十分だったサブノジュニア。1200メートルがベストなのは確かだが、1600メートルでも1勝、前々走のサンタアニタトロフィーでコンマ差5着、しかも骨折休養明けならば守備範囲の評価でいい。叩き3戦目でメンバーも緩和した今回は、勝ち負け必至とみる。

 重賞では7、14着と結果の出ていないアルタイルだが、オープン(A1下)ならば転入後2・1・2・1着と連対パーフェクト。とはいってもサンタアニタトロフィーは大きく負けた感も否めないが、1大井でもきっちり反発して勝ちきっているだけにここも巻き返し可能か。

 サダムリスペクトも3走前の京成盃グランドマイラーズこそ大敗したが、転入後崩れたのはこの一戦のみ。A1昇格で楽観視はできないが、前走圧勝の勢いまま突破の可能性も。大井1600メートルも一戦2着と適性は証明済みだ。

 ハッピースプリントは順調さを欠く面を含めて半信半疑だが、3月に復活の白星を挙げた当時と同条件。8歳を迎えたとはいえ、東京ダービー馬に敬意を払わないわけにはいかないか。叩き3戦目ワークアンドラブも粘りを増せば粘り込みも一考したい。

 

5日目のメインは「デイリースポーツ賞」 B2三組 1800メートル

 

 8月15日の「ペリドット賞」参戦組が中心のメンバー構成。同レース1着だったカタヨクノテンシは大井1800メートルに矛先を替えて2戦2勝。B2昇格も何の問題もなかっただけに、同条件のここならまず勝ち負けだろう。2着だったミスターオーネットは4カ月ぶりの実戦。2戦目の上積みを考えれば、アタマ差逆転も十分だろう。元より大井〔6201〕の期待の4歳馬だ。3着エニークラップスはスタート後の不利を追い上げたもの。大井1800メートル〔1032〕の実績どおり、この舞台の適性はやはり高い。4着ホクトマックイーン、5着リセット、6着ダノンフォワード、7着ウインプライズまでがカタヨクノテンシからコンマ差での競馬。展開、良化度ひとつで着順も変わるか。

 別路線では同日のB2下戦で1分54秒0の時計で快勝したステイサウンド。さばきやすい頭数だったといえしっかり脚を伸ばしたレースぶりは8カ月ぶりを感じさせないもの。前回開催パスしており二走ボケの心配も少ないとみて、ペリドット組まとめて負かす可能性も十分。

 また、同日10Rには牝馬によるシリーズ戦、「シンデレラチャレンジII」も組まれている。優駿スプリント2着の3歳馬ロイヤルビクトリー、読売レディス杯(金沢)を制して地元に凱旋するジェッシージェニーなど、シンデレラチャレンジIを勝ったブルーミンなどが出走を予定している。

 

※出走予定馬は9月13日現在

 

文 日刊競馬 鎌田智也 

日刊競馬

 

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