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【開催見解】名古屋競馬(2020/1/27~31)

名古屋

2020年01月26日競馬情報

第23回名古屋競馬は1月27日(月)~31日(金)の5日間、「梅桜賞シリーズ」が行われる。では順に各日のメインレースを紹介していきたい。

初日27日(月)はB-1組の「水瓶座特別」(1600m)。初日恒例の勝ち組戦に将来有望な4歳馬が集まった。勢いでは6連勝中のモニュメントキングだろう。C級限定になったとはいえ尾張名古屋杯も直線で後続を突き放す完勝でますます波に乗ってきた印象だ。時計でいえばメモリーパールも負けていない。格付けを機にすっかり自信を回復している。この2頭を含めた先行馬の兼ね合いがこのレースのポイントになる。割って入るならタカノオージャ。十分な形に持ち込んだ逃げ馬を捕らえた初戦が強い内容。他では2走目で前進したダイヤーズブルーム、復調気配のステイタスあたり。


2日目28日(火)は3歳牝馬の重賞「梅桜賞」(1800m)。いつもは怖い兵庫馬のエントリーもあるが、ここは一線級がそろう地元勢が幅を利かせる。中ではエムエスオープン。新春ペガサスカップでは仇敵インザフューチャーに見事にリベンジ。世代の旗手としてここで譲るわけにはいかないだろう。待ったをかけたいのは前走を叩いてここを目標に上向いているジェネラルエリア、秘めたる素質は相当なビックバレリーナ。ここに前走の高速時計が光る笠松ニュータウンガール、認定勝ちのカナグランプリなどが加わり、メンバーに厚みを増している。見応え十分の一戦だ。

 

3日目29日(水)は中央1勝クラスとA級3組の交流戦「名古屋CCミネルヴァ賞」(1400m)。アイファーリーダーは兵庫C3からの転入だし、コパノアダムスは昨年11月まで笠松のC級に在籍していた。力量はある程度、推察できる。また、カフジグローリーは9月以来、スリーヘリオスは7月以来の競馬ということを考えると、中央馬ではベリッシモファルコに目がいく。順調に使われ1勝クラスで1秒差の脚力がある。先行するスピードを兼備しており、当地にフィットしそうだ。中央馬の布陣を見ると地元勢にも出番があっていい。特に逃げるニシノオリーブ、堅実差しオンワードマリーは脈ありだろう。


4日目30日(木)はB級選抜馬による「ニューイヤージョッキーズ」(1400m)。このレースは前年のリーディング上位による騎手競走。騎乗馬による力のばらつきが出ないように留意して選定されているだけあって、予想が難しいのがこの手のレースの難点であり面白さ。すんなり先行ならサンロックヒル、スターラスベガス、アイファーフォルテあたりだが、騎手競走は乱ペースになりがち。キュビット、コトブキポインターの末脚には注意したい。展開はどちらでもOKなのがイヴレア。このところずいぶん気配が出てきており、立ち回り次第で上位に食い込む。


5日目31日(金)はA級1組の「ガーネットオープン」(1600m)。強豪集う笠松グランプリで2着、そして名古屋記念で重賞勝ちとアドマイヤムテキは着実にステップアップしている。勢いはとどまるところを知らず、オープン特別ならもはや負けられないぐらいの存在となっている。この馬を相手にゴール寸前まで土俵を割らなかったゴールドリングも強い。あんなレースができるなら、他馬は鈴をつけにいくのも勇気がいる。ペース次第で逃げ切りまでありそう。ジューンシェイカー、ミッレミリアに注意。前走は重賞で度外視でき、本来の力を出せれば馬券圏内に押し上げる。


(競馬東海 大台 和也)

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