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【開催見解】門別競馬(2020/4/15~23)

門別

2020年04月14日競馬情報

いよいよ、2020年度のホッカイドウ競馬が開幕する。例年通り、グランシャリオナイターと銘打って、全開催ナイターでの施行だが、今年は1週間、開催が早まった分、昨年よりも2日多い82日間の開催となった。また、今年から距離1100m(外回り)が新設されている。

 

なお、新型コロナウイルス感染拡大防止の措置が取られている関係で、今開催(4月15日~23日)の4日間は無観客競馬で実施されるが、第2開催以降の情報については、後日、改めて発表される予定。

 

◎重賞競走

 

○4月23日 第10回コスモバルク記念登録馬 3歳以上オープン 距離1800m

 

・リンノレジェンド

・ネイチャーレット

・ペイシャゴンジセ

・ドラゴンエアル

・クラキングス

・サトノグリッター

・ステージインパクト

・モズオトコマエ

・モズノーブルギフト

 ・ソイカウボーイ

 

【展望】昨年の道営記念で堂々の逃げ切り勝ちを収めたリンノレジェンドが、開幕早々からエントリー。3歳三冠路線の北斗盃、北海優駿、王冠賞はリンゾウチャネルの前に⑤②③着と涙をのんだが、大井の黒潮盃、盛岡のダービーグランプリを制し、その勢いで最高峰の道営記念で頂点に立った。500キロ前後の大型馬だが、仕上げに手間取らないタイプだから、5カ月ぶりの実戦でも存分の力は出せるはずだ。道営記念2着のステージインパクトは、その後、ダートグレードの名古屋グランプリに挑戦するなど、年齢を感じさせないくらい元気一杯。昨年は1勝止まりだったが、コスモバルク記念では4着と健闘しており、久々でも能力を引き出せるタイプと見ていいだろう。道営記念3着のモズオトコマエは、昨年は順調さを欠きながらも、しっかりと地力をアピール。6歳という年齢を考えれば、今年、大きく飛躍するケースは十分にありそう。道営記念4着のドラゴンエアルは今年で9歳を迎えたが、数を使っていない分、まだまだ上昇する余地を残しているはずだ。昨年はすべて4着以内にまとめており、大きく崩れないのも、この馬のセールスポイント。新規参入組のなかでは、門別1700mでは4戦4勝のペイシャゴンジセに目がいく。

 

○初日9R 水仙特別 3歳以上C1-2組以下 距離1200m

 

1.クインズジャーニー

2.アンテレクテュエル

3.インディーズルアー

4.マイウェイカイ

5.マッターホルン 

6.シセイウタゲ

7.ソトコマタ

 

【展望】クインズジャーニーは昨年、開幕から2着を連続5回。シーズンを通しても遂に勝利に結びつくことはできなかったが、最終戦ではB3以下のクラスでも接戦を演じているように、今年の格付けは非常に恵まれた印象。坂路でも軽快な動きを見せており、明けて9歳馬とは思われないほど。ここは実力、仕上がり面で一歩リード。ズバリ、相手探しか。十二分に乗り込まれて、日毎、動きにシャープさが出ているマッターホルンが筆頭。久々の短距離戦となるインディーズルアーは、同型のマイウェイカイとの兼ね合いひとつだろう。

 

(厩舎談話)

 

1.クインズジャーニー 昨年と比較してもいい意味で変わりないです。もともとが相手なりに走れるタイプですから、緒戦から頑張ってくれそうです。

 

2.アンテレクテュエル 7歳になりましたが、肉体は昨年と変わらない感じです。コンスタントな走りをするタイプですから、このクラスならそこそこでしょう。

 

3.インディーズルアー シーズントップなので、1200mから始動します。距離は問題ないはずですし、まずまずの仕上がりです。悪い競馬にはならないと思います。

 

4.マイウェイカイ 微妙なクラスですが、冬場に使われているアドバンテージを生かせれば、見劣りはしないでしょう。自分のリズムで先行できれば楽しみです。

 

5.マッターホルン 真面目に走れるようなら、まだ上を目指せる力がある馬ですからね。古馬になって気性の難しいところがマシになってきてくれればと思います。

 

6.シセイウタゲ 昨年はシーズンを通して、堅実な走りをしてくれましたね。ただ、やはり今回は休養明けですから、どこまで動けるかという感じです。

 

7.ソトコマタ 成績こそ悪いものの、休まず使ってきて息はできているので、そこはアドバンテージでしょう。走り慣れた門別なら力を見せられるのでは。

 

○初日10R 福寿草特別 3歳以上C1-2組以下 距離1200m

 

1.ペンタス

2.ミケランジェロ

3.ライズイーグル

4.ムーヴィング

5.ロードソレイユ 

6.クラウンリシャール

7.オープンアーム

 

【展望】昨年の後半戦は距離の長いところを選択されてきたペンタスだが、8連対すべてが1200mでマークしているように、実際には短距離の差し馬。今回は少頭数でペースが落ち着く可能性はあるが、坂路の最終追い切りでは終い11秒7。この仕上がりの良さなら、早めに動いても大丈夫だろう。オープンアームは勝ち味に遅い傾向はあるが、昨年の最終戦の勝ちっぷりを見る限り、能力は五分以上。大勢はこの両馬の一騎打ちムード。一角を崩すなら、前半で離されずに追走できれば、渋太さが身上のロードソレイユの食い下がりが見られそう。

 

(厩舎談話)

 

1.ペンタス 距離の融通は利くタイプですが、まずは短距離に使います。ここにきて調教の動きがグンと良くなってきたので、緒戦から好走を期待できそうです。

 

2.ミケランジェロ デキは昨年よりもいい感じですが、ダートへの適性をまだ示してくれていません。ポテンシャルはこのクラス以上のものがあるはずですが。

 

3.ライズイーグル まだ少し立派な体ですが、能検を叩いていますので、力は出せると踏んでいます。過去の成績以上の能力を感じる馬、緒戦から期待しています。

 

4.ムーヴィング 遠征での成績が良くありませんので、使われていたのが強みになるのかどうか微妙です。まずまずのデキとは思いますが、なんとも言えません。

 

5.ロードソレイユ 今年からうちで扱う馬ですが、スタートが遅いのは織り込み済みで、最後方から直線に賭けるレースになると思います。仕上がりは順調です。

 

6.クラウンリシャール 体調面に問題はありませんが、まだ少し体は重いかもしれません。展開に左右されるタイプでもありますからね。

 

7.オープンアーム 勝ち切れないケースが多いですが、反面、安定感はあります。昨年よりクラスが下がっていますから、相応のレースはしてくれるはずです。

 

○初日11R グランシャリオナイター開幕特別 3歳以上C1-2組以下 距離1700m

 

1.ブレイキングバッド

2.ビービーブレイデン

3.スピリア

4.バンカブルスター

5.ルンタイメルア

6.ヤマニンフライハイ

7.ベストダンス

8.ナムラオニヘイ

 

【展望】バンカブルスターは昨年の最終戦でこそ崩れているが、当時は連闘であり格上挑戦の身だったことを考えれば、あの敗戦は度外視できるだろう。中間も順調に坂路で乗り込まれており、最終追い切りは実にシャープな伸びを披露している。ここは先行ペースに乗って難なく押し切れると判断。相手はまだ底を見せていないビービーブレイデンと3歳馬ながらも素質の良さを感じさせるブレイキングバッド。この両馬は甲乙つけ難い。穴っぽいところでは、中央から転入となるナムラオニヘイが面白そうだ。

 

(厩舎談話)

 

1.ブレイキングバッド まだ造り直している途上ですが、能力を感じます。走りを見て今後の路線を決めたいと思っていますが、いい勝負をしてくれるでしょう。

 

2.ビービーブレイデン 今季から扱う馬なので、なんとも言えない面があるのですが、悪い感触ではないですね。力もありそうですから、楽しみにはしています。

 

3.スピリア シーズンオフは休養させましたが、昨年の不調をまだ引きずっている感じがあります。使ってピリッとしてほしいです。

 

4.バンカブルスター 昨年は勝ち切れないレースも多かったですが、能力的にはまだ伸びる器ですよ。先につながるいい走りを期待したいですね。

 

5.ルンタイメルア 休み明けという部分を加味しても、本調子に戻るにはもう少し時間がかかりそうです。強気にはなれません。

 

6.ヤマニンフライハイ 状態はまずまずといったところです。緒戦は何とも言えませんが、ここの条件なら能力自体は足りるでしょう。

 

7.ベストダンス 開幕に向けての調整は順調で、休み明けなりにいい状態になっています。堅実に走れますから、そこそこやれると思います。

 

8.ナムラオニヘイ セン馬ですし、転入緒戦ですから掴み切れないですが、通用する能力はあるはずです。能検を叩いて変わり身も示しています。

 

(競馬ブック・松本英博)

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