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【開催見解】園田競馬(2020/10/28~30)

園田・姫路

2020年10月27日競馬情報

 先週金曜日、笹田Jが自身初となる年間100勝をマークした。新子厩舎所属ということで確かに有力馬とタッグを組むことも多いが、シッカリと結果を出すようになって他厩舎からの依頼も結構増えた。このあと数字はどこまで伸びていくのか、注目である。今週の確勝馬は29日のB1級エアハンコック。サテ今週も園田競馬は水、木、金曜(28~30日)までの3日間開催だが、いよいよ今週でナイターもラスト。コロナ禍もあって今年はまだ楽しまれていない方々も多いことだろう、とにかく今週を逃すともう来春までナイターはないんですよ、挙ってご来場を。

 

 期間中のメインはそのナイター最終日30日に行われる兵庫クイーンカップ(1700㍍)次週楠賞と両睨みだった3歳ユウキラフェールは結局ここへ回ることに。僚馬ディアタイザンとの初対決を是非とも見たかったが、南関東からトンでもない大物も参戦だけに色々考えたときにはこの選択はベターといえるだろう。重賞を除くと目下8連勝中、格付けはまだB1級だが、レースのうまさ、馬体充実度ならここに入っても十分足りる。古馬陣の注目はエイシンテースティ、当然の逃げ狙い。そこまで強力同型がいないだけに最初のコーナーワークで早くもマイペースに落とせばそのまま逃げ切りだって見込める。マコトパパヴェロは折り合い面がポイントだけに初めての1700㍍をどう乗り切るか。ただ、前走が初めての田中コンビで完璧なパフォーマンス、この中間の状態も更にアップだ。パリスハートは前走このパパヴェロから1秒差の⑤着、条件的な面を考えさせられた一戦ではあったが、調子の良さは相変わらず、あの敗戦が却っていい経験になっていれば…。佐賀からやってくるスーパージンガは昨年の同地三冠馬。今春には門別移籍などがあって1年以上、勝ち鞍はないが、間違いなく底力は一番。前半うまく折り合うことができればひと捲りも十分だろう。

  28日はA2級の1400㍍戦がメイン。前走のナムラパパヴェロは勝ち馬にうまく捌かれただけで自身としても完全に勝ちパターンに入っていた。順調良化の園田2戦目は順当勝ちか。サンライズハイアーの勝ち振りも良かった、あれならA2級でも即通用だろうし、頭数が減った点もプラス材料。ベーは前走で連勝ストップも初めてのA2級でもそう大きく負けたワケでもなかったし、逆に収穫はあった。今度は慣れた1400㍍戦、反撃は十分だろう。

 29日はA1級の1230㍍戦がメイン。中心はナムラムート、前走兵庫ゴールドカップはあまりにも悪くなりすぎた馬場が影響した感じでいつもほどスピードに乗り切れなかった。今週は良馬場、当然の巻き返しだ。ミカエルシチーは背58㌔がポイントになるが、今は自他ともに認める好調ぶり。イルティモーネは淡々としたペースよりも適度に速くなった方が力を出せる。従い距離短縮は有利に働きそう。上位3頭、三つ巴戦の様相。


(文:競馬キンキ 北防 敦)

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