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【開催見解】金沢競馬(2020/10/25・27)

金沢

2020年10月24日競馬情報

2020年度・第15回の金沢競馬は前半週が終了。残すは後半週、10月25日(日)、27日(火)。

 

 25日(日)のメイン10Rは「北陸東海チャンピオンシップ2020 重賞 第1回 お松の方賞」(3歳以上牝馬・北陸東海交流・1900m・1着賞金300万円)

 今年新設された牝馬重賞で、金沢6頭・愛知(名古屋)5頭・笠松1頭のフルゲート12頭で争われる。なお、3歳馬は斤量2キロ減の設定となっている。

 1番 シーアフェアリー(愛知) 岡部誠(愛知)

 2番 サイモンジルバ 米倉知

 3番 ロンギングルック 中島龍也

 4番 ノーブルステップ 吉田晃浩

 5番 ジェネラルエリア(愛知)加藤聡一(愛知)

 6番 シオジスター(笠松) 深澤杏花(笠松)

 7番 アイリュミエール 堀場裕充

 8番 ハクサンアマゾネス 吉原寛人

 9番 パースペクティヴ(愛知) 浅野皓大(愛知)

 10番 スターリングブルス 筒井勇介(笠松)

 11番 ビックバレリーナ(愛知) 大畑雅章(愛知)

 12番 ペイシャゲラン(愛知) 田中学(兵庫)

 東海勢に古馬A級活躍馬や距離が延びて良さそうな馬は見当たらない。そうなれば必然的に地元・金沢勢が優勢の評価。

 前々走で牡馬相手に同距離のA1-1を勝っているスターリングブルスに期待したい。前走2着も完全に抜け出したところをゴール前で差されたクビ差。転入後は使いつつ良化を辿れば、昨年終盤の兵庫時は1700mの兵庫クイーンC2着→A1勝ちの実績だけに、それも当然か。このメンバー・距離なら優勢のはずで、好展開も見込める枠順。

 石川ダービー馬ハクサンアマゾネスも当然首位候補。枠入り不良による再検明けの前走は初の古馬A1-1だったが、重賞好走の牡馬相手に好時計決着の3着なら悲観するものではない。距離も3歳重賞で克服済み。中1週とはいえ軽目調整で臨む点がどうかだけ。

 牝馬同士なら昨年の石川ダービー馬ロンギングルックも譲れない一戦。今季1勝も牝馬重賞・ことじ賞、3走前の全国交流重賞・読売レディス杯も地元最先着の4着。ここが目標だったはずで、1700m前後がベストだけに距離も守備範囲。好位から自在に崩れぬはず。

 前回のA1-2を勝ったノーブルステップも好調キープでの参戦。1900mに良績はなく、上記馬に少々分が悪い戦績ではあるが、ロスなくスムーズな展開に持ち込めれば侮れない。

 遠征勢では3歳重賞好走馬ジェネラルエリア、ビックバレリーナが力発揮なら圏内か。前者は差し脚質、後者は逃げてこそで、展開に注文は付きそうだが、距離は問題ない戦績、共に休み明けをひと叩きしてフレッシュな状態での参戦というのも魅力。B級だが連勝の内容が強く、ここにきての上昇度が魅力のシーアフェアリーも遠征競馬や距離さえこなせれば好走可能。

 

 27日(火)のメイン(10R予定)は「楽天競馬でポイントもらえる特別」(A1-1・1900m・距離選択)

 イリュージョニスト(距離希望)、エターナルヒーロー(距離希望)、エムザックヒーロー(距離希望・回避の可能性あり)、サウスアメリカン、ティモシーブルー、トウショウデュエル(回避の可能性あり)、タンクティーエー、ジャーニーマン、メジャーシップ、が出走予定。(登録のあった、ドウディ、アルバリ、フェリシアルチアは回避予定)

 次回が最長距離重賞・北國王冠、そして12月の中日杯と続く重賞戦線に向けて牡馬の一線級が名を連ねており、非常に楽しみな一戦。復帰戦となるジャーニーマンの仕上がり具合、夏場に足踏みした春の重賞好走馬ティモシーブルー、サウスアメリカンの復調度がポイントで、差して連勝と勢いに乗るイリュージョニストもひと息入れた後になる。結論は出しづらいものの、ここは1年以上トップ戦線で頑張ってきたティモシーブルーの奮起に期待したいところ。夏場より状態も上向いているはずだ。

 また、この日のメイン前には「いちょう並木特別」(A1-2・1500m・距離選択)も行われる。前回の同距離を鮮やかに差し切ったファストフラッシュに期待は当然だが、マインシャッツの巻き返しにも注目。エンドレスゴールド、アポロモンスター、ハクサンルドルフも近況やこの距離での走力的に差はなく、激戦になりそう。


(文:競馬カナザワ 大井 明洋)

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