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【開催見解】名古屋競馬(2021/1/13~18)

名古屋

2021年01月12日競馬情報

第22回名古屋競馬は1月13~15日と18日の4日間。「マイル争覇シリーズ」が行われます。では、各日のメイン競走を紹介していきましょう。

 

13日・1日目のメインはAー5組の「冬芽特別」(1600m)。今回が転入初戦となる馬が3頭。オリエンタルポリスは岩手、パワポケゴールドは南関東、キョウワスピネルは金沢から。この中では金沢のA2組で勝ち負けしていたキョウワですが、休み明けの一戦でもあり、近々の金沢移籍組が不振という状況を踏まえると過信はできません。となると、主力は既存勢力か。前走は大敗も、オープンの東海クラウンで3着のあるサーティグランド。昇級戦になりますが、3歳時の輝きを取り戻しつつあるキクノピオニール。叩き2走目となるメモリーバリケードはいずれも実績上位。そこに連勝中の明け4歳馬サンライトがどこまで踏ん張れるかがポイントになりそうです。

 

14日・2日目はシリーズメインでもある北陸・東海・近畿交流重賞「第26回マイル争覇」(1600m)。豪雪の影響もあったのか金沢タンクティーエーが出走回避で、遠征馬は兵庫マイタイザンだけと寂しくなりましたが、その唯一の遠征馬が地元勢にとっては難敵。すでに7回も名古屋に遠征経験があり、準ホームのようなもの。重賞は都合7勝でうち1勝は2018年の名古屋・梅見月杯。例年、この季節の走りも良く、ここは狙い澄ましての遠征でしょう。迎え撃つ地元勢は3開催連続の出走となりますが、復活近しの大将カツゲキキトキト。前走・名古屋記念も負けて強しの内容で存在感を示しましたし、レース後の回復も早かったようです。となれば1ハロン延びていよいよ完全復活か。そのキトキトに昨年末の競馬で土をつけているアンタエウス。兵庫から戻ってからは3戦2勝。以前とは違い、ずいぶん揉まれ強くなった印象です。名古屋記念では痛恨の発馬不利(躓き)があったゴールドリングも躍起。馬体がひと回り成長していて、自分の競馬に持ち込めば一変は可能でしょう。年末の東海ゴールドカップを勝ったウインハイラントは距離はオールマイティー。他にも距離適性抜群のトリマゴラッキなども出走します。

 

15日・3日目はA-3組の「プリムラ特別」(1800m)。ここは予定の連闘策で臨んでくるゴールドフラッグに注目。あのゴールドシップの弟で、気性の難しさも兄譲りですが、そんなタイプだけに連闘のほうが調整しやすいのでは。また、笠松の初戦は1400mと明らかに距離不足で叩き台の意味合いが濃かっただけに、1800mの今回が本番と見るべき。他では前走は自分のペースで競馬ができなかったエスカレードフジ、本来の走りが戻ってきたマイネルゾンタークの藤ケ崎一人勢が有力。10歳馬でもまだまだ元気一杯のグランドサッシュや重賞勝ちのあるオールージュも流れ次第では。

 

18日・4日目はA-2組の「まんさく特別」(1600m)。交流戦でもJRA勢相手に互角に戦う地力があるオンワードマリー、名古屋グランプリでは積極的な立ち回りで存在感を示したキーグラウンドが双璧でしょうか。後者はやや日程があいていて太目傾向もあるだけに、馬体重には注意が必要です。他ではひと叩きしたエイシンミコノス、手堅い走りを見せるルビーロマン、スマートサーブルの竹下直人勢。穴は久々地元のトロハと、ハナを切れたときのモズオラクルでしょう。

 

(競馬東海 蟹江博之)

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