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【開催見解】金沢競馬(2021/5/2~5)

金沢

2021年05月01日競馬情報

 2021年度第3回の金沢競馬は5月2日(日)、3日(月・祝)、4日(火・祝)、5日(水・祝)の4日間連続開催。このゴールデンウイーク開催には重賞が2つ組まれています。

 2日(日)のメイン11R(最終)は「重賞 スポーツニッポン杯 第2回 ノトキリシマ賞」(3歳牝馬・金沢デビュー馬限定・1500m・JBC協会協賛レッドファルクス賞)

 昨年に準重賞から重賞に格上げされての2回目。「金沢デビュー馬」限定ということで重賞ウイナーは1頭だけというメンバーに。

 1番 ラッシュフェイス 中島龍也

 2番 サッキーアイリス 堀場裕充

 3番 ハクサンエガオ 吉原寛人

 4番 ストールシャイン 松戸政也

 5番 サブノタマヒメ 栗原大河

 6番 カナザワクリステル 葛山晃平

 7番 ジュニアフェザー 青柳正義

 8番 サンアミー 兼子千央

 9番 ピースゼール 米倉知

 このメンバーであれば重賞2勝サブノタマヒメが断然。馬体減こそ絞れたものだったが、前走・名古屋遠征は勝負所で一杯に。これは不慣れな輸送が要因とのこと。そこから中10日の強行軍で万全とは言えないだろうが、ここまで戦ってきた相手を思うと今回は随分と楽に。好位より前から難なく抜け出すはず。

 以下はサブノタメヒメの動きに影響を受けそうで、どういった競馬・流れになるか分からない面もあるものの、底を見せていないハクサンエガオは上積み次第で肉迫の可能性も。前走で復調気配を見せた2着ラッシュフェイスも道中インからの昨季2勝を思えば、サブノタマヒメ以外には負けないはずの走力。

 おそらく上記3頭での決着にはなりそうだが、先行勢ではカナザワクリステル、差し勢ではピースゼール、ストールシャイン辺りが馬券圏内突入の可能性を残している。

 

 3日(月)のメイン10Rは「楽天競馬でゴールデンウィークも投票特別」(A2-1・1700m)

 1番 ジュエアトゥー △魚住謙心

 2番 ジャストインタイム 藤田弘治

 3番 エターナルヒーロー 青柳正義

 4番 マイネルクライマー 米倉知

 5番 サウスブルーグラス 田知弘久

 6番 ラントカルテ 鈴木太一

 7番 デビルスダンサー 吉原寛人

 8番 マヤノガルネリ 栗原大河

 9番 アルバリ 松戸政也

 大半が圏内で、どの馬も狙えるメンバー構成だが、前々走のような激流にならなければ先行ジャストインタイムが最有力。転入馬デビルスダンサーは追い切っても馬体増なら即好走のクラスだが、調教でも掛かる気性だけに、初めての距離での折り合いがポイント。やや物足りない今季4着→5着のアルバリ、1700m以上なら差し込み確実エターナルヒーローも昨季成績や地力を思えば突き抜けていい条件。取消明けでもしっかり調整できたマイネルクライマーもスンナリ先行の展開なら面白い。

 

 4日(火)のメイン(最終11R予定)は「重賞 北國新聞社杯 第3回 徽軫(ことじ)賞」(4歳以上牝馬・1500m)

 一昨年に新設された牝馬重賞。夏の全国交流重賞・読売レディス(8月10日に実施予定)に向けての牝馬路線が整備され、今年も牝馬の上位ランクが集結。なお、今年は秋にJBCが行われる関係もあって2開催(約4週間)ほど前倒しで行われる。

 過去2年の勝ち馬は…

 2019第1回 サノラブ(牝5)…米倉知 7番人気 不良・1分35秒6

 2020第2回 ロンギングルック(牝4)…中島龍也 3番人気 良・1分38秒1

 人気通りにはならず、2年連続で3連単は万馬券決着に。

 出走予定馬は、ハクサンアマゾネス、ロンギングルック、ネオアマゾネス、ネクサスエッジ、エイシンホープ、アポロニケ、アンシンカブル、シュネルン、フェリシアルチア、サンリットデュー、スマートフェイス、トレミエール、が出走予定。

 牡馬を含めても金沢のトップホースになったハクサンアマゾネスが中心。1400mの1枠を少々懸念した前走・JBCイヤー記念も他を寄せ付けないハイペース逃げで圧倒。昨冬の中日杯に続き牡馬のトップクラスを蹴散らし、正真正銘の頂点に。中間の調整も順調で、牝馬同士のここは負けられない立場。

 対抗格は衝撃的な転入初戦A2圧勝だったネオアマゾネス。その前走は、まだ余裕があったかのように見えても好時計。当然、ここでも通用するはずで、当地2戦目で感触も一段アップ。揉まれた時にどうかだけで、ハクサンアマゾネスと互角に渡り合える可能性も。

 快足フェリシアルチアも、この条件なら能力上位だが、有力馬に先行タイプが揃っている点がどう出るか。その点でも面白いのは差せるタイプ。柔軟に対応できる昨年の覇者ロンギングルックは上位争い必至。不向きな距離でも頑張っているエイシンホープも適条件で揉まれず運べれば好レースに。穴なら末脚自慢アンシンカブル。

 

 5日(水)のメイン(9R予定)は「五月晴特別」(A1-1・1700m)

 ジョイフル(回避の可能性あり)、ティモシーブルー、ミラクルダマスク(転入)、タンクティーエー、タラニス、イリュージョニスト、マイネルパイオニア(転入)、ビーハグ、ストロングフーヴス、が出走予定。(登録のあったサノサマー、トップロイヤル、バンズームは回避予定)

 前回のスプリングC出走馬の大半が出走せず、牝馬も不在ということで、重賞戦線の谷間的なメンバーになりそう。(元JRAオープンのジョイフルが出走しない前提での展望となりますので、ご了承下さい)

 この顔ぶれならイリュージョニストが勝機。一線級相手では少々厳しいものの、前々走はトップロイヤルと接戦の2着。同じ1700mで集中して走れば楽しみ。

 調子を上げて4着→4着タラニスも前走で1700mにメドを立て、この顔ぶれなら力上位。

 前回A2で復活の勝利ストロングフーヴスも本来の能力を思えば展開一つ。

 タンクティーエーもメンバーと展開が楽になることで奮起の一戦に。

 前々走で2組準重賞を制したビーハグも、このメンバーなら末脚は通用していい。


(競馬カナザワ 大井 明洋)

カナザワ