2021年05月09日競馬情報
2021年度第4回の金沢競馬は5月10日(月)、11日(火)、16日(日)、18日(火)の4日間。やや変則的な「月・火・日・火」の開催となります。後半週には重賞も行われるが、ここでは前半週2日間の展望を。
10日(月)のメイン10Rは「準重賞 湖南賞」(B1級・1700m・1着賞金100万円)
1番 アンシンカブル 葛山晃平
2番 ウラカワノオト 鈴木太一
3番 マルハチアポロン △魚住謙心
4番 デルマシャンティ 柴田勇真
5番 ゴールドサーベラス 青柳正義
6番 ダイユウドナテラ 中島龍也
7番 デビルバローズ 吉田晃浩
8番 マンジュシャカ 池田敦
4日間連続だった前開催に出走馬は連闘になる点、大半が距離延長になる点がポイント。
元JRAオープン馬ゴールドサーベラスが中心。転入初戦は道中で頼りなさを見せての辛勝ではあったが、悪くない時計で勝ち切った辺りが底力。その前走は11月以来で、入厩から10日ほどでの出走。反動もないということであれば、順調に上積みが見込めるし、距離延長も問題ない戦績。ひと叩きしたことでコーナーの動きが良くなれば当然有力。
末脚は目立っているアンシンカブルも今春の再転入後は使いつつ感触は良化中。距離延長も歓迎の戦績と走りで、上位2頭が強力だった前走・牝馬重賞も3着とは2馬身ほどの差。道中の捌きや展開・馬場傾向次第では突き抜けも十分のメンバーだ。
マクって連勝中ウラカワノオトも当然有力。相手強化だが、同じ距離の昨年12月B1準重賞3着時より今春の方が調教や態勢もいいくらい。力負けはなく、距離適性も十分で。
デビルバローズも転入前は1600m以上が主戦場。スンナリ先行が好走条件ではあるが、行く馬も少ない顔ぶれになった適距離なら面白いはず。
マルハチアポロンも今春堅実だが、冬毛も目立つ段階でのもの。まだ上積みが見込めるはず。昨季も1700mで3着・3着・5着なら、脚の使い所一つで距離もこなせるし、極端な脚質が多いなかで展開不問は強味。
ズブさ目に付く転入後5着→3着のマンジュシャカも前走は一応の伸びは見せていた。距離延長が良さそうなタイプで、転入前実績からも力負けなし。穴ならこの馬。
11日(火)のメイン9Rは「JRA交流 金沢城賞」(JRA1勝クラス・金沢A2~B1・1500m)
1番 ムーンレース(JRA) 青柳正義
2番 メイショウゼッケイ(JRA) 栗原大河
3番 ヴェッツラー(JRA) 米倉知
4番 リートスピーク 沖静男
5番 プラットフォーマー(JRA) 中島龍也
6番 テイエムファルコン(JRA) 吉原寛人
7番 ダノンフォーチュン(JRA) 藤田弘治
8番 エイシンホープ 吉田晃浩
地元エイシンホープは適距離・好枠、34秒台の持ち時計もあるだけに好戦の可能性もあるが、例によってJRA勢が優勢か。ただ、戦績的には抜けた存在はおらず拮抗ムード。
9ヵ月半ぶりになるが能力最上位と見るのはテイエムファルコン。昇級後11着→10着だが、メンバーや決着時計は上々のレースだけに仕方なく、未勝利勝ち時だけ走れば、このメンバーなら上回る。攻め本数も足りているようだし、不安はむしろ遅いスタートということになるが、オールダートで1コーナーまで距離もある金沢1500mなら挽回もしやすい。
芝だが新馬勝ちの当初は期待されていたダノンフォーチュンも3度目のダートとメンバーが楽になることで変わり身がありそう。1200mではあるが1勝クラスで3着が3回あるメイショウゼッケイも距離さえこなせば面白い。プラットフォーマーもイレ込まずに臨めれば先行力は脅威。昨年の当地・未勝利交流を快勝しているヴェッツラー、ここ2走は大敗していないムーンレースも圏内十分。
(競馬カナザワ 大井 明洋)