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【開催見解】大井競馬(2021/6/7~11)

大井

2021年06月06日競馬情報

令和3年度第4回大井開催は6月7日(月)から11日(金)までトウィンクル開催で行われ、南関東3歳馬の頂点を決める第67回東京ダービーが9日(水)に行われる。

 

 初日のメインレースはアレキサンドライト賞(B1一組 1800㍍)。ここはキングバイデンが有力。差し馬の同馬が前走は先行策に出て、結果差されて2着だったがあの走りが今回に繋がるはず。大外枠だが、同型馬不在で単騎に持ち込めそうなのがニーマルティアラ。前走は2頭の逃げ争いを3番手で見ながら、直線早目先頭から押し切る強い内容。連勝まである。休み明けだが、ここに向けて乗り込んだアエノエンペラー、明け4歳馬で素質を秘めているモンゲートラオ、流れ次第ではミスターオーネットの末脚は怖いし、再転入初戦だが2歳時の走りを取り戻せばシビックヴァーゴも侮れない。

 

 2日目のメインレースはゆりかもめオープン(オープン 1200㍍)。ここはヴィルトファンのスピードが上位。一息入っていたしらさぎ賞は、競りかけられて厳しい流れになった分粘れなかったが、叩いて地元の1200㍍戦なら牡馬が相手でも勝負になる。1200㍍は微妙に短いが、この条件既に3走前に2着があるアンティノウス、その時の3着馬ブルミラコロ、近走勝ち味に遅いが短距離戦で崩れがないシャンヴィットゥ、明け4歳馬で今後の活躍が期待できるストーミーデイ、今後重賞挑戦を視野に入れているセイジミニスター、まだ格下だが末脚堅実なフォルベルス等、好調馬、素質馬が揃っており楽しみなレース。

 

 3日目のメインレースは第67回東京ダービー(重賞 2000㍍)。やはり羽田盃を制したトランセンデンスの2冠制覇に注目が集まるところ。好位で流れに乗り、ゴール前抜け出した羽田盃の勝ちっぷりは強く、2冠制覇の可能性は十分ある。羽田盃では逃げて2着に粘ったアランバローズは、更なる距離延長が課題になる。折り合えるタイプではないだけに、スタミナ切れの可能性もある。羽田盃で1番人気に支持されたチサットは、直線伸び切れなかったが、悲観する内容ではなかった。このクラスの流れにも慣れてくるはずで、巻き返しは可能だ。東京湾カップを快勝して勢いがあるギガキング、そのギガキングをクラウンカップで破っているジェエルの2頭は力をつけているし、東京ダービートライアルを制して権利を得た3戦3勝のトーセンクロードも素質高く注意したい。

 

 4日目のメインレースはジューン賞(A2下 2000㍍)。ここは明け4歳の素質馬が揃っている。3歳時に黒潮盃5着があり、その後A2下の条件で2勝を挙げているピュアオーシャン、昨年の東京ダービートライアルの勝ち馬ブリッグオドーン、3歳時に東京湾カップ3着があり、他に戸塚記念5着があるデスティネ、昨年の北海優駿の優勝馬アベニンドリームがその4歳馬だ。他にも向正面先頭から押し切るスタイルが板についたマイネルアーリー、距離は課題だがマイペースの逃げに持ち込むと渋太いオールスマート、休み明けだが元中央4勝馬スペリオールシチーにも注意が必要だ。

 

 5日目のメインレースはスポーツ報知賞(B1二組 B2一組 1200㍍)。ここはサンニコーラの取捨が鍵を握る。既に前走でオープン特別勝ちがある実力馬だが、今回は12月以来の競馬。当日の馬体重や気配に注意したい。それなら休み明けを一叩きされたチチブリュウセイの方が面白いかもしれない。この距離で10勝挙げている実力馬で、叩いた上積みがありチャンスだ。前走を勝って勢いがあるウインヒストリオン、3歳馬で初めての古馬との対戦になるが素質は高いサブノハクタカ、長期休養明けを叩かれたサンシャイアン、大井外回りの短距離戦が得意な川崎のマルパソ、中央からの転入馬アドマイヤデルタ、カモミールティーにも注意が必要だ。

 

(勝馬 山形宗久)

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