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【開催見解】名古屋競馬(2021/7/20~23)

名古屋

2021年07月19日競馬情報

第9回名古屋競馬は7月20日(火)~23(祝・金)の4日間、「名港盃シリーズ」が行われる。では順に各日のメインレースを紹介していきたい。

 

20日(火)1日目はB-1組の「かんむり座特別」(1600m)
 初戦から強い競馬を見せたグットクルサマー。それもそのはずで、中央時代に笠松の1勝クラスの交流戦で2着している実力馬。1組特別に上がってもB級ならまだオツリがくるし、自身には上積みも見込める。対するは転入以来4戦無敗のツルマルオーソ。ここも主導権を握る構えで、グッドクルサマーも発馬のロスを最小限にしないとかなり手を焼きそうだ。互いを意識しすぎるとブルーヘスターが浮上。上がり37秒台の末脚は脅威になる。手堅いビオロンスコッツも隙あらば際どく追い上げてきそう。


21日(水)2日目はA-3組の「鰻特別」(1600m)
 すっかり気温が上昇して夏競馬本番といった様相。体調のよしあしが結果に大きく反映されてくるころだ。その点で狙ってみたいのはメモリーバリケード。小柄な牝馬で状態を上げているところ。昇級して相手関係は強化されたが、取り口も手堅く今なら互角に渡り合えそう。マークもきつくなってくるが、逃げという武器があるアークダイヤはやはり怖い存在。安定勢力といっていいメモリーソウル、エールドールは崩れがない。いわゆる夏馬で、出来に太鼓判を押せるクインザビクトリーも要警戒。


22日(木・祝)3日目は3歳以上の重賞「名港盃」(1900m)
 カツゲキキトキトに陰りが感じられ、世代交代の波が押し寄せる中で台頭してきているのがキーグラウンド。中央在籍時には名古屋大賞典で3着の実績があり、転入以来8戦6勝のハイアベレージ。連勝中の勢いも支持して本命視したい。タイガーアチーヴは逃げた時のパフォーマンスが最もいい。自分の形に持ち込めれば。安定感のナムラマホーホ、破壊力を秘めるキョウワスピネルも圏内だが、勢力図を塗り替えるとしたら新顔のコーカス。中央3勝馬で、こちらにきてからの乗り込みも順調だ。


23日(金・祝)4日目はA-2組の「アマリリス特別」(1600m)
 B級の準重賞あすなろ杯を勝ち、2走前には今回と同じ2組もワンサイド勝ち。青鹿毛の牡馬でこれからの季節は他馬も差を縮めてくるかもしれないが、実力、勢いはタイキワンダラスだろう。叩き3走目で体調面の上積みも見込めるコルテは、ある程度の流れになれば折り合いがつきやすい。今回あたりは本領を発揮しそうだ。気風がいい逃げ脚が魅力のスマートラミアは、鞍上の気迫も込みで注目したい。メイショウアワジも初戦の勝ちっぷりなら差は感じない。攻め気配よく仕上がりもいい。

 

(競馬東海 大台和也)

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